望月邦夫

望月 邦夫（もちづき くにお、1918年（大正7年）2月27日^[1][2] - 1990年（平成2年）3月5日^[1][2][3]）は、昭和期の建設技官及び官僚、政治家。参議院議員（1期）、水資源開発公団（現水資源機構）総裁、工学博士^[3]。

滋賀県^[3]甲賀郡水口町（現甲賀市）で生まれる^[1][2]。1942年（昭和17年）京都帝国大学工学部土木工学科を卒業した^[1][2][3]。

戦後、建設省に入省し、河川局開発課長、同河川計画課長、国土総合開発審議会専門委員、建設省大臣官房技術参事官などを歴任し、1968年（昭和43年）近畿地方建設局長（現近畿地方整備局）に就任^[1][2][3]。退官後、水資源開発公団理事を務めた^[3]。

1974年（昭和49年）7月の第10回参議院議員通常選挙に滋賀県地方区から自由民主党公認で出馬して当選し^[1][2][3][4]、参議院議員を1期務めた^[1][2][3]。この間、参議院文教委員長、第2次大平内閣国土政務次官、全国河川総合開発促進期成同盟副会長、自民党科学技術副部会長、同治水治山海岸対策特別委員会副委員長、同下水道対策特別委員会副委員長などを務めた^[3]。所属会派は自由民主党・自由国民会議であった^[3]。その後、第12回通常選挙に立候補したが落選した^[4]。

1982年（昭和57年）5月から1986年（昭和61年）4月まで水資源開発公団総裁に在任し^[1][3][5]、その後、ダム技術センター理事長を務めた^[1][2]。

1990年（平成2年）3月5日死去、72歳。死没日をもって正七位から正四位に叙される^[6]。

• 1989年 - 勲二等旭日重光章受章^[7]。
• 1990年 - 正四位

• 小林泰との共著『コンクリートダム施工法』〈最新土木施工法講座 第8〉山海堂、1959年。

• 『現代物故者事典 1988～1990』日外アソシエーツ、1993年。
• 衆議院・参議院編『議会制度百年史 - 貴族院・参議院議員名鑑』大蔵省印刷局、1990年。
• 『新訂 政治家人名事典 明治～昭和』日外アソシエーツ、2003年。
• 秦郁彦編『日本官僚制総合事典1868-2000』第2版、東京大学出版会、2007年。
• 『国政選挙総覧 1947-2016』日外アソシエーツ、2017年。

議会
先代 吉田実	参議院文教委員長	次代 大島友治

表 話 編 歴 参議院文教委員長
田中耕太郎 笹森順造 飯島連次郎 加賀山之雄 岡三郎 秋山長造 湯山勇 竹中勝男 相馬助治 清澤俊英 平林剛 大矢正 北畠教真 中野文門 野本品吉 山下春江 二木謙吾 大谷藤之助 中村喜四郎 久保勘一 楠正俊 高橋文五郎 大松博文 永野鎮雄 世耕政隆 内藤誉三郎 山崎竜男 宮崎正雄 吉田実 望月邦夫 大島友治 降矢敬義 片山正英 堀内俊夫 長谷川信 真鍋賢二 扇千景 仲川幸男 田沢智治 杉山令肇 柳川覚治 下稲葉耕吉 大木浩 松浦功 石井道子 松浦孝治 小野清子 清水嘉与子 大島慶久 廃止

表 話 編 歴 滋賀県選挙区選出参議院議員(1947年 - )
奇数回	村上義一 奥村悦造 河本嘉久蔵 中村鋭一 奥村展三 山下英利 徳永久志 二之湯武史 嘉田由紀子
偶数回 （第1回の3年議員を含む）	猪飼清六 西川甚五郎 西村関一 望月邦夫 山田耕三郎 河本英典 林久美子 小鑓隆史