出典: フリー多機能辞典『ウィクショナリー日本語版(Wiktionary)』
- 『説文解字』によれば「月,闕也,大陰之精,象形 ― 月は闕けることである。究極の陰の純粋な存在。象形」
- 「闕」は、類音による注釈。「大陰」は陰陽五行説による解釈だが、殷代にはそのような宇宙観は存在していない。
- 『説文解字注箋』(徐 灝)によれば、「古文、鐘鼎文象上下弦之形,日象圜形,故月象其闕也 ― 古文、殷周の金文は、上弦・下弦の形にかたどる。日は円形に象るゆえに、月はその欠けるさまに象る」。
- (つき)
- 地球の衛星である天体。仙娥。
- 月(1-1)の光。
- 月(1-1)が地球の周囲を公転する期間、またはそれにほぼ等しい暦の上の期間。
- 姓の一つ。
- (日本語用法)月曜日。
- 月(1-1)の色をしていたり、満月の形に似ていたりして、月(1-1)のようである。
- 月(1-3)が巡る度の。毎月の。
- 月(1-3)をもととした時間の単位、約29.53日。
- 常用漢字表付表の熟字訓: 五月(さつき), 五月雨(さみだれ)
月
- (つき)「つき」を参照。
- (げつ)月曜日の略。
-月(がつ)
- 漢語の数詞xに付き、年のx番目の月を表す。
- 床前看月光 疑是地上霜(『静夜思』・李白)
[床前月光を看る、疑ふらくは是れ地上の霜かと]
― 寝台の前に月光を見る、まるで地上の霜が輝いているようだ。
- M. アンガー 提案の同根語
- STEDT 提案の同根語
- シナ・チベット祖語:*s-ŋwat(=星、月)
- チベット - ビルマ祖語:*s-ŋywat(=星)
- 上古中国語:{月} *ngi̯wɑ̆t,
- カム - マガール - チェパン諸語:gya(-hot)(=月)
- 中部ロロ語:mə̀ʔ(-kə)(=星)
字典掲載
康熙字典 |
504ページ, 19文字目 |
諸橋大漢和辞典 (修訂第2版) |
14330/29237 |
新潮日本語漢字辞典 (2008) |
4754/4755 |
角川大字源 (1992) |
3989/3990 |
講談社新大字典 (1993) |
6661 |
大漢語林 (1992) |
4636/4637 |
三星漢韓大辞典 (1988) |
879ページ, 20文字目 |
漢語大字典 (1986-1989) |
3巻, 2041ページ, 1文字目 |