ハナミズキ (曲)
「ハナミズキ」 | ||||
---|---|---|---|---|
一青窈 の シングル | ||||
初出アルバム『一青想』 | ||||
B面 | 年年歳歳 | |||
リリース | ||||
ジャンル | J-POP | |||
時間 | ||||
レーベル | コロムビアミュージックエンタテインメント | |||
プロデュース | 武部聡志 | |||
ゴールドディスク | ||||
チャート最高順位 | ||||
| ||||
一青窈 シングル 年表 | ||||
| ||||
「ハナミズキ」は、一青窈の5枚目のシングルであり、代表曲の1つ。2004年2月11日にコロムビアミュージックエンタテインメント(現・日本コロムビア)より発売された。初回盤はモノクロジャケット仕様。
概要
[編集]タイトルの元になった ″ハナミズキ″ は、一青窈が学生時代によく行った世田谷区内の二子玉川にある「ドッグウッドプラザ[注 1]」にちなんでいる。アメリカ同時多発テロ事件発生時、ニューヨークにいた友人からのメールをきっかけに、一週間ほどで書いた詞であった。作詞当時は、A4用紙3枚程で ″テロ″、″散弾銃″ といった言葉があり、一青曰く「挑戦的な詞」であったという。その詞を削っていって「君と好きな人が百年続きますように」のフレーズにたどり着いたのは、一青自身も不思議に思っているという。
曲が初めて発表されたのは、リリースの約1年前の2003年4月に池上本門寺で行われた初の野外ライブ「月天心~しゅるり」であった。発表当時は、3番の歌詞の一部は歌唱前に読まれていた。なお、その模様はライブDVD「姿見一青也」に収録されている。
PVでは、歌詞に合わせて手話を取り入れている。第58回NHK紅白歌合戦では、大学生時代のサークルの友人と共に手話を行いながらの「ハナミズキ」を披露した。
2004年のライブツアー「てとしゃん」での機材輸送トラックのコンテナにハナミズキの通常版ジャケットからの写真があしらわれていた。ツアーの最終公演では、来場者3700名にハナミズキの苗木がプレゼントされた。
2004年のアテネ五輪女子マラソンで金メダルを獲得した野口みずきの名前の由来であったことも手伝って、2000年シドニー五輪(高橋尚子がマラソンにおいて金メダルを獲得)の時のhitomiの「LOVE 2000」に続く、金メダルソングとしても話題となった。
2006年12月のよみうりランドで行われた初のフリーライブ「BESTYO Free CONCERTYO」の当日の天気は曇り空であったが9曲目の「ハナミズキ」のサビを歌い出した途端、空が晴れ日光が一青をスポットライトのように照らし、幻想的な雰囲気になったという。
2009年11月に、この歌のイメージを実写化した同名映画が制作されると発表された。2010年8月に公開され、興行収入が28億円を超える大ヒットとなった。
2015年7月29日に、リリースされた一青にとって2作目となるカバーアルバム「ヒトトウタ」でも、「ハナミズキ」はセルフカバーされ、母校の森村学園の生徒と一緒に歌い上げた。
また、歌手の間でも歌われることが多く、2006年の鎌倉でのライブイベントで共演した森山良子に絶賛された。また、作曲者であるマシコタツロウのアルバム『歌う声を聞けば』をはじめ、徳永英明の『VOCALIST』、甲斐よしひろの『10 Stories』といったカバーアルバムに収録されている。また、ラジオ番組では福山雅治がギターでの弾き語りをした。2018年のアクト・アゲインスト・エイズ「ひとり紅白歌合戦」において桑田佳祐による歌唱も披露された。
チャート成績・その他のランキング
[編集]オリコンの週間シングルランキングでは125週連続、累計では136週のチャートインとなった[1]。カラオケランキングでは90週連続でTOP5入りとなるロングヒットを記録。2007年度の年間ランキングでは6位となった。
表題曲は日本音楽著作権協会(JASRAC)の著作権使用料分配額(国内作品)ランキングで2005年度の年間9位[2]、2013年度の年間10位[3]、2015年度の年間5位[4]を獲得した。
第一興商が、自社の通信カラオケ『DAM』がサービスを開始した1994年4月から2018年10月までのデータを集計したところ、「ハナミズキ」は全楽曲中平成で最も歌われた楽曲であったことがわかった[5]。また、2023年12月に発表された、DAM誕生以来の30年間カラオケランキングにおいて、楽曲別1位に「ハナミズキ」が輝いた[6]。
収録曲
[編集](全曲 作詞:一青窈/編曲:武部聡志)
- ハナミズキ
- 作曲:マシコタツロウ
- 年年歳歳
- 作曲:武部聡志
- ハナミズキ(instrumental)
タイアップ
[編集]- ハナミズキ
- 年年歳歳
-
- アニマックスアニメ「愛してるぜベイベ★★」エンディングテーマ
受賞
[編集]作品収録
[編集]- ハナミズキ
カバー
[編集]- マシコタツロウ - 『歌う声を聞けば』(2004年12月1日) - 作曲者によるセルフカバー
- 徳永英明 - 『VOCALIST』(2005年9月14日)
- 甲斐よしひろ『10 Stories』(2007年2月7日)
- Sotte Bosse『innocent view』(2007年3月7日)
- 美吉田月 - 『pure flavor #1〜color of love〜』(2007年8月22日)
- 中西保志 - 『Standards2』(2007年11月7日)
- DUNCAN'S DIVAS(Snuffのダンカン・レッドモンズ) - 『Sticks Up Girls』(2007年12月8日)
- 森山良子 - 『春夏秋冬』(2008年3月5日)
- 石原詢子 - 『しあわせ演歌・石原詢子です』(2008年6月4日)、『エンカのチカラ GORGEOUS 90'S-00'S』(2009年4月22日、石川さゆり、細川たかしら演歌歌手によるコンピレーションアルバム)
- Dew - 『花図鑑 別冊』(2008年10月1日)
- エリック・マーティン - 『Mr. Vocalist』(2008年11月26日、英語でのカバー。)
- 沢田知可子 - 『歌姫ものがたり』(2009年2月25日)
- rice - 『Lovers』(2010年3月10日)
- cargo×seira - 『FLOWER SHOWER』(2010年8月4日、英語でのカバー。)
- 新垣結衣 - 『虹』(2010年9月22日)
- 岩崎良美 - 『色彩の主人公』(2011年11月2日)
- JOY - カバーアルバム『JOY COVERS』(2013年1月16日)
- Super Junior-K.R.Y.『Promise You』(2013年1月23日)
- 岩佐美咲『リクエスト・カバーズ』(2013年11月6日)
- 青木隆治 - カバーアルバム『VOICE 200X』(2013年12月18日)
- 華風月 - 『THEME OF 華風月』(2014年1月19日)
- keity,pop『皆で歌おう!すぐに歌って騒げるEDM×J-POPカヴァーvol.1』(2014年9月12日)
- May J.『May J. W BEST -Original & Covers-』(2015年1月1日)
- 中森明菜『歌姫4 -My Eggs Benedict-』(2015年1月28日)
- 松崎しげる - アルバム『私の歌 ~リスペクト~』(2015年6月10日)
- 安達垣愛姫(大橋彩香) - 『政宗くんのリベンジ Blu-ray&DVD 第2巻特典CD』(2017年4月26日)
- 天童よしみ - カバーアルバム『VOICE』(2018年6月20日)
- 堀優衣 - アルバム『テレビ東京系 「THEカラオケ★バトル」 5th Anniversary BEST』(2019年3月20日)
- Baby Boo - アルバム『花が咲く日は』(2019年4月24日)
- 桑田佳祐 - ライブビデオ『平成三十年度! 第三回ひとり紅白歌合戦』(2019年6月5日)
- 童田明治 - 『IMAGINATION vol.2』(2019年11月27日)[7]
- ソンジェ - アルバム『男の花道~SUNGJE'S JAPANESE SONGBOOK~』(2020年2月26日)
- 森内寛樹 - カバーアルバム『Sing;est』(2021年1月20日)
- 大江裕 - カバーアルバム『TRY~大江裕J-POPを歌う~』(2021年11月17日)
- 五木ひろし - アルバム『DREAM -五木ひろし J-POPを唄う-』(2022年3月16日)
- 大泉洋 - CM『ヤクルト本社・ヤクルト400W「人生100年時代」編』(2022年5月12日)[8]
脚注
[編集]注釈
[編集]- ^ ハナミズキは英語でドッグウッド(dogwood)。
出典
[編集]- ^ a b “ハナミズキ|一青窈”. oricon ME. 2024年6月15日閲覧。
- ^ 2006年 国内作品分配額ベスト10(金・銀・銅賞関連)、日本音楽著作権協会、2006年。
- ^ 2014年 国内作品分配額ベスト10(金・銀・銅賞関連)、日本音楽著作権協会、2014年。
- ^ 2016年 国内作品分配額ベスト10(金・銀・銅賞関連)、日本音楽著作権協会、2016年。
- ^ “平成で最も歌われた楽曲は「ハナミズキ」 DAM平成カラオケランキング発表、歌手別1位は浜崎あゆみ”. BARKS. ジャパンミュージックネットワーク (2018年11月21日). 2019年3月12日閲覧。
- ^ “一青窈「ハナミズキ」が30年間で最も歌われた曲に、生歌にゆうちゃみ「泣きそう」”. MusicVoice. 株式会社アイ・シー・アイ (2023年12月5日). 2024年5月25日閲覧。
- ^ “VTuberコンピレーションアルバムプロジェクト第2弾!「IMAGINATION vol.2」10月26日(土)00:00〜配信決定!〜11月27日(水)に数量限定CDの発売も決定し順次予約受付開始!〜”. RK Music (2019年9月18日). 2019年9月18日閲覧。
- ^ “大泉洋、名曲「ハナミズキ」を熱唱「イケる」「これからは歌えるなと…」”. マイナビニュース (2022年5月11日). 2022年5月29日閲覧。
関連項目
[編集]- マシコタツロウ
- 武部聡志
- ハナミズキ
- ハナミズキ (映画)
- JR七尾線 - (一青の母の出身地・中能登町内を中心とした一部の駅で接近メロディーとして使用)
- 残酷な天使のテーゼ - JOYSOUND(カラオケ)における平成の間に歌われた楽曲ランキング総合1位の楽曲[1]。
- ^ “JOYSOUND平成カラオケランキング”. JOYSOUND.com. 2020年9月6日閲覧。