篠原倖太朗
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選手情報 | ||||
ラテン文字 | Kotaro Shinohara | |||
国籍 | 日本 | |||
競技 | 陸上競技 | |||
種目 | 長距離走 | |||
大学 | 駒澤大学文学部 | |||
生年月日 | 2002年9月3日(22歳) | |||
出身地 | ・千葉県山武市 | |||
身長 | 175cm | |||
体重 | 57kg | |||
自己ベスト | ||||
5000m | 13分15秒70(2024年) | |||
10000m | 27分35秒05(2024年) | |||
ハーフマラソン | 1時間00分11秒(2023年) | |||
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篠原 倖太朗(しのはら こうたろう、2002年9月3日 - )は、日本の陸上競技選手。千葉県山武市出身。駒澤大学文学部在学中。陸上競技部に所属し、専門種目は長距離走。5000m、ハーフマラソンの日本人学生記録保持者。
経歴
[編集]大学時代
[編集]大学1年次
[編集]2021年10月10日の第33回出雲駅伝ではルーキーながら1区に抜擢され大学三大駅伝デビューを果たすも、1位と16秒差の8位にとどまる。駒大は優勝争いに絡むことができず、5位に終わった[1]。
大学2年次
[編集]2022年11月6日の第54回全日本大学駅伝では5区に出場。10秒差で区間賞は逃したが、区間2位の好走で後続との差を広げ3連覇に貢献した[2][3][4]。
2023年1月2日、3日の第99回箱根駅伝では3区に出場。2区・田澤廉から2位で襷を受けると、序盤から青学大・横田俊吾の後ろにつき並走を続ける。篠原は18km手前で仕掛けると横田との差を26秒広げ、1位・中央大と10秒差の2位で襷リレー[5]。駒大は19年ぶりに往路優勝を果たすと、復路でも5人全員が安定した走りを見せ2年ぶり8回目の総合優勝(完全優勝)、及び大学駅伝三冠を達成した[6][7][8]。
1月22日の全国都道府県駅伝では3区に出場し、区間5位[9][10]。
2月5日に行われた香川丸亀国際ハーフマラソンでは日本人歴代4位のタイムとなる1時間00分11秒を記録し、先輩である山野力の日本人学生記録を29秒更新した[11]。
3月12日に開催された日本学生ハーフマラソン選手権で優勝し、ワールドユニバーシティゲームズ日本代表に内定した[12]。
大学3年次
[編集]2023年4月8日の第31回金栗記念選抜陸上では10000mに出場し、日本人学生歴代4位となる27分43秒13のタイムを記録した[13][14][15]。
8月6日のワールドユニバーシティゲームズでは個人6位。団体では銅メダルを獲得した。
10月9日の第35回出雲駅伝では1区に出場。残り400mで抜け出すと、2位に8秒差をつけ区間賞を獲得した[16][17]。駒大は2区以降もトップを譲らず、2時間07分51秒の大会新記録で2年連続5回目となる優勝を果たした[18][19]。
11月5日の第55回全日本大学駅伝では3区に出場。区間2位の好走で2位・青学大との差を44秒広げた[20]。駒大は出雲駅伝に続き、一度もトップを譲らない完全優勝で4連覇を果たした[21][22]。
2024年1月2日、3日の第100回箱根駅伝では1区を担当し、歴代2位となるタイムで区間賞を獲得した。しかし駒大は3区で青学大にトップを明け渡すと、その後は一度も差を詰められず総合2位(往路2位・復路2位)に終わり、2年連続の三冠はならなかった。
箱根駅伝の翌日、新チームの主将となることが発表された[23]。
1月21日の全国都道府県駅伝では3区に出場し、区間4位(千葉県は総合3位)。
大学4年次
[編集]2024年9月28日に行われたヨギボーアスレチックチャレンジカップでは5000mに出場。篠原は日本歴代9位となる13分15秒70のタイムで3着に入り、青学大・鶴川正也の持つ日本人学生記録を2秒以上更新した[24]。
10月14日の第36回出雲駅伝では最終6区を担当し、4秒差の2位で襷を受ける。篠原はわずか1kmで國學院大・平林清澄に追いつくと、そこから並走状態となる。しかし、4km過ぎで平林が仕掛けたロングスパートに対応できずそのまま大きく引き離され、40秒差の2位で3連覇を逃した[25]。
11月3日の第56回全日本大学駅伝では7区を担当し、2分47秒差の5位で襷を受ける。篠原は城西大と創価大をかわし3位に浮上。また、前を走る青学大・太田蒼生と國學院大・平林を10秒抑え、史上3人目となる49分台の好記録で区間賞を獲得した。その後、8区・山川拓馬が先頭との差を2分以上詰める快走を見せるも、國學院大に28秒及ばず2位となり史上初の5連覇はならなかった[26][27][28]。
人物
[編集]青山学院大学に在籍する陸上競技選手の若林宏樹とは生年月日が同じである。
戦績・記録
[編集]大学三大駅伝戦績
[編集]学年 | 出雲駅伝 | 全日本大学駅伝 | 箱根駅伝 |
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1年生 (2021年度) |
第33回 1区-区間8位 23分57秒 |
第53回 ― - ― 出場なし |
第98回 ― - ― 出場なし |
2年生 (2022年度) |
第34回 ― - ― 出場なし |
第54回 5区-区間2位 36分00秒 |
第99回 3区-区間2位 1時間01分58秒 |
3年生 (2023年度) |
第35回 1区-区間賞 22分45秒 |
第55回 3区-区間2位 33分39秒 |
第100回 1区-区間賞 1時間01分02秒 |
4年生 (2024年度) |
第36回 6区-区間3位 29分39秒 |
第56回 7区-区間賞 49分57秒 |
第101回 |
自己ベスト
[編集]- 5000m - 13分15秒70(2024年9月28日:Yogibo Athletics Challenge Cup 2024)
- 10000m - 27分35秒05(2024年5月3日:第108回日本陸上競技選手権大会)
- ハーフマラソン - 1時間00分11秒(2023年2月5日:第75回香川丸亀国際ハーフマラソン)
関連項目
[編集]- 大八木弘明 - 駒澤大学陸上競技部総監督
- 藤田敦史 - 駒澤大学陸上競技部監督
- 田澤廉 - 2学年先輩、2021年度主将
- 山野力 - 2学年先輩、2022年度主将
- 白鳥哲汰 - 1学年先輩
- 鈴木芽吹 - 1学年先輩、2023年度主将
- 花尾恭輔 - 1学年先輩
- 安原太陽 - 1学年先輩
- 青柿響 - 1学年先輩
- 佐藤圭汰 - 1学年後輩
- 山川拓馬 - 1学年後輩
- 伊藤蒼唯 - 1学年後輩
脚注
[編集]- ^ 「私の選考ミスです」箱根駅伝王者・駒澤大が5位…出雲駅伝で“断トツの優勝候補”は何を間違えたのか? NumberWeb(2021年10月12日)
- ^ 【全日本大学駅伝】駒大5区も首位堅持、2年・篠原が好走 2位・国学院大に1分38秒差 スポニチ(2022年11月6日)
- ^ 【全日本大学駅伝】駒大、大会新記録で3連覇!7区田沢廉神懸かり的区間新、5校目の3冠へ前進 日刊スポーツ(2022年11月6日)
- ^ 全日本3連覇!駒大初の大学駅伝3冠へ王手 コマスポ(2022年11月12日)
- ^ 【箱根駅伝】中大・中野翔太が快走、平塚中継所にトップで入る…駒大・篠原倖太朗と青学大・横田俊吾が追走 スポーツ報知(2023年1月2日)
- ^ 【箱根駅伝】駒大19年ぶり往路優勝!勝負の山登り1年生山川逃げ切り、史上5校目の3冠へ前進 日刊スポーツ(2023年1月2日)
- ^ 駒沢大2年ぶり8度目の総合優勝、史上5校目「3冠」…復路は1度もトップ譲らず 讀賣新聞オンライン(2023年1月3日)
- ^ 駒澤大が箱根駅伝優勝で3冠達成。勝因は全区間5位以内の選手層の厚さと、山の区間での思い切った1年生起用にあった web Sportiva(2023年1月5日)
- ^ 天皇盃 第28回全国都道府県対抗男子駅伝競走大会 総合成績
- ^ 1月22日(日) 天皇盃 第28回全国都道府県対抗男子駅伝競走大会 駒澤大学陸上競技部(2023年1月22日)
- ^ 駒大・篠原倖太朗が“山野超え”の1時間0分11秒!日本人学生最高!中央学大・吉田も歴代2位の1時間0分31秒/丸亀ハーフ 月陸Online(2023年2月5日)
- ^ 駒大・篠原倖太朗が優勝!2位は中央学大・吉田礼志/日本学生ハーフ 月陸Online(2023年3月12日)
- ^ 第31回金栗記念選抜陸上中長距離熊本大会 男子10000m決勝
- ^ 駒大・篠原倖太朗が日本人学生歴代4位の27分43秒13!太田智樹が日本人トップ /金栗記念 月陸Online(2023年4月8日)
- ^ 【陸上】駒大・篠原倖太朗、1万m日本人学生4位も「走る前から2番でいいなんて思ってない」 日刊スポーツ(2023年4月9日)
- ^ 第35回出雲全日本大学選抜駅伝競走 第1区 区間記録
- ^ 出雲駅伝1区区間賞は駒大・篠原倖太朗「落ち着いてレースできました。経験の差かな」 スポーツ報知(2023年10月9日)
- ^ 第35回出雲全日本大学選抜駅伝競走 総合成績
- ^ 【出雲駅伝】全選手記録一覧 大会新の駒大が3区間で区間賞 2位創価大は4、5区で連続区間賞 日刊スポーツ(2023年10月10日)
- ^ 3区も駒大の篠原倖太朗が独走 16区間連続で首位 2位は青学大、3位は早大…全日本大学駅伝 スポーツ報知(2023年11月5日)
- ^ 秩父宮賜杯 第55回 全日本大学駅伝対校選手権大会
- ^ 【全日本大学駅伝】駒大4連覇!1区から首位譲らぬ完全優勝、箱根に勝てば史上初の2季連続3冠 日刊スポーツ(2023年11月5日)
- ^ “箱根駅伝王座奪還へのリスタート!駒大・新主将は篠原倖太朗 決戦翌日、覚悟の朝”. 月陸online (2024年1月4日). 2024年1月4日閲覧。
- ^ 篠原倖太朗が13分15秒70!屋外の日本人学生最高「チームが勢いに乗れれば」 月陸Online(2024年9月28日)
- ^ 駒大は2位で3連覇ならず ブレーキなくつなぐも決め手欠く 月陸Online(2024年10月14日)
- ^ 秩父宮賜杯 第56回全日本大学駅伝対校選手権大会
- ^ 【全日本大学駅伝】駒大が2位 エース篠原倖太朗が7区区間賞→8区で3位から順位上げた 日刊スポーツ(2024年11月3日)
- ^ 駒大は序盤で流れつかめず連覇止まる2位 國學院大に連敗し「箱根で勝つしかない」 月陸Online(2024年11月3日)
参考文献
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