嶋田洋一 (翻訳家)
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嶋田 洋一(しまだ よういち、1956年 - )は、日本の英米文学翻訳家。東京都大田区出身[1]。日本SF作家クラブ会員。2001年から2003年まで、日本SF作家クラブ事務局長。
経歴・人物
[編集]静岡大学人文学部法経学科卒業[1]。テルモ(株)勤務を経て、 1982年に独立。 (株)サンテレフォト、ロイター・ジャパンでアルバイト勤務のかたわら 実務翻訳に従事し、1986年に講談社X文庫より初の訳書『マドンナのスーザンを捜して』を刊行。
SFに関連した作品を多く翻訳しており、本人もtwitter上ではSF翻訳家を名乗っている[2]。1986年から翻訳家として活動しており、早川書房や東京創元社で活動することが多いが、角川書店などでの仕事もこなしてきた。主な訳書に宇宙英雄ペリー・ローダンシリーズや、ダン・シモンズ、ピーター・ワッツ作品等がある。
妻の島田喜美子(夢枕獏ファンクラブ「獏談」等主催)はSFファン仲間で、妻が死去した翌2001年、二人でSFファン活動の功績により柴野拓美章を受章した。
2003年に、 マーク・Z・ダニエレブスキー『紙葉の家』でBABEL国際翻訳大賞・日本翻訳大賞を受賞。
2024年7月の『歌う船 完全版』(アン・マキャフリー)の翻訳により、翻訳者として引退を発表[3]。
主な訳書
[編集]- 「冥界の門」シリーズ (マーガレット・ワイス,トレイシー・ヒックマン、角川文庫) 1991 - 1992
- 『ドラゴンの翼』上・中・下
- 『エルフの星』上・下
- 『炎の海』上・下
- 「エレニア記」 (デイヴィッド・エディングス、角川スニーカー文庫) 1996、のち ハヤカワ文庫FT 2006 -
- 角川スニーカー文庫版
- 『ダイヤモンドの玉座』上・下(The Diamond Throne)
- 『ルビーの騎士』上・下(The Ruby Knight
- 『サファイアの薔薇』上・下(The Sapphire Rose)
- ハヤカワ文庫FT版
- 『眠れる女王』
- 『水晶の秘密』
- 『四つの騎士団』
- 『永遠の怪物』
- 『聖都への帰還』
- 『神々の約束』
- 角川スニーカー文庫版
- 『エデンの炎』上・下(ダン・シモンズ、角川文庫) 1998
- 『地を継ぐ者』(ブライアン・ステイブルフォード、ハヤカワ文庫) 2001
- 『ホームズと不死の創造者』(ブライアン・ステイブルフォード、ハヤカワ文庫) 2002
- 『死影』上・下(マイケル・マーシャル、ヴィレッジブックス) 2005
- 『みんな行ってしまう』 (マイケル・マーシャル・スミス、創元SF文庫) 2005
- 『ニュートンズ・ウェイク』 (ケン・マクラウド、創元SF文庫)2006
- 『ザ・テラー - 極北の恐怖』上・下(ダン・シモンズ、ハヤカワ文庫NV)2007
- 「宇宙英雄ペリー・ローダン」シリーズ(ハヤカワ文庫SF)2007年より参加
- 『戦いの子』 (カロリン・ロワチー、ハヤカワ文庫SF)2008
- 「共和国の戦士」 シリーズ(スティーヴン・L・ケント、ハヤカワ文庫SF)2010 -
- 『共和国の戦士』
- 『共和国の戦士2 星間大戦勃発』
- 『共和国の戦士3 クローン同盟』
- 『異星人の郷』上・下(マイクル・フリン、創元SF文庫)2010
- 『暗黒のメルトダウン』上・下(ギレルモ・デル・トロ&ホーガン・チャック、ハヤカワ文庫SF) 2012
- 『ブラインドサイト』上・下(ピーター・ワッツ、創元SF文庫) 2013
- 『エコープラクシア 反響動作』(ピーター・ワッツ、創元SF文庫) 2017
- 『6600万年の革命』(ピーター・ワッツ、創元SF文庫) 2021
- 『歌う船 完全版』(アン・マキャフリー、創元SF文庫)2024