国鉄タサ5800形貨車
国鉄タサ5800形貨車 | |
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基本情報 | |
車種 | タンク車 |
運用者 |
日本国有鉄道 日本貨物鉄道(JR貨物) |
所有者 | 日産化学工業 |
製造所 | 日立製作所 |
製造年 | 1965年(昭和40年) |
製造数 | 2両 |
消滅 | 2002年(平成14年) |
常備駅 | 西長岡駅→速星駅 |
主要諸元 | |
車体色 | 白 |
専用種別 | 液化アンモニア |
化成品分類番号 | 毒燃(G)26・3 |
軌間 | 1,067 mm |
全長 | 14,700 mm |
全幅 | 2,500 mm |
全高 | 3,861 mm |
タンク材質 | 高張力鋼 |
荷重 | 20 t |
実容積 | 37.5 m3 |
自重 | 24.5 t |
換算両数 積車 | 4.5 |
換算両数 空車 | 2.4 |
台車 | TR41D |
車輪径 | 860 mm |
軸距 | 1,650 mm |
台車中心間距離 | 10,600 mm |
最高速度 | 75 km/h |
国鉄タサ5800形貨車(こくてつタサ5800がたかしゃ)は、かつて日本国有鉄道(国鉄)及び1987年(昭和62年)4月の国鉄分割民営化後は日本貨物鉄道(JR貨物)に在籍した私有貨車(タンク車)である。
概要
[編集]タサ5800形は液化アンモニア専用の20t積タンク車として1965年(昭和40年)5月28日に2両(タサ5800、タサ5801)が日立製作所の1社のみにて製作された[1]。
本形式の他に液化アンモニアを専用種別とする形式は、タ520形(2両)、タ550形(5両)、タ580形(30両)、タ2800形(3両)、タム5800形(19両)、タサ4100形(142両)、タキ4100形(2代)(44両)、タキ18600形(128両)の8形式がある。
所有者は日産化学工業であり[1]、その常備駅は越後交通長岡線の西長岡駅であったが、その後高山本線の速星駅に変更された。
1977年(昭和52年)5月16日に緊急遮断装置の取り付けが行われた[1]。
1979年(昭和54年)10月より化成品分類番号「毒燃(G)26・3」(毒性の物質、燃焼性の物質、高圧ガス、毒性のあるもの、可燃性のもの)が標記された。専用種別の「液化アンモニア」と化成品分類番号の「燃」は赤色で標記されている。更にタンク体右側形式番号上に「連結注意」が標記された。
ドームレス直円筒型のタンク体は、高張力鋼(HT55、HT60)製で厚さ70mmの断熱材を巻き薄鋼板製のキセ(外板)を装備した[1]。タンク体内部には波よけ板12枚が設置された[1]。荷役方式はタンク上部にある弁からの上入れ、上出し式である[1]。
塗色は白であり、全長は14,700mm[1]、全幅は2,500mm[1]、全高は3,861mm[1]、台車中心間距離は10,600mm[1]、実容積は37.5m3、自重は24.5t、換算両数は積車4.5、空車2.4、最高運転速度は75km/h、平軸受・コイルばね式のTR41Dである[1]。
1987年(昭和62年)4月の国鉄分割民営化時には全車の車籍がJR貨物に継承されたが、2002年(平成14年)3月に2両揃って廃車となり同時に形式消滅となった[2]。
参考文献
[編集]- 吉岡心平 『プロフェッサー吉岡の私有貨車図鑑(復刻増補)』 2008年、ネコ・パブリッシング刊 ISBN 978-4-7770-0583-3
- 『日本の貨車-技術発達史-』(貨車技術発達史編纂委員会編著、社団法人 日本鉄道車輌工業会刊、2008年)