2006年のチャンプカー・シーズン
2006年のチャンプカー・シーズン | |||
前年: | 2005 | 翌年: | 2007 |
2006年のチャンプカー・シーズンは、28回目のシーズンであり、チャンプカー・シリーズへの名称変更後3度目のシーズンであった。2006年4月9日に開幕し、最終戦は11月12日、計14のレースで争われた。
参加チームとドライバー
[編集]チーム | シャシー | エンジン | タイヤ | No | ドライバー |
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ニューマン・ハース・レーシング | ローラ B02/00 | フォード・コスワース2.65 L ターボV8 | ブリヂストン | 1 | セバスチャン・ボーデ |
2 | ブルーノ・ジュンケイラ | ||||
フォーサイス・チャンピオンシップ・レーシング | ローラ B02/00 | フォードコスワース2.65 L ターボV8 | ブリヂストン | 3 | ポール・トレーシー デヴィッド・マルチネス |
7 | マリオ・ドミンゲス A.J.アルメンディンガー バディ・ライス | ||||
ルースポート | ローラ B02/00 | フォードコスワース2.65 L ターボV8 | ブリヂストン | 9 | ジャスティン・ウィルソン |
10 | A.J.アルメンディンガー クリスチアーノ・ダ・マッタ ライアン・ブリスコー | ||||
PKVレーシング | ローラ B02/00 | フォードコスワース2.65 L ターボV8 | ブリヂストン | 6 | オリオール・セルビア |
12 | ジミー・バッサー | ||||
20 | キャサリン・レッグ | ||||
チーム・オーストラリア | ローラ B02/00 | フォードコスワース2.65 L ターボV8 | ブリヂストン | 5 | ウィル・パワー |
15 | アレックス・タグリアーニ | ||||
ロケットスポーツ・レーシング | ローラ B02/00 | フォードコスワース2.65 L ターボV8 | ブリヂストン | 8 | ニッキー・パストレッリ マリオ・ドミンゲス |
アントニオ・ピッツォニア | |||||
18 | |||||
トニス・カセメッツ | |||||
CTE-HVMレーシング | ローラ B02/00 | フォードコスワース2.65 L ターボV8 | ブリヂストン | 4 | ネルソン・フィリップ |
14 | ダン・クラーク | ||||
デイル・コイン・レーシング | ローラ B02/00 | フォードコスワース2.65 L ターボV8 | ブリヂストン | 11 | ヤン・ヘイレン |
19 | クリスチアーノ・ダ・マッタ マリオ・ドミンゲス フアン・カセレス アンドレアス・ブルツ | ||||
コンクエスト・レーシング | ローラ B02/00 | フォードコスワース2.65 L ターボV8 | ブリヂストン | 27 | アンドリュー・レンジャー |
34 | チャールズ・ツォルスマン |
ドライバーの変更
[編集]ニューマン・ハース・レーシングは昨シーズンチャンピオンのセバスチャン・ボーデと、昨シーズンはインディ500の負傷でオリオール・セルビアに代わられたブルーノ・ジュンケイラを再起用した。オリオール・セルビアはクリスチアーノ・ダ・マッタに代わってPKVレーシングに加入、ルーキーのキャサリン・レッグとチームメイトになった。レッグは2005年のアトランティック・チャンピオンシップでシーズン3位となり、チャンプカー・シリーズにフル参戦する初の女性ドライバーであった。チームの共同オーナーであるジミー・バッサーはサードカーをドライブしていくつかのレースに出走した。フォーサイス・チャンピオンシップ・レーシングはポール・トレーシーとマリオ・ドミンゲスを、ルースポートはジャスティン・ウィルソンとA.J.アルメンディンガーを昨年に引き続いて起用した。
チーム・オーストラリアはアレックス・タグリアーニとウィル・パワーという昨シーズン終盤のラインナップを継続した。コンクエスト・レーシングはアンドリュー・レンジャーを引き続いて起用し、チームメイトには2005年アトランティック・チャンピオンシップのシリーズチャンピオンであるチャールズ・ツォルスマンを起用した。ロケットスポーツ・レーシングは昨シーズンのルーキーオブザイヤーであったティモ・グロックと、マイケル・マクドウェルの両名を失ったが、ウィリアムズF1から有望なブラジル人ドライバーのアントニオ・ピッツォニアを獲得した。しかしながら、目立った戦績を上げることはできなかった。
CTE-HVMレーシングは昨シーズン4名のドライバーを起用したが、今シーズンは新たにダン・クラークとネルソン・フィリップの2名を起用した。デイル・コイン・レーシングは最も大きなワイルドカードを獲得した。2度のシリーズチャンピオンに輝いたクリスチアーノ・ダ・マッタをナンバー1ドライバーとして起用し、チームメイトはルーキーのベルギー人ドライバー、ヤン・ヘイレンであった。
シーズン中の変更
[編集]- アントニオ・ピッツォニアはロケットスポーツ・レーシングで限られた数戦しか参加しなかった。ニッキー・パストレッリがポートランドでロケットスポーツのテストを受け、ピッツォニアよりも高評価を受けたと思われたが、開幕戦のロングビーチではピッツォニアがドライブした。その後ピッツォニアはモントリオールで18号車をトニス・カセメッツに代わってドライブした。
- ミルウォーキー・マイルの後A.J.アルメンディンガーはルースポートを離れ、デイル・コイン・レーシングを離れたクリスチアーノ・ダ・マッタが加入した。ミルウォーキー戦から1週間後にマリオ・ドミン��スはフォーサイス・レーシングを合意の上離脱し、ダ・マッタに代わってデイル・コイン・レーシングに加入、ドミンゲスの空席はアルメンディンガーが埋めることとなった。
- トロント戦ではニッキー・パストレッリがスポンサーフィーを使い果たした。ロケットスポーツは週末パストレッリの車を走らせられなかったが、エドモントン戦では復帰した。
- クリスチアーノ・ダ・マッタはロード・アメリカのテスト走行中に鹿との衝突事故を起こし重傷を負った。ルースポートはデンバー戦でジャスティン・ウィルソンのみを走らせ、ダ・マッタの代役の発表は行われなかった。
- マリオ・ドミンゲスはエルクハート・レイク戦の週末前にデイル・コイン・レーシングを離脱し、ロケットスポーツ・レーシングに加入した。
- ヨーロッパF3000およびミナルディF1のテストドライバーであったウルグアイ人ドライバーのフアン・カセレスがドミンゲスに代わってデイル・コイン・レーシングの19号車をエルクハート・レイクでドライブした。ドイツ人ドライバー、アンドレアス・ブルツがカセレスに代わって19号車をサーファーズ・パラダイスでドライブした。
- サーファーズ・パラダイス戦の後、アルメンディンガーは2007年シーズンはNASCARに参戦することを発表した。フォーサイスは彼に代えてバディ・ライスを起用し、最終戦までドライブさせた。
- ポール・トレーシーはゴルフカートに乗って砂丘を飛ぼうとして肩を負傷し[1]、最終戦のメキシコシティを欠場した[2]。彼の代わりに、すでにフォーサイスとサードカーをドライブする契約を結んでいたデヴィッド・マルチネスが出場した。
レース
[編集]Rd | レース | サーキット | 開催地 | 開催日 |
---|---|---|---|---|
1 | Toyota Grand Prix of Long Beach | ロングビーチ市街地コース | カリフォルニア州ロングビーチ | 4月9日 |
2 | Grand Prix of Houston | ヒューストン市街地コース | テキサス州ヒューストン | 5月13日 |
3 | Tecate Grand Prix of Monterrey | ファンディドラ・パーク | メキシコ、モンテレイ | 5月21日 |
4 | Time Warner Cable Road Runner 225 | ミルウォーキー・マイル | ウィスコンシン州ウェスト・アリス | 6月4日 |
5 | Grand Prix of Portland | ポートランド・インターナショナル・レースウェイ | オレゴン州ポートランド | 6月18日 |
6 | Grand Prix of Cleveland | クリーブランド・バーク・レイクフロント空港 | オハイオ州クリーブランド | 6月25日 |
7 | Molson Grand Prix of Toronto | エキシビション・プレイス | オンタリオ州トロント | 7月9日 |
8 | West Edmonton Mall Grand Prix | ブラッチフォード・フィールド空港 | アルバータ州エドモントン | 7月23日 |
9 | Canary Foundation Grand Prix of San Jose | サンノゼ市街地コース | カリフォルニア州サンノゼ | 7月30日 |
10 | Grand Prix of Denver | デンバー市街地コース | コロラド州デンバー | 8月13日 |
11 | Champ Car Grand Prix de Montreal | ジル・ヴィルヌーヴ・サーキット | ケベック州モントリオール | 8月27日 |
12 | Grand Prix of Road America | ロード・アメリカ | ウィスコンシン州エルクハートレイク | 9月23日 |
13 | Lexmark Indy 300 | サーファーズ・パラダイス市街地コース | オーストラリア、サーファーズ・パラダイス | 10月22日 |
14 | Gran Premio Telmex | エルマノス・ロドリゲス・サーキット | メキシコ、メキシコシティ | 11月12日 |
シリーズ結果
[編集]レース結果
[編集]ポイントシステム
[編集]順位 | 1st | 2nd | 3rd | 4th | 5th | 6th | 7th | 8th | 9th | 10th | 11th | 12th | 13th | 14th | 15th | 16th | 17th | 18th | 19th | 20th |
ポイント | 31 | 27 | 25 | 23 | 21 | 19 | 17 | 15 | 13 | 11 | 10 | 9 | 8 | 7 | 6 | 5 | 4 | 3 | 2 | 1 |
ボーナスポイント:
- 1 :ファステストラップ
- 1 :金曜の予選でのファステストラップ
- 1 :土曜の予選でのファステストラップ
- 1 :レースでのラップリード
- 1 :スタート順位から最も上昇したドライバー(同値の場合は上位者に与えられる。トロントではウィル・パワーが12位から7位、チャールズ・ツォルスマンが14位から9位と同値であったが、パワーに与えられた)
一人のドライバーが一つのレースで得られることのできる最大得点は35。
ドライバー
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注
[編集]- マリオ・ドミンゲスはミルウォーキーで回避できるクラッシュを引き起こしたため7ポイントを失った。
- ポール・トレーシーはサンノゼで回避できるクラッシュを引き起こしたため7ポイントを失った。
- ポール・トレーシーはデンバーで再び回避できるクラッシュを引き起こしたため3ポイントを失った。
- A.J.アルメンディンガーはレッドブルのNASCARチームと契約後、ジェラルド・フォーサイスに解雇された。
ネイションズカップ
[編集]順位 | 国名 | LBH | HOU | MTY | MIL | POR | CLE | TOR | EDM | SAN | DEN | MTL | ROA | SUR | MEX | ポイント |
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1 | フランス | 1 | 1 | 1 | 1 | 3 | 10 | 3 | 2 | 1 | 5 | 1 | 3 | 1 | 1 | 397 |
2 | イギリス | 2 | 5 | 2 | 2 | 2 | 7 | 4 | 1 | 3 | 3 | 4 | 5 | Ret | 2 | 331 |
3 | アメリカ合衆国 | Ret | 8 | 3 | 4 | 1 | 1 | 1 | 3 | 7 | 1 | Ret | 1 | Ret | 10 | 292 |
3 | カナダ | 3 | 2 | 4 | 7 | 7 | 4 | 2 | 5 | Ret | 6 | 3 | 9 | 3 | 5 | 292 |
5 | ブラジル | 5 | 9 | 9 | Ret | 4 | 2 | 5 | Ret | 2 | 2 | 11 | 2 | 6 | 4 | 266 |
6 | オーストラリア | 9 | 7 | 11 | Ret | 18 | 9 | 7 | 6 | 6 | 4 | 5 | 13 | 11 | 3 | 209 |
7 | メキシコ | 4 | 3 | 6 | Ret1 | 14 | 6 | 11 | 8 | 6 | Ret | 10 | 12 | 2 | 9 | 209 |
8 | スペイン | Ret | Ret | 8 | 5 | 10 | 3 | Ret | 4 | 8 | Ret | Ret | 4 | Ret | 6 | 192 |
9 | オランダ | Ret | Ret | 12 | 9 | 12 | 15 | 9 | 10 | 9 | 10 | 6 | 7 | 7 | 11 | 163 |
10 | ベルギー | 7 | 13 | 16 | Ret | 15 | 5 | Ret | Ret | 11 | 11 | 9 | 9 | Ret | 13 | 137 |
11 | エストニア | 16 | 12 | Ret | 11 | Ret | 34 | |||||||||
12 | ドイツ | 9 | 15 | 19 | ||||||||||||
12 | ウルグアイ | 15 | 6 | |||||||||||||
順位 | 国名 | LBH | HOU | MTY | MIL | POR | CLE | TOR | EDM | SAN | DEN | MTL | ROA | SUR | MEX | ポイント |
注
[編集]- メキシコはマリオ・ドミンゲスがミルウォーキーで罰せられたため、7ポイントを失った。
ドライバーポイント
[編集]備考
[編集]第2戦
[編集]- ジミー・バッサー (PKVレーシング #12) は第2戦に出走しなかった。
- ニッキー・パストレッリがアントニオ・ピッツォニアに代わってロケットスポーツ・レーシングの8号車を第2戦からドライブした。
第4戦
[編集]- マリオ・ドミンゲスはミルウォーキー・マイルで回避できるクラッシュを引き起こしたため7ポイントを失った[3]。
第9戦
[編集]- 最初の全アメリカ製チャンプカーであるパノスDP01がサンノゼ戦の週末に初走行した。翌シーズンは全チームがこのシャシーを用いることとなる。
- サンノゼでアトランティック・チャンピオンシップに参戦していたガレス・レーシングが2台の車で翌シーズンに参戦することを発表した。
- ポール・トレーシーはアレックス・タグリアーニと回避できる事故を引き起こしたとして7ポイントの罰を受け、総額を明らかにされない罰金を科された。彼は3つのレース(デンバー、モントリオール、ロード・アメリカ)のために執行猶予に置かれた。タグリアーニも総額を明らかにされない罰金を科された。
第10戦
[編集]- クリスチアーノ・ダ・マッタはロード・アメリカでのテスト走行で鹿と衝突事故を起こし昏睡状態に���った。その結果ルースポートはデンバー戦でジャスティン・ウィルソンを起用した。
- ポール・トレーシーはセバスチャン・ボーデと回避できる事故を引き起こしたため3ポイントの罰を受け25,000ドルの罰金を科された。その執行猶予は延長され、その中にはサーファーズ・パラダイス戦が含まれた。ボーデは罰を受けることはなかった。
参照
[編集]外部リンク
[編集]- Aberg, Andreas. “Bridgestone Presents the Champ Car World Series Powered by Ford 2006”. Driver Database. 2009年5月28日時点のオリジナルよりアーカイブ。2009年5月19日閲覧。
- “2006 Bridgestone Presents the Champ Car World Series Powered by Ford”. Champ Car Stats. 2009年5月28日時点のオリジナルよりアーカイブ。2009年5月19日閲覧。
- “Standings after Mexico City”. Champ Car World Series. 2009年5月28日時点のオリジナルよりアーカイブ。2009年5月19日閲覧。