ジェフ・コブ
ジェフ・コブ Jeff Cobb | |
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プロフィール | |
リングネーム |
ジェフ・コブ[1] マタンサ[1] マタンサ・クエト[1] |
本名 | ジェフリー・コブ[2] |
ニックネーム |
ザ・ハチェット ミスター・アスレチック[1] 怪物 イーター・オブ・ワールド ジ・インペリアル・ユニット |
身長 | 178cm[1] |
体重 | 119kg[1] |
誕生日 | 1982年7月11日(42歳)[2] |
出身地 |
アメリカ合衆国 ハワイ州ホノルル[1][2] |
所属 | 新日本プロレス |
スポーツ歴 | レスリング |
トレーナー | オリバー・ジョン[1] |
デビュー | 2009年4月6日[1] |
ジェフ・コブ(英語: Jeff Cobb)のリングネームで知られるジェフリー・コブ(英語: Jeffrey Cobb、1982年7月11日 - )は、アメリカ合衆国の男性プロレスラー。ハワイ州ホノルル出身。新日本プロレス所属。父方の祖母が熊本出身の日本人。血液型A型[3]。
来歴
[編集]グアム・アマチュアレスリング・フェデレーション出身。ニール・クランツをコーチとして師事し、レスリングのトレーニングを行う。2004年、アテネオリンピックにてレスリングの男子フリースタイル84kg級にグアム代表として出場するが、キューバのヨエル・ロメロとドイツのダビッド・ビチナシビリに2連敗し、22人中21位の結果に終わる[4]。また、開会式で旗手を務めた。
2009年よりプロレスラーになることを決意し、同年4月6日に地元であるホノルルを拠点とするアクション・ゾーン・レスリング(Action Zone Wrestling、略称 : AZW)にてデビューを果たした。その後、同団体のヘビー級王座を3度戴冠する活躍を見せ、2013年よりアメリカ本土のインディー団体にも参戦し活動域を広げていった。
2015年よりルチャ・アンダーグラウンドと契約[5]。12月12日、オーナーであるダリオ・クエトの弟という体のギミックで登場し、マタンサ・クエト(Matanza Cueto)なる覆面レスラーとしてデビュー。同日に行われた21メン・アズテック・ウォーフェア・マッチを制し、ルチャ・アンダーグラウンド王座を奪取した[6]。
2016年5月20日には、プロレスリング・ゲリラ(Pro Wrestling Guerrilla、略称 : PWG)に初参戦を果たし、クリス・ヒーローと対戦したが、ハングマンズ・エルボーに敗れた[7]。9月には同団体が主催するバトル・オブ・ロサンゼルスに出場したが、一回戦で対戦したリコシェにスモール・パッケージ・ホールドに敗れた。12月16日、マット・リドルと共にヤング・バックス(マット・ジャクソン & ニック・ジャクソン)と対戦し、ノンタイトルマッチながらPWG世界タッグ王者組から勝利を収めた[8]。この一戦を機にリドルとのタッグチーム、チョーズン・ブロス(Chosen Bros)を始動。翌2017年にはアンブレイカブル F'N マシーンズ(マイケル・エルガン & ブライアン・ケイジ)、OI4K(デイブ・クリスト & ジェイク・クリスト)、レッドラゴン(カイル・オライリー & ボビー・フィッシュ)といった強豪タッグチームから勝利。10月20日、PWG世界タッグ王座戦としてルチャ・ブラザーズ(レイ・フェニックス & ペンタ・エル・セロ・ミエド)と対戦。これに勝利を収め同王座を奪取した[9]。
11月6日、新日本プロレスが主催するタッグリーグ戦、WORLD TAG LEAGUEにマイケル・エルガンとのタッグで出場することが明らかとなった[10]。
2019年
[編集]4月6日(現地時間)、「G1 SUPERCARD」の第一試合でNEVER無差別級王座とROH世界TV王座を賭けたタイトルマッチが行われ、ウィル・オスプレイに必殺のツアー・オブ・ジ・アイランドで勝利しROH世界TV王座の防衛に成功すると共に、NEVER無差別級王座を初戴冠。しかし、5月3日福岡大会にてタイチに敗れ、初防衛に失敗した。G1 CLIMAXにも出場し、ジュース・ロビンソン、矢野通、鷹木信悟、タイチから勝利を収めた。
11月、WORLD TAG LEAGUE2019にマイキー・ニコルスとのタッグでエントリー。結果は8勝7敗と勝ち越しでリーグ戦を終了した。
2020年
[編集]2020年、新型コロナウイルスの影響でしばらく来日できずにいたが、9月のG1 CLIMAX30出場を機に久しぶりに日本のリングに登場した。結果はコブの4勝5敗で、昨年敗れた石井智宏、RPWブリティッシュ・ヘビー級王者のウィル・オスプレイ、前年度準優勝のジェイ・ホワイト、後にNEVER無差別級王者になる鷹木から勝利をあげた。
11月、WORLD TAG LEAGUE2020にてグレート-O-カーンのパートナーXとしてコブが姿を現し、THE EMPIRE加入を表明した。リーグ戦では、G1に引き続き鷹木からツアー・オブ・ジ・アイランドでフォール勝ちを収め、鷹木の保持するNEVER無差別級王座への挑戦を表明した。
2021年
[編集]1月5日、「WRESTLE KINGDOM 15 in 東京ドーム」で鷹木が持つNEVER無差別級王座に挑戦するも敗れた。
7月25日、オカダ・カズチカとスペシャルシングルマッチで対決し敗れるも、9月4日に行われた同カードでは勝利する。
9月18日から10月21日まで行われたG1 CLIMAX 31ではBブロックに参加。コブも全勝で勝ち進めるものの最終戦でオカダに敗れ、両者ともに勝ち点16で並ぶが、直接対決にてオカダに敗れたため惜しくも決勝戦進出とはならなかった。
2022年
[編集]4月9日の東京・両国国技館大会においてコブは-O-カーンとのタッグで後藤洋央紀&YOSHI-HASHIを下し、IWGPタッグ王座を初戴冠。
得意技
[編集]- レスリングのバックボーンに怪力が合わさったスープレックス技主体とした、そのファイトスタイルはスープレックス・パーティと称される。その一方でシューティングスタープレスなど高度な空中技を使用する一面もあり、高い身体能力を持ち合わせている。
フィニッシュ・ホールド
[編集]- ツアー・オブ・ジ・アイランド
- 現在のコブのフィニッシュ・ホールド。
- タイチに『島流し』という愛称をつけられた。
- 相手をロープに振り戻ってきたところを相手を横向きに担ぎ上げてパワースラムで投げるかと思いきや半回転で静止し、そこから力任せに相手の上半身を左方向に捻り、その反動で逆方向へ旋回させながら体重を浴びせてマットに叩きつける変形パワースラム。驚異的なパワーと強靭な肉体を誇るコブならではの驚愕フィニッシャー。7月24日のG1 CLIMAX 32で最重量のモンスターレスラーバッドラック・ファレをこの技で仕留めることにも成功した。[11]
- スウィンギング・パワースラム(ラス・オブ・ザ・ゴッズ)
- 自身の右腕を相手の右肩に乗せて相手の小股に左腕を差し込みながら抱え上げ、そのままパワースラムとは逆方向に回転しながら、体重を浴びせるようにマットに叩きつける。
- ルチャ・アンダーグラウンド参戦時においては、ラス・オブ・ザ・ゴッズの名称で使用している。
- アスレチック・プレックス
- 抱え式バックドロップの体勢で相手を抱え上げた状態で自身の上半身を左方向へ捻り、反動をつけるように右側に旋回しながら、相手の後頭部をマットに叩きつけるスープレックス技。
- レインメーカー式ツアー・オブ・ジ・アイランド
投げ技
[編集]- ランニング・パワースラム
- バンバンズ
- ロコモーション式サイド・スープレックス。
- 相手を叩きつけた後、自分の体を後方回転させながら立ち上がり、再び同技に移行する。
- スラムフェスト
- ボディスラムの体勢で相手を水平になるまで抱え上げ、そのまま後方回転しながら自身の体重を相手の体に浴びせるようにマットに叩きつける。その後、相手の体を手でロックした状態で再び立ち上がり、ファイヤーマンズキャリーの体勢で相手を抱え直した後、前方へと放り投げながら相手を背中からマットに叩きつけるコンボ技。
- スープレックス
- スーパープレックス
- チョークスラム
- パワーボム
- コブの場合は、通常のパワーボム、エプロンサイドに叩きつけるパワーボムの2種類を使用する。
- ポップアップ・シットダウン・パワーボム
- ベリー・トゥー・バック・スープレックス
- デット・リフト・ジャーマン・スープレックス
- うつ伏せに倒れた相手の足側に移動して相手の腰を両腕で抱え込み、自身の両手を相手のへそのあたりでクラッチして投げられまいと踏ん張る相手の体を強引に抱え、相手を後方へと反り投げる。
- ベリー・トゥー・ベリー・スープレックス
- オーバーヘッド・ベリー・トゥー・ベリー・スープレックス
- 相手の胴体を捕まえて後方へ大きく投げ飛ばすフロント・スープレックス。
- オクラホマ・スタンピード
- ランニングバックドロップ
- ランニングブレーンバスター
- F-5000(ファイブ・サウザンド)
- ファイヤーマンズキャリーの体勢から相手の胴体が空中で数回転回る状態で放り投げ、相手の全身をうつ伏せでマットに叩きつける技。同じポジショニングと実行を持つブロック・レスナーのF5の風刺。
飛び技
[編集]- シューティング・スター・プレス
- コブの場合はコーナーポスト最上段から放つ型のみならず、その場飛び式も得意としている。
- ムーンサルト・プレス
- シューティング・スター・プレス同様、その場飛び式も使用する。G1 CLIMAX29では実況と新日本プロレスワールドの間で「ガチムチ・サルト」と呼ばれた。
打撃技
[編集]- エルボー
- エルボー・スマッシュ
- 通常のエルボー・スマッシュ、ダイビング式の2種類使用。
- バック・エルボー
- コーナー串刺し式ジャンピングバック・エルボー
- コーナーに相手がダウン状態で自ら相手に向かいジャンピング式で放つバック・エルボーを使用。
- ヘッドバット
- バックハンド・チョップ
- 張り手
- チョップ・スマッシュ
- クローズライン
- ドロップキック
- 通常のドロップキック、コーナー串刺し式ドロップキックの2種類使用する。
- コブゴェ
- 膝立ち状態の相手の両腕を掴み、右膝を勢いよく振り上げで無防備な相手の顔面を強烈に膝蹴りを撃ち抜く。
- 飯伏幸太の必殺技であるカミゴェを真似たもの。コブも飯伏への挑発の意味合いで使用を開始したが、そのあまりの破壊力に「コブゴェ」の呼び名が定着した。2021年5月4日の福岡大会でBUSHI相手に初披露。
入場テーマ曲
[編集]- Coming Undone / Korn
- Eater Of World / 北村陽之介
タイトル歴
[編集]- 第5代NJPW WORLD認定TV王座
- 第24代NEVER無差別級王座
- 第93・95代IWGPタッグ王座(w / グレート-O-カーン)
- 第21代ROH世界TV王座
- 第30代PWG世界王座
- 第35代PWG世界タッグ王座(w / マット・リドル)
- バトル・オブ・ロサンゼルス 優勝(2018年)
- AZW
- AZWヘビー級王座 : 3回
- APW
- APWユニバーサルヘビー級王座 : 1回
- CCW
- CCWタッグチーム王座 : 1回(w / ブラスター)
- FSP
- FSPヘビー級王座 : 1回
- プルミエ・レスリング
- プルミエヘビー級王座 : 1回
- ルチャ・アンダーグラウンド
- ルチャ・アンダーグラウンド王座 : 1回
- 最優秀タッグチーム賞(w / グレート-O-カーン)(2022年)
脚注
[編集]- ^ a b c d e f g h i “Jeff Cobb « Wrestlers Database”. CAGEMATCH. 2017年11月7日閲覧。
- ^ a b c “Jeff Cobb: Profile & Match Listing”. The Internet Wrestling Database. 2017年11月7日閲覧。
- ^ なんと日本人の血も入っていた! ハワイ生まれの“苦労人”ジェフ・コブの半生に迫る!
- ^ Men's 74-84kg freestyle wrestling results BBC 2004年8月3日
- ^ “Notable Indy Names Heading to Lucha Underground”. Wrestle Zone. 2015年2月7日閲覧。
- ^ “Lucha Underground TV season 2 taping results: Aztec Warfare match”. Wrestling Observer Newsletter. 2015年12月13日閲覧。
- ^ “5/20 PWG “Prince” Results – TNA Hvt. & X Division champions in action, Elgin wrestles twice, Strong vs. Callihan main event, Hero, Scurll, Cole”. Pro Wrestling Torch. 2016年5月21日閲覧。
- ^ “PWG Mystery Vortex live results: Chris Hero addresses his situation”. Wrestling Observer Newsletter. 2016年12月17日閲覧。
- ^ “PWG All Star Weekend 13 night one results: Tag title main event”. Wrestling Observer Newsletter. 2017年10月21日閲覧。
- ^ “【『WORLD TAG』出場チーム決定!】 “新顔”が続々登場! ジュース&キャラハン組! エルガン&ジェフ・コブ組!バレッタ&チャッキーT組! 復活のヘナーレは真壁とタッグ結成!”. 新日本プロレス公式サイト. 2017年11月6日閲覧。
- ^ 7月24日 【新日本】160kg ファレ投げた! コブが怪物対決制してG1初白星 プロレス格闘技DX 2023年7月1日閲覧
外部リンク
[編集]- 新日本プロレス 公式プロフィール
- Jeff Cobb (@RealJeffCobb) - X(旧Twitter)