アドラー・フォン・リューベック
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アドラー・フォン・リューベック | |
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オラフ・ラハルトの絵画(2004年) | |
基本情報 | |
運用者 | リューベック |
艦種 | ガレオン船 |
��歴 | |
起工 | 1565年 |
進水 | 1566年3月 |
最期 | 1588年解体 |
要目 | |
排水量 | 2-3,000 トン |
全長 | 78.3 m (257 ft) |
最大幅 | 14.5 m (48 ft) |
吃水 | 5.3 m (17 ft) |
帆装 | 4本マスト、帆面積1,793.53 m2 |
乗員 | 1,000名(乗組員350、海兵隊員650) |
兵装 |
138門
|
アドラー・フォン・リューベック(ドイツ語: Adler von Lübeck, Der Große AdlerまたはLübscher Adlerとも)は、16世紀ハンザ同盟の都市リューベックの軍艦である。名は「リューベックの鷲」を意味する。全長78.3メートル、排水量2-3,000トンで、当時世界最大級の船であった。
北方七年戦争時代にバルト海と北海での商船の護衛のためリューベックが建造した、戦闘用ガレオン船である。しかし、竣工時点でリューベックはすでにスウェーデンとの和平交渉に入っており、実戦投入されることはなかった。シュテッティンの和約(1570年)の後、イベリア半島との交易用に改造され、貨物船としておよそ20年運用され、1588年に解体された。
寸法
[編集]リューベックの史学者ペーター・ファン・デル・ホルストは、この船の建造契約書に基づき、アドラー・フォン・リューベックの寸法を以下のように記している[1]。
- ヘッド・ニー長:10.45メートル(18エル)
- 竜骨長:36メートル(62エル)
- 垂線間長:49メートル(85エル)
- 水線長:64メートル(111エル)
- 全長:78.3メートル
- 型幅:13.84メートル
- 最大幅:14.5メートル
- 全高:62.15メートル
この船の砲門の配列は、砲術家ハンス・フレーゼの砲門マニュアルに記録が残っている[2]。
脚注
[編集]- ^ Van der Horst(e), Peter (1676): "Beschreibung von der Kunst der Schiffahrt – Zum andernmahl auffgeleget und mit einem Anhang vermehret, worin beschrieben wird der Anfang und Fortgang der Schiffahrt", 2nd. ed., Schmalhertzens Erven, Lübeck (PDF)
- ^ Frese, Hans (16th century): "Artilleriebuch der Adler von Lübeck", Archive of the Hanseatic city of Lübeck
参考文献
[編集]- 論文および研究書
- Pâris, Charles François-Edmond (1882-1892): 『Le Musée de Marine du Louvre』, Paris
- Pâris, Charles François-Edmond (1962): 『Souvenirs de Marine』, Partie 1-5, Hinstorff, Rostock (新刷版)
- Nance, Robert Morton & Anderson, Roger C. (1912): 『A Sixteenth Century Ship of Lübeck』, The Mariner's Mirror, 152-153頁
- Arenhold, Lüder, (1913): 『The Adler of Lübeck』, The Mariner's Mirror, 152–153頁
- Anderson, Roger C. (1913): 『Guns of Adler of Lübeck』, The Mariner's Mirror, 153、222、250、285、345頁
- Kloth, Herbert: 『Lübecks Seekriegswesen in der Zeit des nordischen 7-jährigen Krieges 1563-1570』, Zeitschrift des Vereines für lübeckische Geschichte und Altertumskunde, Vol. 21 (1923), 1-51、185-256頁 Vol. 22 (1923–25), 121-152、325-379頁
- Anderson, Roger C. (1939): 『The Mars and the Adler』, The Mariner's Mirror, 296-299頁
- Reinhardt, Karl (1943): 『Der Adler von Lübeck』, Die Seekiste - Schiffsmodellbau, Berlin, Iss. 12
- Pietsch, Ulrich (1982): 『Die Lübecker Seeschiffahrt vom Mittelalter bis zur Neuzeit』, Catalogue of the Museum für Kunst und Kulturgeschichte der Hansestadt Lübeck, Lübeck ISBN 3-9800517-1-4
- Kirsch, Peter (1988): 『Die Galeonen. Große Segelschiffe um 1600』, Bernard & Gräfe Verlag, Koblenz, 67頁 ISBN 3-7637-5470-9
- 近代船舶模型に関する文献
- Reinhardt, Karl (1938): 『Adler von Lübeck』, Zeitschrift des Vereines für lübeckische Geschichte und Altertumskunde, Vol. 29, Iss. 2, 293-332頁
- Marquardt, Karl Heinz (c. 1965): 『Adler von Lübeck AD 1565』, 35頁, 4 drawings Ship model(グラウプナー)
- Aarhuus, Norbert (1982): 『Adler von Lübeck』, Modellbauwerft, Verlag für Technik und Handwerk, Baden-Baden, Iss. 6, 496-500頁
- 著者不明 (1984): 『Adler von Lübeck. MBH-Miniplan 67』, Modellbau-Heute (MBH), Militärverlag der DDR, Berlin, Iss. 7, 16頁
- 著者不明 (1994): 『Adler von Lübeck』, Modellbauwerft, Verlag für Technik und Handwerk, Baden-Baden, Iss. 8, 27頁
ギャラリー
[編集]-
リューベックのラーツケラーに展示されている船舶模型 #1
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リューベックのラーツケラーに展示されている船舶模型 #2
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リューベックのラーツケラーに展示されている船舶模型 #2
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ドイツ博物館に展示されている船舶模型
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リューベック船員組合に飾られている絵画
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船舶模型の船尾部分(ピントルとガジョン式の舵)