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レミー (マリオシリーズ)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

レミー (Lemmy Koopa) は、任天堂コンピュータゲームソフト『マリオシリーズ』に登場する架空のキャラクター。クッパ7人衆の一人。

概要

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レインボーなモヒカンと、小柄な体格が特徴。登場作品のいくつかでは星のマークが描かれたボールで玉乗りをしている。初期作品の公式イラストや多くのゲーム作品では甲羅の色は緑色だったが、『スーパーマリオワールド』のゲーム中ドット絵では甲羅が黄色になっており、その後再登場した『New スーパーマリオブラザーズ Wii』以降でも同様に、公式イラスト・ゲーム中ともに甲羅がオレンジ色に近い濃い黄色へと変更されている。

髪型は前方に流れるような虹色のモヒカン(旧作の公式イラストでのイギーに似ているがより濃い色で、髪の流れはラリーとは逆方向)。初期は顔の両側の目の横に各2本のフェイスペイントが描かれており(色は初期の公式イラストではピンク、ゲームでは白やオレンジ色)、公式イラストの多くでは斜視の焦点が合っていない(ただし一部の作品では、通常時は正常な視点の場合もある)。『New スーパーマリオブラザーズ Wii』以降はフェイスペイントの色がオレンジに統一された上で、基本的には左目側のみになり、さらに新たにうなじあたりからスカーフのように長く伸びる黄色い髪の毛らしきものが飛び出している。また、モヒカンの配色も、初期の公式イラストでは手前からピンク・水色・ピンク・黄色・緑だったものが、『New スーパーマリオブラザーズ Wii』以降は手前から黄色・ピンク・水色・黄色・ピンク・水色になり、色ごとに束が分かれるようになった。魔法の杖の宝玉の色も緑色になっている。

操るボールの色は、『スーパーマリオブラザーズ3』の公式イラストでは黄色地に水色の星印、ゲーム中ドット絵では緑色地に黄色の星印だったが、『New スーパーマリオブラザーズ Wii』以降は公式イラスト・ゲーム中ともに黄色地にオレンジ色の星印になっている。ただし、『スーパーマリオメーカー2』の「スーパーマリオブラザーズスキン」および「スーパーマリオワールドスキン」では『スーパーマリオブラザーズ3』の配色に準じてボールが緑色地に黄色の星印になっている他、前者では甲羅の色も緑色になっている。

運動神経がいいらしく、『スーパーマリオブラザーズ3』などでは、星印のマークが付いたボールに乗りながら攻撃を仕掛けてくる。ひょうきん者で、ダミーを用意したり、玉や爆弾を投げたりなど、毎回独特な方法で戦いを挑んでくる。『New スーパーマリオブラザーズ Wii』の砦で出会う時、高めの声で「はぁっ!?」と聞こえる奇声を発し、すぐに玉の上で片手立ちなどを披露する。倒した後も、他のメンバーと違い、負けてい��にもかかわらず高めのテンションで退場する。ボールが盾となるため、全作品通じて唯一ファイアボールが効かない、もしくは当てにくい。

『スーパーマリオアドバンス4』のカードe+のセリフでは、一人称は「ぼく」となっており、やや暢気な口調で喋っている。『大乱闘スマッシュブラザーズ for Nintendo 3DS』のフィギュアの説明文では、あどけなさが残るやんちゃな性格とされており、体が小さいことをバカにされるのを嫌っている。『マリオ&ルイージRPG』では一人称がカタカナの「ボク」になり、「ケケッ」と笑うやんちゃな口調となっている。口調や一人称が変わっているメンバーがほとんどの中で、彼は当時から僅かな違いはあるものの、一人称や口調がほとんど変更されていない。

名前の由来はモーターヘッドのリーダーのレミー・キルミスターとされている[1]

ゲームでの声優は、『New スーパーマリオブラザーズ Wii』以降はレニ・ミネルラ英語版が担当、『マリオカート8』では、カーリー・マクマナス(Carlee McManus)が担当。

歴史

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スーパーマリオブラザーズ31988年)、スーパーマリオコレクション1993年)、スーパーマリオアドバンス42003年
初登場作品。ワールド6、氷の国の王様アシカ(リメイク版ではチョロプー)に変えていた。前述のように玉乗りをしており、ジャンプは一切しない。さらに、手に持つ杖からビームを出してくることもない。そのかわり、大きくバウンドするボールを最大3つ放出してくる。ボールを踏むことはできるが、レミーを倒すまで消すことはできない。3つのボールをかわしながら、時々突進してくるレミーと戦うこととなる。
ゲーム中の顔と甲羅の色は緑で、ボールの色は緑地に黄色の星印。オリジナルのファミコン版ではフェイスペイントとモヒカンが白く、魔法の杖の宝玉の色も緑となっている。リメイク版ではフェイスペイントとモヒカンがオレンジ色になり、杖の宝玉の色が7人全員共通で赤に統一されている。
スーパーマリオワールド1990年)、スーパーマリオアドバンス22001年
3面「バニラドーム」のボスとして登場。7個の土管があり、そのうち3つの土管からランダムにレミーが登場する。本物は1体だけで、他の2つから出たものは偽者である。本物を3回踏めば勝ちとなる(後に6面のウェンディも同じ戦法を使う)。フィールド上にはバブルに似た火の玉が浮遊している(動きはランダムではなく、直線的に動き、天井や壁にぶつかると光が反射するように折り返して進む)。スターロードを使わない場合、戦わずにクリアが可能。
ゲーム中の顔と甲羅の色は黄色になっている。
スーパースコープ61993年
7人衆の中でレミーのみゲスト出演しており、「レーザーブレーザー」の「インターセプト」(ミサイルを撃ち落としていくゲーム)にて、飛行機に乗ったマリオロケットに乗って追いかけてくる。プレイヤーはレミーを撃ち落とすとミス回数を1回減らすことができるという、ボーナスキャラクター扱いとなっている。甲羅の色は緑。
ヨッシーのロードハンティング(1993年)
1面「草原コース」のボス。レミー自身の姿を模したロボットで襲い掛かってくる。攻撃は弾のみ。
Hotel Mario1994年
日本未発売。4面「Lemmy's High-ate Regency Hotel」のボスとして登場。
スーパーマリオアドバンス42003年
ゲーム本編では原作『スーパーマリオブラザーズ3』と同様だが、新たに『スーパーマリオアドバンス4 カードe+』のシリーズ2に収録された追加コースカード12「ひこうせんはとまらない!」にてステージボスを務めている。
マリオ&ルイージRPG(2003年)
クッパ城の中ボスで、7人衆の3番手として登場。まずは、レミーが4体に分身して、本物を当てるミニゲームをする。本物を当てると泣きだし、戦闘開始。技はモートンより近い位置からの炎と分身。分身はさっきのミニゲーム同様4体分身する。その中に、1匹だけ動きがずれているのが本体(偽者はクリボー)。攻撃技が一つしかないので、大して強敵ではない。感情表現はあるが、セリフはない。
スーパーマリオ 不思議のジャンジャンランド(2004年
スーパーマリオアドバンス4』のグラフィックを使用したカプコンアーケードメダルゲーム。ボーナスチャンス「コクッパバトル」で他のメンバーと共に登場。
New スーパーマリオブラザーズ Wii2009年
ワールド3の砦と城のボス。ボールに乗っており、『マリオ3』と同様に魔法の杖(宝玉は緑)から新たなボールを射出する。ボールに触れてもダメージを受けることはないが、バネのように弾力があり、押し出されると両端の穴に落とされる。城の時は、乗っているボールがカメックによって巨大化し、レミーの出すボールに乗らないと踏むことができず、何かに乗って高く飛ぶという初心者には少し難しいテクニックを求められる。
太鼓の達人Wii みんなでパーティ☆3代目!(2010年)、太鼓の達人 Wii 決定版(2011年)、太鼓の達人 Wii 超ごうか版(2012年
Wii版『太鼓の達人』シリーズの3 - 5作目に収録されたメドレー楽曲『New スーパーマリオブラザーズ Wii』にて、演奏中に魂ゲージが最大まで達すると、画面手前に他の7人衆やクッパJr.と一緒に登場する。
New スーパーマリオブラザーズ 22012年
隠しステージ・フラワーワールドのボス。前作の砦のパターンと同じだが、足場がベルトコンベアになっているため戦いにくい。ルートの進み方によっては戦わないでクリアすることも可能。
上記の他、ワールド6-城、ワールドスター-城では7人全員がクッパクラウンに乗って画面奥から石化攻撃を放ってくる。
New スーパーマリオブラザーズ U(2012年)、New スーパールイージ U2013年)、New スーパーマリオブラザーズ U デラックス2019年
ワールド1「ドングリへいげん」のボス。前作、前々作同様ボールに乗っているが、ボール型の爆弾を投げて攻撃してくる。この爆弾は踏むかマリオや壁にぶつかると点火し爆発するが、爆風に当たらない限りダメージは受けない。
ファミコンリミックス22014年)、ファミコンリミックス ベストチョイス2015年
お題収録タイトルのひとつとして『スーパーマリオブラザーズ3』があり、7人衆を倒すお題が存在する。
マリオカート8(2014年)
隠しレーサーとして参戦。他の7人衆と同様にゲームでは初めて操作可能になった。キャッチコピーは 「すばしっこさナンバー1」。軽量級(最軽量級)で、7人衆の中では一番軽い。「GC シャーベットランド」のスタッフゴーストとしても登場する。
大乱闘スマッシュブラザーズ for Nintendo 3DS / Wii U(2014年)
クッパJr.のカラーバリエーションのひとつとして参戦。モーションを共有しつつ、カラー変更でグラフィックや音声などがそれぞれのキャラクターのものに変化するという非常に特殊な仕様となっており、性能は8名全員で共通している。クッパクラウンの色は黄色。
パズル&ドラゴンズ スーパーマリオブラザーズ エディション2015年
ワールド2のボスとして登場。闇属性。「レミーナイトメア」などのスキルを使う。また、ワールド8では7人全員がクッパと共にクッパクラウンに乗り込んで「クッパぐんだん(闇属性・属性変化あり)」として登場し、クッパJr.と並んで共に戦う。
裏ワールド2をクリアするとレミーがサブキャラクターとして使用可能となる。
マリオ&ルイージRPG ペーパーマリオMIX(2015年)
今作よりゲーム内では初めて明確に台詞を伴っての登場となり、一人称は「ボク」で「ケケッ」と笑う。ソクリ山地にてイギーとモートンともに登場するが、この時はまだ戦わない。その後もイギー、モートンとトリオを組んで登場しており、最終ダンジョンで戦う。彼らとのバトルでは、モートンによってスターカードが全て敵味方問わずダメージを与える効果のものとなってしまう他、彼らの攻撃は全てトリオ回避で避けなければならず、失敗すると即ゲームオーバーとなる。レミー、イギー、モートンの順で、レミーは1番手で大玉を転がしてマリオ達を追いかけて攻撃してくる。3人の連続攻撃を全て回避すると3人は気絶するため、この隙を付いて攻撃することができる。
ペーパーマリオ カラースプラッシュ2016年
大ペンキスターの捜索のため派遣され、森林地帯の奥地にサーカス小屋を建てて、そこの大スターになっている。マリオをおびき寄せ、目の前で大ペンキスターを奪って恥をかかせようとしたが、魔法が大ペンキスターには通用せず、やむなく天井の穴から屋上に逃げた。戦闘ではサーカスボールに乗っており、魔法で部下を召喚して戦わせたり、マリオのカードを消去してくる。体力が減ると杖を変化させたスペシャルボールに乗り、甲羅に入って防御する。
マリオカート8 デラックス2017年
最初から使用可能。軽量級。
マリオ&ルイージRPG1 DX(2017年)
本編のボス戦では固有の台詞が追加されている他、分身時に回転してシャッフルするようになった。新モード「クッパ軍団RPG」にも登場。
大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL2018年
前作に引き続き、クッパJr.のカラーバリエーションのひとつとして参戦。7人衆のみハンマーの代わりに魔法の杖を使うようになった。
マリオ&ルイージRPG3 DX(2018年)
新モード「クッパJr. RPG」に登場。
マリオカート ツアー2019年
2019年10月9日より開催された「トーキョーツアー」より登場。スペシャルスキルは「シャボン」。
ドクターマリオ ワールド2020年
2020年7月30日のアップデートより登場。ステージモードでのスキルはタルを10個破壊、VSモードでのスキルは対戦相手のウイルスを1 - 5匹タルに変える。
スーパーマリオメーカー2(2020年)
アップデートVer3.0.0から他の7人衆とともに追加。「スーパーマリオ 3Dワールド スキン」以外で使用でき、設置数はクッパ7人衆全員分で共有して1エリアにつき最大7体まで設置が可能。バランスボールに乗りながら、魔法の杖からボールを打ってくる。ボールは触ってもダメージを受けないが大きく弾かれ、足場にすることもできる。「New スーパーマリオブラザーズ U スキン」では『New』シリーズ、「スーパーマリオブラザーズ3 スキン」ではファミコン版に準じたデザインを採用。原作に登場しない「スーパーマリオブラザーズ スキン」ではクッパをベースにして『3』に近づけたデザイン、戦い方が大きく異なる「スーパーマリオワールド スキン」でも『3』に近づけたデザインで描き直され、前者は顔と甲羅が緑色でモヒカンが白黄緑の3色、後者は顔と甲羅が黄色でモヒカンが黄赤青の3色になっている。
マリオカート ライブ ホームサーキット(2020年)
コンピューター専用レーサーとしてクッパJr.や他の7人衆とともに登場。

ゲーム作品以外

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登場作品

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モートン同様、『Mario is Missing!』(日本未発売)のゲーム本編には登場していない。

脚注

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  1. ^ “Nintendo Feature: 10 Amazing Mario Facts” (英語). Official Nintendo Magazine. (2010年4月30日). http://www.officialnintendomagazine.co.uk/16520/features/10-amazing-mario-facts/ 2014年5月9日閲覧。