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花巻駅

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
花巻駅
駅舎(2015年5月)
はなまき
Hanamaki
地図
岩手県花巻市大通り1丁目1番43号の2[1]
北緯39度23分35.53秒 東経141度6分38.34秒 / 北緯39.3932028度 東経141.1106500度 / 39.3932028; 141.1106500座標: 北緯39度23分35.53秒 東経141度6分38.34秒 / 北緯39.3932028度 東経141.1106500度 / 39.3932028; 141.1106500
所属事業者 東日本旅客鉄道(JR東日本)
電報略号 ハキ
駅構造 地上駅
ホーム 2面3線[2]
乗車人員
-統計年度-
3,004人/日(降車客含まず)
-2023年-
開業年月日 1890年明治23年)11月1日[1][3]
乗入路線 2 路線
所属路線 東北本線
キロ程 500.0 km(東京起点)
村崎野 (7.8 km)
(5.7 km) 花巻空港
所属路線 釜石線
キロ程 0.0 km(花巻起点)
(3.5 km) 似内
備考
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花巻駅(はなまきえき)は、岩手県花巻市大通り1丁目[1]にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)のである[2]

東北本線釜石線が乗り入れている。このうち東北本線を所属線としており[4]、釜石線は当駅を起点としている。

歴史

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駅構造

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単式ホーム1面1線、島式ホーム1面2線の計2面3線を持つ地上駅である[2]。双方のホームは跨線橋により連絡している。また、構内に留置線を有する。快速はまゆり」など、東北本線盛岡方面と釜石線を直通する列車は当駅で方向転換する。

北上駅管理の業務委託駅JR東日本東北総合サービス受託)である[要出典]。過去には駅長助役が配置される直営駅であった。また、管理駅として東北本線の花巻空港駅石鳥谷駅、釜石線の似内駅 - 晴山駅間の各駅(新花巻駅は除く)を管理していた。[要出典]

駅舎内にはみどりの窓口指定席券売機自動改札機SuicaえきねっとQチケ対応)、NewDaysなどがある。

発車メロディが導入されているが、車掌扱いとしているため、ワンマン運転の列車の場合は鳴らない。また、ホームの中ほどには東京駅から当駅までの営業キロが500キロメートルである[2]旨を紹介するコーナーが設置されている。

のりば

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番線 路線 方向 行先 備考
1 釜石線 - 新花巻釜石方面[10]  
東北本線 下り 日詰盛岡方面[10] 釜石線からの直通
2 上り 北上一ノ関方面[10]  
3 下り 日詰・盛岡方面[10]  

駅弁

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かつて販売されていた主な駅弁は下記の通り[11]

  • 五目めし
  • 賢治弁当
  • 白金豚弁当
  • ロマン銀河鉄道SL弁当

利用状況

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JR東日本によると、2023年度(令和5年度)の1日平均乗車人員3,004人である[利用客数 1]

2000年度(平成12年度)以降の推移は下記のとおりである。

1日平均乗車人員推移
年度 定期外 定期 合計 出典
2000年(平成12年)     3,817 [利用客数 2]
2001年(平成13年)     3,711 [利用客数 3]
2002年(平成14年)     3,619 [利用客数 4]
2003年��平成15年)     3,540 [利用客数 5]
2004年(平成16年)     3,491 [利用客数 6]
2005年(平成17年)     3,513 [利用客数 7]
2006年(平成18年)     3,394 [利用客数 8]
2007年(平成19年)     3,398 [利用客数 9]
2008年(平成20年)     3,308 [利用客数 10]
2009年(平成21年)     3,256 [利用客数 11]
2010年(平成22年)     3,281 [利用客数 12]
2011年(平成23年)     3,287 [利用客数 13]
2012年(平成24年) 840 2,534 3,375 [利用客数 14]
2013年(平成25年) 822 2,627 3,449 [利用客数 15]
2014年(平成26年) 820 2,520 3,341 [利用客数 16]
2015年(平成27年) 808 2,570 3,379 [利用客数 17]
2016年(平成28年) 805 2,523 3,328 [利用客数 18]
2017年(平成29年) 798 2,508 3,306 [利用客数 19]
2018年(平成30年) 799 2,488 3,287 [利用客数 20]
2019年(令和元年) 770 2,498 3,269 [利用客数 21]
2020年(令和02年) 457 2,390 2,847 [利用客数 22]
2021年(令和03年) 484 2,456 2,941 [利用客数 23]
2022年(令和04年) 580 2,372 2,952 [利用客数 24]
2023年(令和05年) 665 2,338 3,004 [利用客数 1]

駅周辺

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駅前ロータリーにある「やすらぎの像」

バス路線

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「花巻駅前」停留所にて、岩手県交通および東和町総合サービス公社の路線バスが発着する。2024年(令和6年)4月1日に一部の路線バスののりばが変更となった[13]

のりば 運行事業者 路線・行先 備考
1 岩手県交通
 
2 東和町総合サービス公社
 
平日および第1・4土曜日のみ運行[14]
花巻市街地循環バス ふくろう号(右回り)星めぐり号(左回り):花巻駅前  
3 岩手県交通  
4
 
5
  • 石鳥谷線:志和口(石鳥谷)
  • 教育センター線:県立教育センター
  • 高木団地線湯口線:イトーヨーカドー
 
6  
7      

いわて花巻空港行きは2013年(平成25年)9月30日をもって廃止された[15][新聞 7]

その他

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  • 「荘重な城下町として、宮沢賢治高村光太郎ゆかりの地の駅」として、東北の駅百選に選定された。
  • 宮沢賢治の童話『シグナルとシグナレス』は、当駅に乗り入れる東北本線と釜石線(当時は岩手軽便鉄道)それぞれの信号機を擬人化して男女に見立てた恋物語である。
  • 釜石線の各駅には、宮沢賢治にちなんでエスペラントによる愛称がつけられており、当駅の愛称は「Ĉielarko(チェールアルコ:虹)」である。
  • 当駅の発車メロディーは全ホームで東洋メディアリンクス製の「Water Crown」で、低音でなおかつフェードアウトする当駅のみのバージョンである[注 1]

隣の駅

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東日本旅客鉄道(JR東日本)
東北本線
快速「はまゆり
(釜石線) - 花巻駅 - (53・54号は花巻空港駅) - 矢幅駅
普通
村崎野駅 - 花巻駅 - 花巻空港駅
釜石線
快速「はまゆり」
(東北本線) - 花巻駅 - 新花巻駅
普通
(東北本線花巻空港方面) - 花巻駅 - 似内駅

かつて存在した路線

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日本国有鉄道(国鉄)
釜石線(旧線)
花巻駅 - 鳥谷ヶ崎駅

脚注

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記事本文

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注釈

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  1. ^ なお、低音verはくりこま高原駅中山駅、フェードアウトverは一ノ関駅(音色が違うバージョン)で使用されている。

出典

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  1. ^ a b c d 駅の情報(花巻駅):JR東日本”. 東日本旅客鉄道. 2024年8月25日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年8月27日閲覧。
  2. ^ a b c d e 『週刊 JR全駅・全車両基地』 23号 盛岡駅・平泉駅・山寺駅ほか74駅、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2013年1月20日、23頁。 
  3. ^ a b c 『歴史でめぐる鉄道全路線 国鉄・JR』 通巻21号 釜石線・山田線・岩泉線・北上線・八戸線 10頁
  4. ^ a b c 石野哲(編)『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 Ⅱ』(初版)JTB、1998年10月1日、409頁。ISBN 978-4-533-02980-6 
  5. ^ 原武史『昭和天皇御召列車全記録』新潮社、2016年9月30日、62頁。ISBN 978-4-10-320523-4 
  6. ^ a b c 『歴史でめぐる鉄道全路線 国鉄・JR』 通巻21号 釜石線・山田線・岩泉線・北上線・八戸線 11頁
  7. ^ 花巻空襲を撮影した航空写真の発見について” (PDF). 花巻市. 2019年5月26日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年8月27日閲覧。
  8. ^ 原武史『昭和天皇御召列車全記録』新潮社、2016年9月30日、142頁。ISBN 978-4-10-320523-4 
  9. ^ 本部第1回常任委員会開催” (PDF). 東日本ユニオン営業協議会 (2017年1月26日). 2017年10月26日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年10月26日閲覧。
  10. ^ a b c d JR東日本:駅構内図・バリアフリー情報(花巻駅)”. 東日本旅客鉄道. 2024年8月27日閲覧。
  11. ^ 『JR時刻表』2017年3月号、交通新聞社、2017年、627頁。 
  12. ^ やすらぎの像(一般戦災ホームページ) - 総務省(2013年2月15日閲覧)
  13. ^ 4月1日から「コミュニティバス土沢線」の運行を開始します > 花巻駅前バス乗り場について”. 花巻市. 2024年4月1日閲覧。
  14. ^ 岩手医科大学附属病院利用者連絡バスを運行しています”. 花巻市 (2021年7月1日). 2024年8月26日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年8月27日閲覧。
  15. ^ 10月1日(火)『いわて花巻空港』発着路線バスに関する重要なお知らせ” (PDF). 岩手県交通 (2013年8月). 2013年10月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2013年9月19日閲覧。
報道発表資料
[編集]
  1. ^ a b c 釜石線の駅舎イメージアップについて』(PDF)(プレスリリース)東日本旅客鉄道盛岡支社、2014年9月10日。オリジナルの2020年5月18日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20200517163839/https://www.jr-morioka.com/cgi-bin/pdf/press/pdf_1410329273_1.pdf2020年5月18日閲覧 
  2. ^ 2023年5月27日(土)北東北3エリアでSuicaがデビューします!』(PDF)(プレスリリース)東日本旅客鉄道盛岡支社・秋田支社、2022年12月12日。オリジナルの2022年12月12日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20221212054051/https://www.jreast.co.jp/press/2022/morioka/20221212_mr01.pdf2022年12月12日閲覧 
  3. ^ 北東北3県におけるSuicaご利用エリアの拡大について 〜2023年春以降、青森・岩手・秋田の各エリアでSuicaをご利用いただけるようになります〜』(PDF)(プレスリリース)東日本旅客鉄道、2021年4月6日。オリジナルの2021年4月6日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20210406050454/https://www.jreast.co.jp/press/2021/20210406_ho02.pdf2021年4月6日閲覧 
  4. ^ Suicaエリア外もチケットレスで! 東北エリアから「えきねっとQチケ」がは��まります』(PDF)(プレスリリース)東日本旅客鉄道、2024年7月11日。オリジナルの2024年7月11日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20240711051550/https://www.jreast.co.jp/press/2024/20240711_ho02.pdf2024年8月1日閲覧 
新聞記事
[編集]
  1. ^ 「4旅センをびゅうプラザに名称変更 JR盛岡支社」『交通新聞』交通新聞社、1991年11月8日、1面。
  2. ^ 「海外旅行のあっせん開始 JR花巻駅」『岩手日報』岩手日報社、1993年4月2日、朝刊、13面。
  3. ^ 「びゅうプラザ一新 JR花巻駅 広さ3倍、機能も充実」『岩手日報』岩手日報社、1994年3月16日、朝刊、13面。
  4. ^ 「JR花巻駅 車いす対応上り下り楽々 エスカレーター使用開始」『岩手日報』岩手日報社、2002年3月17日、朝刊、20面。
  5. ^ 「花巻駅、より便利に 改装終え利用開始 待合室にゆとり」『岩手日報』岩手日報社、2003年11月10日、朝刊、20面。
  6. ^ ヨーカドー花巻店が閉店へ…市中心部の大型施設、25年めどに事業継承」『読売新聞』2024年2月10日。オリジナルの2024年6月13日時点におけるアーカイブ。2024年8月27日閲覧。
  7. ^ 「花巻駅-花巻空港 9月30日で廃止に 県交通ダイヤ改正」『岩手日報』2013年8月24日。

利用状況

[編集]
  1. ^ a b 各駅の乗車人員(2023年度)”. 東日本旅客鉄道. 2024年7月24日閲覧。
  2. ^ 各駅の乗車人員(2000年度)”. 東日本旅客鉄道. 2018年3月9日閲覧。
  3. ^ 各駅の乗車人員(2001年度)”. 東日本旅客鉄道. 2018年3月9日閲覧。
  4. ^ 各駅の乗車人員(2002年度)”. 東日本旅客鉄道. 2018年3月9日閲覧。
  5. ^ 各駅の乗車人員(2003年度)”. 東日本旅客鉄道. 2018年3月9日閲覧。
  6. ^ 各駅の乗車人員(2004年度)”. 東日本旅客鉄道. 2018年3月9日閲覧。
  7. ^ 各駅の乗車人員(2005年度)”. 東日本旅客鉄道. 2018年3月9日閲覧。
  8. ^ 各駅の乗車人員(2006年度)”. 東日本旅客鉄道. 2018年3月9日閲覧。
  9. ^ 各駅の乗車人員(2007年度)”. 東日本旅客鉄道. 2018年3月9日閲覧。
  10. ^ 各駅の乗車人員(2008年度)”. 東日本旅客鉄道. 2018年3月9日閲覧。
  11. ^ 各駅の乗車人員(2009年度)”. 東日本旅客鉄道. 2018年3月9日閲覧。
  12. ^ 各駅の乗車人員(2010年度)”. 東日本旅客鉄道. 2018年3月9日閲覧。
  13. ^ 各駅の乗車人員(2011年度)”. 東日本旅客鉄道. 2018年3月9日閲覧。
  14. ^ 各駅の乗車人員(2012年度)”. 東日本旅客鉄道. 2018年3月9日閲覧。
  15. ^ 各駅の乗車人員(2013年度)”. 東日本旅客鉄道. 2018年3月9日閲覧。
  16. ^ 各駅の乗車人員(2014年度)”. 東日本旅客鉄道. 2018年3月9日閲覧。
  17. ^ 各駅の乗車人員(2015年度)”. 東日本旅客鉄道. 2018年3月9日閲覧。
  18. ^ 各駅の乗車人員(2016年度)”. 東日本旅客鉄道. 2018年3月9日閲覧。
  19. ^ 各駅の乗車人員(2017年度)”. 東日本旅客鉄道. 2018年10月21日閲覧。
  20. ^ 各駅の乗車人員(2018年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年7月7日閲覧。
  21. ^ 各駅の乗車人員(2019年度)”. 東日本旅客鉄道. 2020年7月11日閲覧。
  22. ^ 各駅の乗車人員(2020年度)”. 東日本旅客鉄道. 2021年7月9日閲覧。
  23. ^ 各駅の乗車人員(2021年度)”. 東日本旅客鉄道. 2022年8月6日閲覧。
  24. ^ 各駅の乗車人員(2022年度)”. 東日本旅客鉄道. 2023年7月14日閲覧。

参考文献

[編集]
  • 曽根悟(監修) 著、朝日新聞出版分冊百科編集部 編『週刊 歴史でめぐる鉄道全路線 国鉄・JR』 21号 釜石線・山田線・岩泉線・北上線・八戸線、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2009年12月6日、5-11頁。 

関連項目

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外部リンク

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