コンテンツにスキップ

柳町 (川崎市)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
柳町
町丁
キャノン川崎事業所(2011年)
地図北緯35度31分45秒 東経139度41分25秒 / 北緯35.529133度 東経139.690231度 / 35.529133; 139.690231
日本の旗 日本
都道府県 神奈川県の旗 神奈川
市町村 川崎市
行政区 幸区
人口情報2024年(令和6年)9月30日現在[1]
 人口 2,565 人
 世帯数 1,585 世帯
面積[2]
  0.287410077 km²
人口密度 8924.53 人/km²
設置日 1933年昭和8年)
郵便番号 212-0015[3]
市外局番 044(川崎MA[4]
ナンバープレート 川崎
ウィキポータル 日本の町・字
神奈川県の旗 ウィキポータル 神奈川県
ウィキプロジェクト 日本の町・字
テンプレートを表示

柳町(やなぎちょう)は神奈川県川崎市幸区町名[5]。丁目の設定がない単独町名。住居表示未実施[6]。面積は28.8 haである[2]

地理

[編集]

幸区の南端に位置し、南武線の線路を概ね南端に、川崎駅西口通りを北端としている[7]。一帯は東京電力の川崎変電所とキヤノン川崎事業所が約2/3を占め、住宅地は北側にのみ存在している[7]

柳町は北端で南幸町と、東端で大宮町と、南端で川崎区日進町堤根と、南西端で横浜市鶴見区尻手と接する(特記のない町域は川崎市幸区所属)。

歴史

[編集]

当地は、大正時代まで水田が広がっていたほか、もともと多摩川氾濫原にあたり、尻手駅に近い側は低湿地であった[7]が、1936年昭和11年)には東芝の柳町事業所が操業を開始している[8]。そして、2003年平成15年)時点では同所で郵便物宛名自動読取区分機自動改札機電力量計などを製造していたが[8]、同年に事業所の土地がキヤノンに売却され[9]、事業所の機能は2005年までに小向地区などへ移管された[8]。キヤノンでは、同所に川崎事業所を設置し、生産技術の拠点として活用している[10]

地名の由来

[編集]

当地の小川べりに生えていたに由来すると考えられている[7]

沿革

[編集]

旧字名

[編集]

1933年(昭和8年)の耕地整理で、南河原字戊大宮耕地・字辛荻場耕地、砂子字南河原耕地などの一部をもって柳町が設置された[7]

世帯数と人口

[編集]

2024年(令和6年)9月30日現在(川崎市発表)の世帯数と人口は以下の通りである[1]

町丁 世帯数 人口
柳町 1,585世帯 2,565人

人口の変遷

[編集]

国勢調査による人口の推移。

人口推移
人口
1995年(平成7年)[11]
1,775
2000年(平成12年)[12]
1,715
2005年(平成17年)[13]
1,943
2010年(平成22年)[14]
1,915
2015年(平成27年)[15]
2,099
2020年(令和2年)[16]
2,466

世帯数の変遷

[編集]

国勢調査による世帯数の推移。

世帯数推移
世帯数
1995年(平成7年)[11]
911
2000年(平成12年)[12]
936
2005年(平成17年)[13]
1,064
2010年(平成22年)[14]
1,129
2015年(平成27年)[15]
1,332
2020年(令和2年)[16]
1,438

学区

[編集]

市立小・中学校に通う場合、学区は以下の通りとなる(2023年12月時点)[17][18]

番地 小学校 中学校
全域 川崎市立南河原小学校 川崎市立南河原中学校

事業所

[編集]

2021年(令和3年)現在の経済センサス調査による事業所数と従業員数は以下の通りである[19]

町丁 事業所数 従業員数
柳町 73事業所 1,927人

事業者数の変遷

[編集]

経済センサスによる事業所数の推移。

事業者数推移
事業者数
2016年(平成28年)[20]
73
2021年(令和3年)[19]
73

従業員数の変遷

[編集]

経済センサスによる従業員数の推移。

従業員数推移
従業員数
2016年(平成28年)[20]
5,264
2021年(令和3年)[19]
1,927

交通

[編集]

鉄道

[編集]

東日本旅客鉄道(JR東日本)の南武線が当地の南部を通り、尻手駅が近隣に所在するほか、川崎駅の西口通りが当地の北端を通っている。

路線バス

[編集]

川崎鶴見臨港バス(臨港バス)が、当地の北端にあたる西口通りを経由して多数のバスを運行している。なお、市電通りに「柳町」というバス停があるが、ここを経由するバスは極めて少なく平日早朝の1本のみである[21]

道路

[編集]

市電通りと西口通りが当地を通っているが、このうち川崎駅東口方面 - (市電通り)- 南幸町2丁目交差点 - (西口通り)- 尻手駅方面が神奈川県道140号川崎町田線に指定されている。また、第二京浜国道国道1号)が当地の北部をかすめている[22]

施設

[編集]

その他

[編集]

日本郵便

[編集]

警察

[編集]

町内の警察の管轄区域は以下の通りである[24]

番・番地等 警察署 交番・駐在所
全域 幸警察署 川崎駅西口交番

関連項目

[編集]

脚注

[編集]
  1. ^ a b 令和6年町丁別世帯数・人口 9月末日現在” (xls). 川崎市 (2024年10月25日). 2024年10月28日閲覧。 “(ファイル元のページ)(CC-BY-4.0)
  2. ^ a b 町丁別面積(総務省統計局「地図で見る統計(統計GIS)」の数値)”. 川崎市 (2018年5月22日). 2021年12月12日閲覧。
  3. ^ a b 柳町の郵便番号”. 日本郵便. 2021年8月11日閲覧。
  4. ^ 市外局番の一覧”. 総務省. 2019年6月24日閲覧。
  5. ^ 角川日本地名大辞典 14 神奈川県』 p.889。
  6. ^ 区別町名一覧表(幸区)”. 川崎市 (2013年12月9日). 2021年9月4日閲覧。
  7. ^ a b c d e 川崎の町名』 p.91。
  8. ^ a b c d "柳町事業所の事業移転について" (Press release). 東芝. 2 July 2003. 2012年10月1日閲覧
  9. ^ "東芝柳町事業所土地の売買について" (Press release). 東芝. 25 December 2003. 2012年10月1日閲覧
  10. ^ 事業所一覧”. キヤノン. 2012年10月1日閲覧。
  11. ^ a b 平成7年国勢調査の調査結果(e-Stat) - 男女別人口及び世帯数 -町丁・字等”. 総務省統計局 (2014年3月28日). 2019年8月16日閲覧。
  12. ^ a b 平成12年国勢調査の調査結果(e-Stat) - 男女別人口及び世帯数 -町丁・字等”. 総務省統計局 (2014年5月30日). 2019年8月16日閲覧。
  13. ^ a b 平成17年国勢調査の調査結果(e-Stat) - 男女別人口及び世帯数 -町丁・字等”. 総務省統計局 (2014年6月27日). 2019年8月16日閲覧。
  14. ^ a b 平成22年国勢調査の調査結果(e-Stat) - 男女別人口及び世帯数 -町丁・字等”. 総務省統計局 (2012年1月20日). 2019年8月16日閲覧。
  15. ^ a b 平成27年国勢調査の調査結果(e-Stat) - 男女別人口及び世帯数 -町丁・字等”. 総務省統計局 (2017年1月27日). 2019年8月16日閲覧。
  16. ^ a b 令和2年国勢調査の調査結果(e-Stat) -男女別人口,外国人人口及び世帯数-町丁・字等”. 総務省統計局 (2022年2月10日). 2022年2月20日閲覧。
  17. ^ 幸区の小学校(町丁名順)”. 川崎市 (2023年12月28日). 2024年1月28日閲覧。
  18. ^ 幸区の中学校(町丁名順)”. 川崎市 (2023年12月28日). 2024年1月28日閲覧。
  19. ^ a b c 経済センサス‐活動調査 / 令和3年経済センサス‐活動調査 / 事業所に関する集計 産業横断的集計 事業所数、従業者数(町丁・大字別結果)”. 総務省統計局 (2023年6月27日). 2023年9月15日閲覧。
  20. ^ a b 経済センサス‐活動調査 / 平成28年経済センサス‐活動調査 / 事業所に関する集計 産業横断的集計 都道府県別結果”. 総務省統計局 (2018年6月28日). 2019年10月23日閲覧。
  21. ^ 臨港バス時刻表 柳町 行先 川崎駅前” (PDF). 臨港バスダイヤナビ. 臨港バス. 2024年1月29日閲覧。
  22. ^ 角川日本地名大辞典 14 神奈川県』 p.1085。
  23. ^ 郵便番号簿PDF(2024年度版) 表紙等付属資料” (PDF). 日本郵便. 2024年12月2日閲覧。 “郵便番号データダウンロード 郵便番号簿PDF(2024年度版)
  24. ^ 交番案内/幸警察署/神奈川県警察”. 神奈川県警察. 2023年8月15日閲覧。

参考文献

[編集]