サーティース・TS7
カテゴリー | F1 | ||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
コンストラクター | サーティース | ||||||||
デザイナー |
ジョン・サーティース シャハブ・アーメド ピーター・コンニュー | ||||||||
後継 | サーティース・TS9 | ||||||||
主要諸元 | |||||||||
シャシー | アルミニウム製モノコック | ||||||||
エンジン | フォード-コスワースDFV 2993cc V8 自然吸気 ミッドエンジン, 縦置き | ||||||||
トランスミッション | ヒューランド DG300 5速 マニュアル | ||||||||
燃料 | BP | ||||||||
タイヤ | ファイアストン | ||||||||
主要成績 | |||||||||
チーム | チーム・サーティース | ||||||||
ドライバー |
ジョン・サーティース デレック・ベル ブライアン・レッドマン ロルフ・シュトメレン | ||||||||
初戦 | 1970年イギリスグランプリ | ||||||||
|
サーティース・TS7 (Surtees TS7) は、サーティースが1970年および1971年のF1世界選手権に投入したフォーミュラ1カー。ジョン・サーティース、シャハブ・アーメド、ピーター・コンニューによって設計された[1][2]。
レース戦績
[編集]1970-1971: サーティース
[編集]サーティースはジョン・サーティースがBRMを離脱した後に設立した彼自身のチームである。彼はマクラーレン・M7Cを購入し、TS7が完成するまでそれを使用した。TS7は1970年イギリスグランプリで、サーティース自身のドライブでデビューした。予選は19位で通過したが、決勝は油圧のトラブルでリタイアとなる[3]。ドイツグランプリでは予選を15位で通過、決勝はエンジントラブルで終了したが、9位完走という記録である[4]。オーストリアグランプリでは予選12位、決勝はエンジンブローでリタイアとなった[5]。イタリアでは予選10位、決勝はスタート直後に電気系のトラブルでストール、リタイアとなった[6]。カナダでは予選5位、決勝も5位に入る[7]。アメリカグランプリではデレック・ベルがセカンドドライバーとして加わり、サーティースは予選8位、ベルは13位となる。決勝ではサーティースがエンジンブローでリタイア、ベルは6位で完走した[8]。メキシコではサーティース1台体制に戻り、予選15位、決勝8位となった[9]。
チーム・サーティースはコンストラクターズチャンピオンシップで3ポイントを獲得し、ランキング8位となった。
1971年南アフリカグランプリでチーム・サーティースはTS9をサーティースに与え、ブライアン・レッドマンとロルフ・シュトメレンにTS7を与えた。シュトメレンは予選15位、レッドマンは17位となった。決勝はシュトメレンが12位、レッドマンは7位となった[10]。次戦スペインからチームはすべてのマシンをTS9に切り替えた。
チーム・サーティースはコンストラクターズチャンピオンシップで8ポイントを獲得し、2年目のシーズンもランキング8位となった。
1971: スティヒティング・オートレーシズ・ネーダーラント
[編集]スティヒティング・オートレーシズ・ネーダーラントはサーティースからTS7を購入し、地元ドライバーであるジィズ・ヴァン・レネップを起用して1971年オランダグランプリに参戦した。ヴァン・レネップは予選21位、決勝8位を記録した[11]。
F1における全成績
[編集]年 | チーム | エンジン | タイヤ | ドライバー | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 | ポイント | 順位 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1970年 | チーム・サーティース | フォード コスワースDFV 3.0 V8 | F | RSA |
ESP |
MON |
BEL |
NED |
FRA |
GBR |
GER |
AUT |
ITA |
CAN |
USA |
MEX |
3 | 8位 | |
ジョン・サーティース | Ret | 9 | Ret | Ret | 5 | Ret | 8 | ||||||||||||
デレック・ベル | 6 | ||||||||||||||||||
1971年 | アウト・モトール・ウント・シュポルト チーム・サーティース | フォード コスワースDFV 3.0 V8 | F | RSA |
ESP |
MON |
NED |
FRA |
GBR |
GER |
AUT |
ITA |
CAN |
USA |
8* | 8位 | |||
ロルフ・シュトメレン | 12 | ||||||||||||||||||
チーム・サーティース | ブライアン・レッドマン | 7 | |||||||||||||||||
スティヒティング・オートレーシズ・ネーダーラント | フォード コスワースDFV 3.0 V8 | F | ジィズ・ヴァン・レネップ | 8 | |||||||||||||||
Source:[12]
|
* すべてのポイントをサーティース・TS9が獲得した。
ノンタイトル戦における全成績
[編集](key) (太字はポールポジション) (斜体はファステストラップ)
年 | チーム | エンジン | タイヤ | ドライバー | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1970年 | チーム・サーティース | フォード コスワースDFV 3.0 V8 | F | ROC | INT | OUL | ||||||
ジョン・サーティース | 1 | |||||||||||
1971年 | アウト・モトール・ウント・シュポルト チーム・サーティース | フォード コスワースDFV 3.0 V8 | F | ARG | ROC | QUE | SPR | INT | RIN | OUL | VIC | |
ロルフ・シュトメレン | 12 |
参照
[編集]- ^ “Surtees TS7”. Stats F1. 9 July 2016閲覧。
- ^ “Surtees Ford”. Jonathan Davies. 9 July 2016閲覧。
- ^ “Grand Prix results, British GP 1970”. grandprix.com. 7 July 2016閲覧。
- ^ “Grand Prix results, German GP 1970”. grandprix.com. 7 July 2016閲覧。
- ^ “Grand Prix results, Austrian GP 1970”. grandprix.com. 7 July 2016閲覧。
- ^ “Grand Prix results, Italian GP 1970”. grandprix.com. 7 July 2016閲覧。
- ^ “Grand Prix results, Canadian GP 1970”. grandprix.com. 7 July 2016閲覧。
- ^ “Grand Prix results, United States GP 1970”. grandprix.com. 7 July 2016閲覧。
- ^ “Grand Prix results, Mexican GP 1970”. grandprix.com. 7 July 2016閲覧。
- ^ “Grand Prix results, South African GP 1971”. grandprix.com. 7 July 2016閲覧。
- ^ “Grand Prix results, Dutch GP 1970”. grandprix.com. 7 July 2016閲覧。
- ^ Small, Steve (1994). The Guinness Complete Grand Prix Who's Who. Guinness. pp. 52, 309, 227, 363 and 371. ISBN 0851127029