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茨城県道169号菅谷小原内水戸線

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
一般県道
茨城県道169号標識
茨城県道169号菅谷小原内水戸線
総延長 6.059 km
実延長 6.049 km
制定年 1959年10月14日
起点 茨城県那珂市菅谷
終点 茨城県水戸市渡里町
接続する
主な道路
記法
国道349号
国道118号
国道123号
テンプレート(ノート 使い方) PJ道路

茨城県道169号菅谷小原内水戸線(いばらきけんどう169ごう すがやおばらうちみとせん)は、茨城県那珂市菅谷から水戸市に至る県道一般県道)である。

概要

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那珂市菅谷の国道349号交点から水戸市田谷町字小原内を経由して同市渡里町の国道123号・国田大橋西交差点を結ぶ県道路線。那珂川を渡る国田大橋の区間は、茨城県道63号水戸勝田那珂湊線と重用する。

水戸市田谷町から菅谷へ向かって、経路途中にある那珂市内の後台駒潜交差点でそのまま直進して国道349号の旧道に至るルートは、かつての菅谷小原内水戸線のルートである。現在では、後台駒潜交差点で右折して下菅谷跨線橋でJR水郡線を越して国道349号と交差する堀之内交差点へ至る都市計画道路 菅谷飯田線のルートとなっている[注釈 1]

路線データ

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歴史

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1959年昭和34年)10月14日、新たな県道として那珂郡那珂町大字菅谷を起点とし、水戸市を終点とする区間を本路線とする県道菅谷小原内水戸線として茨城県が県道路線認定した。1995年平成7年)に整理番号169となり現在に至る。県では、2016年に「水戸・勝田環状道路」を構成する都市計画道路菅谷飯田線の国道349号からJR水郡線を跨ぐ下菅谷跨線橋を含む新道区間の供用を開始し[4]、県道の起点が堀之内交差点となった。

年表

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1959年の路線認定から2017年3月までの間、県道菅谷小原内水戸線に指定されていた那珂市菅谷の旧ルート。
(2012年5月)
  • 1959年昭和34年)10月14日
    • 路線認定(図面対照番号168)[5]
    • 道路の区域は、那珂郡那珂町大字菅谷の主要地方道水戸常陸太田線[注釈 3]分岐から水戸市袴塚町の主要地方道水戸烏山線[注釈 4]交点までと決定された[6]
  • 1968年(昭和43年)11月14日:水戸市田谷町字宿下 - 同字大道南の狭隘区間を線形改良[7]
  • 1972年(昭和47年)12月11日:水戸市田谷町大字池ノ上 - 同大字山王下の狭隘路から道路改良バイパス路(323 m)へ付け替え供用開始[8]
  • 1983年(昭和58年)11月1日:水戸市田谷町(田谷町交差点) - 同市渡里町(国道123号・国田大橋西交差点)の国田大橋を含むバイパス道路(2.0 km)が開通[9][注釈 5]
  • 1984年(昭和59年)
    • 2月9日常磐自動車道 那珂IC開通に伴う関連道路(那珂郡那珂町大字菅谷(国道349号旧道) - 同町大字豊喰(国道118号・豊喰交差点):8.696 km)を道路区域に指定[10]
    • 8月27日:水戸市田谷町(田谷町交差点) - 同市袴塚町3丁目(国道123号交点)の狭隘な旧道(3.299 km)を指定解除。終点が水戸市渡里町の国田大橋西交差点に移る[2]
  • 1986年(昭和61年)4月1日:那珂郡那珂町大字菅谷(国道349号旧道) - 同町大字豊喰(国道118号・豊喰交差点)の迂回ルート(8.696 km)が県道管理期間満了の為、県道指定を解除となる[11]
  • 1991年(平成3年)3月20日:那珂町大字後台(後台駒潜交差点) - 大字豊喰(国道118号・豊喰交差点)の狭隘な現道(最小幅員2.5 m)を道路改良2車線化供用開始[12]
  • 1995年(平成7年)
    • 3月23日:那珂町後台(後台駒潜交差点付近)の新道(約140 m)が開通[13]
    • 3月30日:整理番号225から現在の番号(整理番号169)に変更される[14]
  • 1996年(平成8年)12月25日:水戸市田谷町内のバイパス道路(980 m)が開通する[15]
  • 2001年(平成13年)3月1日:那珂町大字豊喰 - 水戸市田谷町の区間が、通行する車両の最大重量限度25トンの道路に指定される[16]
  • 2004年(平成16年)2月16日:那珂町後台地内のバイパス(旧国道349号 - 後台駒潜交差点)が開通する[17]
  • 2008年(平成20年)3月17日:水戸市田谷町の延長1.076 kmの旧道区間が、一般道へ降格する[18]
  • 2016年(平成28年)2月12日:那珂市菅谷 - 同市後台のバイパス(下菅谷跨線橋 - 国道349号堀之内交差点間)を供用開始[19][20]
  • 2017年(平成29年)3月23日:那珂市菅谷(国道349号旧道) - 同市後台(後台駒潜交差点)の旧道(1.364 km)が県道の指定を解除され、那珂市道に降格[1]
  • 2018年(平成30年)4月1日:那珂市菅谷 - 同市後台の区間を、通行する車両の高さの最高限度4.1 mの道路に指定[21]

路線状況

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道路法の規定に基づき、那珂市後台(後台駒潜交差点) - 同市菅谷(国道349号交差)間は、緊急輸送道路として機能を維持するため、災害発生時の被害拡大防止を目的に道路用地内に電柱を建てることが制限されている[22]

通称・バイパス

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  • 都市計画道路 菅谷飯田線
    那珂市菅谷地内を起点に国道349号、常磐自動車道那珂ICを結び、同市飯田地内の国道118号に至る都市計画道路で、水戸ひたちなか都市圏中心部に集中する交通を分散・バイパス化する目的で整備が進められる水戸・勝田環状道路の一部を構成する。幅員は25 - 43 m、その内の車道部は13 mで4車線ある[23]。このうち、国道349号バイパス(堀之内交差点)から県道菅谷小原内水戸線現道(後台駒潜交差点)までの区間が、本県道路線に指定されている。
    2004年(平成16年)2月に、旧国道349号(現在、市道に降格)から県道菅谷小原内水戸線現道までの整備が完了、2016年(平成28年)2月12日には下菅谷跨線橋を含む国道349号堀之内交差点までの区間が開通した[23]

重複区間

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道路施設

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  • 下菅谷跨線橋(JR水郡線、那珂市菅谷 - 同市後台)

地理

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通過する自治体

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交差する道路

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周辺

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脚注

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注釈

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  1. ^ これにより交差点改良がなされ、バードラインは従来の直進ルートから当路線との後台駒潜交差点で折れるルートになった(実際には、この1つ先の交差点が分岐点となっている)。
  2. ^ 幅員、曲線半径、こう配その他道路の状況により最大積載4トンの普通貨物自動車が通行できない区間。
  3. ^ 現在の国道349号旧道にあたる。
  4. ^ 現在は国道123号。
  5. ^ この日、国道123号の水戸市飯富町 - 渡里町間のバイパス道路(現在は現道)も同時開通している。

出典

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  1. ^ a b 道路の区域の変更(平成29年3月23日 茨城県告示第326号) (PDF)”, 茨城県報 (茨城県) 第2880号: p. pp. 24–24, (2017年3月23日) 
  2. ^ a b 道路の区域変更(昭和59年8月27日 茨城県告示第1079号) (PDF)”, 茨城県報 (茨城県) 第7274号: p. p. 5, (1994年8月27日) 
  3. ^ a b c d e 『茨城県道路現況調書』令和2年3月31日現在、p. 11
  4. ^ 常陸大宮土木事務所 (2019年2月18日). “都市計画道路「菅谷飯田線」”. 茨城県ホームページ. 茨城県. 2021年1月17日閲覧。
  5. ^ 県道路線認定(昭和三十四年十月十四日 茨城県告示第九百一号) (PDF) ,茨城県報 号外(1959年(昭和34年)10月14日)より
  6. ^ 道路の区域決定(昭和三十四年十月十四日 茨城県告示第九百三号) (PDF) ,茨城県報 号外(1959年(昭和34年)10月14日)より
  7. ^ 道路の区域変更・道路の供用開始(昭和43年11月14日 茨城県告示第1308・1310号) (PDF)”, 茨城県報 (茨城県) 第5658号: pp. pp. 7–8, (1968年11月14日) 
  8. ^ 道路の区域変更・道路の供用開始(昭和47年12月11日 茨城県告示第1201・1202号) (PDF)”, 茨城県報 (茨城県) 第6075号: pp. pp. 9–10, (1972年12月11日) 
  9. ^ 道路の供用開始(昭和58年10月31日 茨城県告示第1475号) (PDF)”, 茨城県報 (茨城県) 第7190号: p. p. 3, (1983年11月1日) 
  10. ^ 道路の区域変更(昭和59年2月9日 茨城県告示第163号) (PDF)”, 茨城県報 (茨城県) 第7217号: p. p. 5, (1984年2月9日) 
  11. ^ 道路の区域変更(昭和61年4月1日 茨城県告示525号) (PDF)”, 茨城県報 (茨城県) 号外第64号: p. p. 3, (1986年4月1日) 
  12. ^ 道路の供用の開始(平成3年3月18日 茨城県告示第333号) (PDF)”, 茨城県報 (茨城県) 第225号: pp. pp. 7–8, (1991年3月18日) 
  13. ^ 道路の供用の開始(平成7年3月16日 茨城県告示第347号) (PDF)”, 茨城県報 (茨城県) 第633号: p. p. 27, (1995年3月16日) 
  14. ^ 県道の路線名および整理番号の変更(平成7年3月30日 茨城県告示第436号) (PDF)”, 茨城県報 (茨城県) 第637号, (1995年3月30日) 
  15. ^ 道路の供用の開始(平成8年12月25日 茨城県告示第74号) (PDF)”, 茨城県報 (茨城県) 第815号: p. p. 12, (1996年12月25日) 
  16. ^ 車両制限令の規定に基づく道路の指定(平成13年3月1日 茨城県告示第198号) (PDF)”, 茨城県報 (茨城県) 第1241号: pp. pp. 10–14, (2001年3月1日) 
  17. ^ 道路の供用の開始(平成16年1月22日 茨城県告示第126号) (PDF)”, 茨城県報 (茨城県) 第1536号: p. p. 14, (2004年2月16日) 
  18. ^ 道路の区域の変更(平成20年3月17日 茨城県告示第336号) (PDF)”, 茨城県報 (茨城県) 第1960号: pp. pp. 3–4, (2008年3月17日) 
  19. ^ 都市計画道路菅谷飯田線の供用開始について - 2016年1月22日 茨城県土木部 都市局公園街路課
  20. ^ 道路の供用の開始(平成28年2月4日 茨城県告示第137号) (PDF)”, 茨城県報 (茨城県) 第2764号: p. p. 20, (2016年2月4日) 
  21. ^ 車両制限令の規定に基づく道路の指定及び車両の通行方法の指定(平成30年3月15日 茨城県告示第280号) (PDF)”, 茨城県報 第2979号: pp. pp. 15–16, (2018年3月15日) 
  22. ^ 道路の占用を制限する区域の指定(平成30年3月19日 茨城県告示第299号) (PDF)”, 茨城県報 第2980号: pp. pp. 18–28, (2018年3月19日) 
  23. ^ a b 常陸大宮土木事務所 (2016年2月22日). “都市計画道路 菅谷飯田線”. 茨城県ホームページ. 茨城県. 2017年4月15日閲覧。

参考文献

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外部リンク

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関連項目

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外部リンク

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