LRE
LRE | |
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所属 | 宇宙開発事業団(NASDA) |
主製造業者 |
キヤノン 山田光学 富士重工業[1] |
公式ページ | LRE |
国際標識番号 | 2001-038A |
カタログ番号 | 26898 |
状態 | 運用終了 |
目的 | H-IIAロケットの性能確認 |
打上げ機 | H-IIAロケット試験1号機 |
打上げ日時 |
2001-08-29 07:29:00 UTC[2] |
物理的特長 | |
本体寸法 | 直径: 0.51 m |
質量 | 87 kg |
軌道要素 | |
周回対象 | 地球 |
軌道 | 静止トランスファ軌道 |
近点高度 (hp) | 250.8 km |
遠点高度 (ha) | 36198.3 km |
軌道傾斜角 (i) | 28.49 度 |
軌道周期 (P) | 642分 |
搭載機器 | |
Laser Rertoreflector | x 126 |
Metal mirror plate | x 24 |
LRE (Laser Reflecting Equipment) は、宇宙開発事業団 (NASDA) が2001年に打ち上げたレーザ測距装置。H-IIAロケット1号機の軌道計測に使用された。
計画
[編集]直径51 cmの球形で、重量は87 kg[3]。衛星の表面には「コーナー・キューブ・リフレクタ」が126個、緩い曲面の鏡が24枚張り付けられている[4]。性能確認用ペイロード2型(VEP-2, Vehicle Evaluation Payload-2)に取り付けられ、打上げから約40分後にばねによって分離する。
LREの観測は、レーザ測距の国際的な組織である国際レーザー測距事業 (ILRS) に参加している通信総合研究所およびフランスのコートダジュール観測所との協力で行い、これらのデータを使用してNASDAがLREの軌道決定、評価を行う[4]。
なお、VEP-2には軌道計測用のドップラ測距装置(DRE, Doppler Ranging Equipment)も取り付けられていたが、LREによるデータはこのDREによる軌道計測より精度が高い[4]。
打上げとその後
[編集]2001年8月29日に種子島宇宙センターからH-IIAロケット1号機で打ち上げられた。打上げから約40分後、VEP-2から分離し静止トランスファ軌道に投入された[5]。
2001年10月のNASDAプレスリリースにはレーザによるLREの観測が実現しなかったと報告されており[6]、事前資料にはレーザ側距まで3週間程度を目処としている[4]、とあることから計画していたLREの観測は失敗したと推測される。しかし、ドイツ応用物理学研究所(FGAN)の電波レーダと美星スペースガードセンターの光学観測によるLREの観測が成功しており、これらの情報からLRE軌道データが測定されている[6]。
参考文献
[編集]- ^ “各論;日本の主な人工衛星等の打上げ一覧他” (PDF). 日本航空宇宙工業会. 2010年10月3日閲覧。
- ^ “LRE”. NASA NSSDC. 2010年10月3日閲覧。
- ^ “LRE”. Encyclopedia Astronautica. 2010年10月3日閲覧。
- ^ a b c d “NASDA NEWS NO.236 「H-ⅡAロケット試験機1号機の性能確認用ペイロード」” (PDF). NASDA. 2010年10月3日閲覧。
- ^ “試作機1号機”. NASDA. 2010年10月3日閲覧。
- ^ a b “H-IIAロケット試験機1号機レーザ測距装置(LRE)の観測状況について”. NASDA. 2010年10月3日閲覧。