出典: フリー多機能辞典『ウィクショナリー日本語版(Wiktionary)』
- 原字(「𠶷」、楷書では「音」と書かれる部分)は「言」の中間に丸印を記した指事文字で、のちに「心」を加えて「意」の字体となる[字源 1]。「おもい」「こころ」を意味する漢語{意 /*ʔ(r)əks/}を表す字。
- 『説文解字』では「音」+「心」と説明されているが、これは誤った分析である。
- ↑ 于省吾 「釈古文字中付画因声指事字的一例」 『甲骨文字釈林』 中華書局、1979年、459-460頁。
張世超、孫凌安、金国泰、馬如森 『金文形義通解』 中文出版社、1996年、485頁。
季旭昇撰 『説文新証』 芸文印書館、2014年、275-276頁。
林志強等評注 『《文源》評注』 中国社会科学出版社、2017年、356頁。
葛亮 「古字新識(二)——漢字的構形」 『書与画』2020年2期、54-55頁。
- (イ)意向、気持ち、何かをしたいとの思い。
- 意を決する。意を尽くす。意を注ぐ。意を強くする。我が意を得る。意に染まない。意に介さない。意余って力足りず。
- (特に目上の者の意向)
- 社長の意を受けて参りました。
- 意を体する。意を酌む。
- (イ)意味。
- (イ) (仏教) 知覚の機能、知覚の器官。六根、十二処のひとつ。意根、意処に同じ(ウィキペディア「三科」も参照)。
字典掲載
康熙字典 |
394ページ, 22文字目 |
諸橋大漢和辞典 (修訂第2版) |
10921 |
新潮日本語漢字辞典 (2008) |
3619/3620 |
角川大字源 (1992) |
2935/2936 |
講談社新大字典 (1993) |
5024/5025 |
大漢語林 (1992) |
3364 |
三星漢韓大辞典 (1988) |
730ページ, 28文字目 |
漢語大字典 (1986-1989) |
4巻, 2323ページ, 3文字目 |