アカデミー国際長編映画賞ウクライナ代表作品の一覧
表示
ウクライナは、1997年よりアカデミー国際長編映画賞[nb 1]への参加を開始している。アカデミー国際長編映画賞はアメリカ合衆国の映画芸術科学アカデミー(AMPAS)が主催し、アメリカ合衆国以外の国で製作され、主要な会話が英語以外で占められた長編映画を対象としている[3]。2023年時点で16作が出品され、2004年の『A Driver for Vera』はウクライナが主製作国とはみなされずに失格となった。
代表作
[編集]1956年よりAMPASは外国語映画賞を設置し、各国のその年最高の映画を招待している。外国語映画賞委員会はプロセスを監視し、すべての応募作品を評価する。その後、委員会は5つのノミネート作品を決定するために秘密投票を行う[3]。
以下はウクライナ代表作の一覧である。
この他に1984年にはウクライナ映画『Wartime Romance』がソビエト連邦代表作として出品されている。
さらにウクライナはこの部門で度々論争を巻き起こしている:
- 2004年の『A Driver for Vera』はロシアが主製作国とみなされて失格となった。この作品は大部分がウクライナで撮影され、ロシアとウクライナの製作会社の共同製作であったが、ロシア人の脚本家・監督のパーヴェル・チュフライがロシア語で製作したものであり、主要俳優6人中5人がロシア人であった。
- 2006年、コロンビア大学の映画教授はウクライナの選考過程が不透明であり、ドラマ映画『Aurora』はAMPASの規則に従って上映されていないと申し立てた[19]。この抗議があったにもかかわらず『Aurora』の出品は拒否され、上映された。
- 2007年、ウクライナはオスカー特別委員会を設立し、毎年ウクライナ人候補者を選出すると報じられ、2007年は『Koroliova』がウクライナ代表に選出されると予想された[20]。しかしながら結局、委員会は代表選考のための会合を開催していないことが明らかとなった[21]。
- 2014年、ウクライナは映画祭でより高評価を得た『ザ・トライブ』(ミロスラヴ・スラボシュピツキー監督)よりも『The Guide』(オレス・サンイン監督)を出品したため、動向の選考委員数名が談合を非難し、退任に追い込まれるという論争を巻き起こした[22]。
- 2015年、ウクライナは作品の提出期限に間に合わなかった。ウクライナはアカデミーに延長を要求したが拒否された[23]。
その他の出品候補作
[編集]2020年は他に『The Earth Is Blue as an Orange』(イリナ・ツィリク監督)と『My Thoughts Are Silent』(アントニオ・ルキーチ監督)の出品が検討された[24]。
脚注
[編集]参考文献
[編集]- ^ “Academy announces rules for 92nd Oscars”. Academy of Motion Picture Arts and Sciences. 12 July 2019閲覧。
- ^ “Academy Announces Rule Changes For 92nd Oscars”. Forbes. 12 July 2019閲覧。
- ^ a b “Rule Thirteen: Special Rules for the Foreign Language Film Award”. Academy of Motion Picture Arts and Sciences. Academy of Motion Picture Arts and Sciences (2013年). 22 August 2013時点のオリジナルよりアーカイブ。26 August 2013閲覧。
- ^ “Ukraine nominates "Mamay" for "Oscar" competition - Новини - KINOKOLO.UA”. 2022年2月27日閲覧。
- ^ “Foreign Oscar Quandary: Academy Nixes "Maria," Colombia Adds "El Rey," and Other Stories from the Fo” (3 November 2004). 2022年2月27日閲覧。
- ^ “'Аврора' будет представлять Украину на 'Оскаре'” (ロシア語). annews.ru (30 November 2006). 19 July 2011時点のオリジナルよりアーカイブ。5 April 2009閲覧。
- ^ “"Ілюзія страху». Курс — на «Оскар"”. 2022年2月27日閲覧。
- ^ “Ukraine to submit Firecrosser for Best Foreign Language Film at Oscars”. Kyiv Post (5 September 2012). 2012年9月5日閲覧。
- ^ “Ukraine nominates Paradjanov for Academy Awards”. armenpress. 2013年9月13日閲覧。
- ^ “Oscars: Ukraine Nominates Oles Sanin's 'The Guide' for Foreign Language Category”. Hollywood Reporter (9 September 2014). 9 September 2014閲覧。
- ^ “Ukraine selects its candidate for foreign-language Oscar”. Ukraine Today (9 September 2016). 9 September 2016閲覧。
- ^ Holdsworth, Nick (29 August 2017). “Oscars: Ukraine Selects 'Black Level' for Foreign-Language Category”. The Hollywood Reporter. 29 August 2017閲覧。
- ^ Kozlov, Vladimir (29 August 2018). “Oscars: Ukraine Selects 'Donbass' for Foreign-Language Category”. The Hollywood Reporter. 29 August 2018閲覧。
- ^ “Ukrainian film Homeward about annexed Crimea goes for Oscar”. Opinion UA. 23 August 2019閲覧。
- ^ “Film 'Atlantis' has more chances for Oscars than Ukrainian nominees of past years - head of Ukrainian Oscar Committee”. Interfax Ukraine (24 September 2020). 24 September 2020閲覧。
- ^ “Bad roads de Vorozhbyt representará a Ucrania en los Oscar”. Ukrinform (24 September 2021). 24 September 2021閲覧。
- ^ “Oscars best international feature 2023: all the films submitted so far”. Screendayly (8 September 2022). 8 September 2022閲覧。
- ^ Horlach, Polina (September 18, 2023). “"20 днів у Маріуполі": обрали претендента на "Оскар-2024" від України” ["20 days in Mariupol": a candidate for "Oscar-2024" from Ukraine was chosen] (ウクライナ語). 2023年12月25日閲覧。
- ^ “Ukrainian Film Club of Columbia University”. 2022年2月27日閲覧。
- ^ Вітчизняне кіно: шукайте в кінотеатрах - Telekrytyka, 29.10.2007
- ^ Молодо-зелено. Чому Україна цього року відмовилася від «Оскара» - Week's mirror, 26.10.2007
- ^ “Oscars: Backlash Over Ukraine's Nomination for Best Foreign Language Category” (11 September 2014). 2016年8月25日閲覧。
- ^ “Oscars: Ukraine Misses Foreign-Language Deadline, Requests Extension” (October 2015). 2016年8月25日閲覧。
- ^ “Oscar 2021: announced the participants of the national selection”. DzygaMDB. 18 September 2020閲覧。