日進町 (川崎市)
日進町 | |
---|---|
町丁 | |
川崎ルフロン | |
北緯35度31分29秒 東経139度41分37秒 / 北緯35.524742度 東経139.693697度 | |
国 | 日本 |
都道府県 | 神奈川 |
市町村 | 川崎市 |
行政区 | 川崎区 |
人口情報(2024年(令和6年)6月30日現在[1]) | |
人口 | 7,259 人 |
世帯数 | 4,832 世帯 |
面積([2]) | |
0.295182575 km² | |
人口密度 | 24591.56 人/km² |
設置日 | 1964年(昭和39年)11月 |
郵便番号 | 210-0024[3] |
市外局番 | 044(川崎MA)[4] |
ナンバープレート | 川崎 |
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日進町(にっしんちょう)は、神奈川県川崎市川崎区の町名である。住居表示は実施されておらず、丁目は設けられていない[5]。面積は295182.575m²[2]。
地理
[編集]川崎区の北西部に位置し、県道川崎町田線の北東側では、川崎駅東口の駅前広場南側のJR東海道本線と京急本線に挟まれた一角、県道の南西ではJRの線路から国道15号(第一京浜)の間に町域をもつ。北西はJRの線路を挟み幸区に接する。駅前広場に面し、川崎日航ホテルと大型商業施設川崎ルフロンが建つ。川崎ルフロンは、1988年のオープン当初は丸井と西武百貨店を核テナントとしていたが、西武百貨店は2003年に撤退し、2004年からはヨドバシカメラと専門店街が入居した。川崎ルフロンに隣接して、オフィスビルのキューブ川崎(旧 日本アイ・ビー・エム川崎ビル[6])と興和川崎東口ビル[7]が建つ。両ビルは日本アイ・ビー・エムが拠点を置いていた。興和川崎東口ビルの中層部はピロティ構造で、駅前広場から住宅団地サンスクエア川崎まで、車道と平面交差しない歩行者動線を構成する。キューブ川崎、興和川崎東口ビルと県道の間はUR賃貸住宅「サンスクエア川崎」、太田総合病院、川崎能楽堂[8]があり、JRの線路沿いにNTTDoCoMo川崎ビルが建つ。県道の西側は、旧堤根地区を中心に簡易宿所が軒を連ねていた[9]。2017年には3丁目にヨネヤマが運営する商業ビルunicoが開店した[10]。
京浜急行の高架橋が上並木公園を斜めに横断し、その南方に旧東海道���通る。江戸時代前期の俳人松尾芭蕉は1694年(元禄7年)5月に江戸深川から伊賀国に旅立った際、川崎宿で門人らと別れた。その時に詠んだ「麦の穂を たよりにつかむ 別れかな」の句碑が残る[11]。旧東海道と国道15号の間には川崎市立川崎小学校があり[9]、旧東海道沿いの八丁畷駅近くには2003年に南町から川崎警察署が移転してきた。
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川崎警察署
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NTTDoCoMo川崎ビル
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川崎日航ホテル
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興和川崎東口ビル
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ヨネヤマが運営する商業ビルunico(2017年オープン)
歴史
[編集]1964年(昭和39年)に、土地区画整理事業に合わせ川崎市砂子、古川通、堤根、上並木、池田町、新宿、見染の一部から設立された。町名は、この地が日進月歩発展することを願って付けられた[12]。
2015年5月17日、簡易宿所「よしの」から出火。死者11人を出す被害となった(川崎市簡易宿泊所火災)。火災後、町内から簡易宿泊施設および施設を利用していた高齢の生活保護受給者が減少し、街並みに変化が生じた[13]。
上記の火災に象徴されるように、かつては日雇い労働者が多く集まる地区であった。近年では川崎市中心部に近い立地条件を生かして、川崎市が簡易宿泊施設に外国人観光客を呼び込んだり、地元企業が古いビルをオフィスやスポーツ、飲食などのための複合施設「unico」(ウニコ)[14]にリノベーションしたりするなどの動きが見られる[15]。
世帯数と人口
[編集]2024年(令和6年)6月30日現在(川崎市発表)の世帯数と人口は以下の通りである[1]。
町丁 | 世帯数 | 人口 |
---|---|---|
日進町 | 4,832世帯 | 7,259人 |
人口の変遷
[編集]国勢調査による人口の推移。
年 | 人口 |
---|---|
1995年(平成7年)[16] | 5,394
|
2000年(平成12年)[17] | 6,504
|
2005年(平成17年)[18] | 7,332
|
2010年(平成22年)[19] | 7,159
|
2015年(平成27年)[20] | 6,995
|
2020年(令和2年)[21] | 7,261
|
世帯数の変遷
[編集]国勢調査による世帯数の推移。
年 | 世帯数 |
---|---|
1995年(平成7年)[16] | 2,747
|
2000年(平成12年)[17] | 3,467
|
2005年(平成17年)[18] | 4,179
|
2010年(平成22年)[19] | 4,171
|
2015年(平成27年)[20] | 4,116
|
2020年(令和2年)[21] | 4,509
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学区
[編集]市立小・中学校に通う場合、学区は以下の通りとなる(2023年4月時点)[22][23]。
番地 | 小学校 | 中学校 |
---|---|---|
全域 | 川崎市立川崎小学校 | 川崎市立川崎中学校 |
事業所
[編集]2021年(令和3年)現在の経済センサス調査による事業所数と従業員数は以下の通りである[24]。
町丁 | 事業所数 | 従業員数 |
---|---|---|
日進町 | 308事業所 | 9,678人 |
事業者数の変遷
[編集]経済センサスによる事業所数の推移。
年 | 事業者数 |
---|---|
2016年(平成28年)[25] | 328
|
2021年(令和3年)[24] | 308
|
従業員数の変遷
[編集]経済センサスによる従業員数の推移。
年 | 従業員数 |
---|---|
2016年(平成28年)[25] | 9,613
|
2021年(令和3年)[24] | 9,678
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本社を置く企業
[編集]- ヨネヤマ
- 伊藤製作所
- 高千穂電気
- メタリックス
その他
[編集]日本郵便
[編集]警察
[編集]町内の警察の管轄区域は以下の通りである[28]。
番・番地等 | 警察署 | 交番・駐在所 |
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1番地、59番地16 | 川崎警察署 | 川崎駅前交番 |
上記以外 | 南町交番 |
関連項目
[編集]脚注
[編集]- ^ a b “令和6年町丁別世帯数・人口 6月末日現在” (xls). 川崎市 (2024年7月25日). 2024��8月16日閲覧。 “(ファイル元のページ)”(CC-BY-4.0)
- ^ a b “町丁別面積(総務省統計局「地図で見る統計(統計GIS)の数値」令和2年国勢調査)” (XLS). 川崎市 (2024年1月25日). 2024年3月20日閲覧。 “町丁別面積(総務省統計局「地図で見る統計(統計GIS)」の数値)”
- ^ a b “日進町の郵便番号”. 日本郵便. 2021年8月11日閲覧。
- ^ “市外局番の一覧”. 総務省. 2019年6月24日閲覧。
- ^ “区別町名一覧表(川崎区)”. 川崎市市民文化局市民生活部戸籍住民サービス課 (2016年2月16日). 2017年3月5日閲覧。
- ^ “日本アイ・ビー・エム川崎ビル”. 松田平田設計. 2017年3月12日閲覧。
- ^ “興和川崎東口ビル”. 松田平田設計. 2017年3月12日閲覧。
- ^ “川崎能楽堂”. 公益財団法人川崎市文化財団. 2017年3月12日閲覧。
- ^ a b 『角川日本地名大辞典 14 神奈川県』p1078
- ^ “昭和のビルを舞台に醸される新しいカルチャ ― 川崎の複合施設「unico」Woman.CINTAI”. 2022年9月2日閲覧。
- ^ “文化財さんぽ 芭蕉の句碑”. 川崎市教育委員会 (2013年9月19日). 2017年3月12日閲覧。
- ^ 『角川日本地名大辞典 14 神奈川県』p687
- ^ “変わる町にコロナの試練 11人死亡の川崎簡宿火災5年” (2020年5月17日). 2022年7月18日閲覧。
- ^ unico(2018年2月7日閲覧)
- ^ 【イキイキ地域】川崎市日進町/歴史残しリノベで再生『日経MJ』2018年1月22日(街づくり面)
- ^ a b “平成7年国勢調査の調査結果(e-Stat) - 男女別人口及び世帯数 -町丁・字等”. 総務省統計局 (2014年3月28日). 2019年8月16日閲覧。
- ^ a b “平成12年国勢調査の調査結果(e-Stat) - 男女別人口及び世帯数 -町丁・字等”. 総務省統計局 (2014年5月30日). 2019年8月16日閲覧。
- ^ a b “平成17年国勢調査の調査結果(e-Stat) - 男女別人口及び世帯数 -町丁・字等”. 総務省統計局 (2014年6月27日). 2019年8月16日閲覧。
- ^ a b “平成22年国勢調査の調査結果(e-Stat) - 男女別人口及び世帯数 -町丁・字等”. 総務省統計局 (2012年1月20日). 2019年8月16日閲覧。
- ^ a b “平成27年国勢調査の調査結果(e-Stat) - 男女別人口及び世帯数 -町丁・字等”. 総務省統計局 (2017年1月27日). 2019年8月16日閲覧。
- ^ a b “令和2年国勢調査の調査結果(e-Stat) -男女別人口,外国人人口及び世帯数-町丁・字等”. 総務省統計局 (2022年2月10日). 2022年2月20日閲覧。
- ^ “川崎区の小学校(町丁名順)”. 川崎市 (2016年4月19日). 2023年8月23日閲覧。
- ^ “川崎区の中学校(町丁名順)”. 川崎市 (2015年8月24日). 2023年8月23日閲覧。
- ^ a b c “経済センサス‐活動調査 / 令和3年経済センサス‐活動調査 / 事業所に関する集計 産業横断的集計 事業所数、従業者数(町丁・大字別結果)”. 総務省統計局 (2023年6月27日). 2023年9月15日閲覧。
- ^ a b “経済センサス‐活動調査 / 平成28年経済センサス‐活動調査 / 事業所に関する集計 産業横断的集計 都道府県別結果”. 総務省統計局 (2018年6月28日). 2019年10月23日閲覧。
- ^ “MapFan - 日進駅(川越線)近くの企業”. 2022年9月2日閲覧。
- ^ “郵便番号簿PDF(2023年度版) 表紙等付属資料” (PDF). 日本郵便. 2024年2月10日閲覧。 “郵便番号データダウンロード 郵便番号簿PDF(2023年度版)”
- ^ “交番案内/川崎警察署/神奈川県警察”. 神奈川県警察. 2023年8月23日閲覧。
参考文献
[編集]- 『県別マップル14 神奈川県道路地図』昭文社、2016年、7,10頁。ISBN 978-4-398-62683-7。
- 『角川日本地名大辞典 14 神奈川県』角川書店、1984年6月8日、687,1078頁頁。