別

• 会意。「冎」（骨の象形）+「刀」（刃物の象形）から構成され、刀で骨（と肉）を切り分けるさまを象る^{[字源 1]}。「わける」を意味する漢語｛別 /*pret/｝を表す字。

甲骨文字	簡牘文字	小篆
殷	戦国時代	《説文》 （漢）

1. わける。
   • 区別、識別、選別、判別
2. わかれる。
   • 餞別、送別、死別
3. ちがう。ことなる。わけられた。
   • 別格、別個、別人、特別
   • 類義字：異、殊

別 (べつ)

1. （特に待遇等について）区別すること。
   • 公私の別をわきまえる。
   • 男女の別を問わない。
2. 異なる。
   • 別のルートを通行する。
3. 無関係。別論。別問題。
   • それとこれとは別だ。
   • 引き受けるかは別として、お話は聞きましょう。
   • 若しお前がそれほどおれの傍に帰って来たいなら、又話が別だ。（堀辰雄「菜穂子」）
4. 例外。特別。
   • ただし、許可を得た者は別とする。

別 (べつ)

1. 一般名詞に付いて「それぞれの……」「……毎」「……で分類した場合」などの意味の名詞を作る。
   • 1931年、小林多喜二「疵」^[1]

     「モップル」（赤色救援会）が、「班」組織によって、地域別に工場の中に直接に根を下し、大衆的基礎の上にその拡大強化をはかっている。

   • 1956年、中谷宇吉郎「炎暑」^[2]

     部屋數三千、大きさでは世界一を誇るシカゴのコンラード・ヒルトン・ホテルでも、全館冷房はしていない。ごく上等な部屋だけ、部屋別に冷房裝置をつけている程度である。

   • 2009年、梶田真「戦後日本における全国土木業者の編成メカニズム」^[3]

     一般の研究者がアクセスすることができる土木業者の経営情報は限られていた。それゆえに，各発注機関おけるランクや業者別の受注額，完成工事高に占める民問事業と公共事業の比率などの情報を得ることはできなかった。

シナ・チベット祖語 *brat

1. （禁止）～してはならない。～するな。～しないでください。
2. （義務の否定）～しなくてもよい。

1. 別に。

1. 特別な。変（か）わった。

• 별세 (byeolse) <別世>

biết

1. 知（し）る。理解する。
2. ～できる。

biệt

1. 別（わか）れる。