出典: フリー多機能辞典『ウィクショナリー日本語版(Wiktionary)』
- 不詳。一説に、「氒」の略体に由来する。[字源 1]
- 一説には、「又」の分化字。右手を表す三本指の「又」/*[ɢ]ʷəʔ-s/と声が近く、二本指のもの[字源 2]が分化してできた字。仮借して「時間が長い」意の上古漢語{久/*[k]ʷəʔ/}を表す字。
- 西周金文中の二本指の「又」は「氒」に似ている[字源 3]。
- 『説文解字』では灸を当てている人のさまを象ると分析されているが、信頼できる記述ではない。また、屍体を後ろから木で支えている形とする説(白川)も根拠がない。
- ↑ 何琳儀 『戦国古文字典』 中華書局、1998年、29-30頁。
季旭昇撰 『説文新証』 芸文印書館、2014年、480-481頁。
- ↑ 裘錫圭《釋“𠬪”》
黄天樹《𩰫比盨銘文補釋》『黄盛璋先生八秩華誕紀念文集』中国教育文化出版社;2006
- ↑ 謝明文《吳虎鼎銘文補釋》『出土文献』2024年03期
- (ひさ) 長く時を経るさま。いく久しいさま。
基本形 | 語幹 | 未然形 | 連用形 | 終止形 | 連体形 | 已然形 | 命令形 | 活用の種類 |
久なり |
久 |
-なら |
-なり |
-なり |
-なる |
-なれ |
-なれ |
ナリ活用 |
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-に |
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字典掲載
康熙字典 |
81ページ, 19文字目 |
諸橋大漢和辞典 (修訂第2版) |
118 |
新潮日本語漢字辞典 (2008) |
89/90 |
角川大字源 (1992) |
55 |
講談社新大字典 (1993) |
132 |
大漢語林 (1992) |
69 |
三星漢韓大辞典 (1988) |
165ページ, 6文字目 |
漢語大字典 (1986-1989) |
1巻, 33ページ, 3文字目 |