アイム・イン・ユー
『アイム・イン・ユー』 | ||||
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ピーター・フランプトン の スタジオ・アルバム | ||||
リリース | ||||
録音 | ニューヨーク エレクトリック・レディ・スタジオ、レコード・プラント・スタジオ、ザ・ヒット・ファクトリー | |||
ジャンル | ロック | |||
時間 | ||||
レーベル | A&Mレコード | |||
プロデュース | ピーター・フランプトン | |||
専門評論家によるレビュー | ||||
チャート最高順位 | ||||
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ゴールドディスク | ||||
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ピーター・フランプトン アルバム 年表 | ||||
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『アイム・イン・ユー』(I'm in You)は、イングランドのロック・ミュージシャン、ピーター・フランプトンが1977年に発表した、ソロ名義では5作目のスタジオ・アルバム。
背景
[編集]大ヒット作『フランプトン・カムズ・アライヴ!』(1976年)に続くアルバムのため、フランプトンは本作の制作に当たり、多大なプレッシャーに苛まれていたとのことで、後年には「人生で一番辛い時期だった」と振り返っている[1]。「ビー・マイ・フレンド」は、フランプトンが敬愛していたリトル・フィートに捧げられた曲で、本作のレコーディングには、同バンドのメンバーであるリッチー・ヘイワードがゲスト参加した[10]。
「すてきなロッキー」はフランプトンの愛犬を題材とした曲で[10]、スティーヴィー・ワンダーがハーモニカでゲスト参加した[1]。なお、フランプトン自身によるライナーノーツによれば、ワンダーと同日に「ミック」もスタジオを訪れたとのことで[10]、クレジットには明記されていないが、「愛はどこに」ではミック・ジャガーがバックグラウンド・ボーカルで参加したといわれる[1]。
反響・評価
[編集]アメリカでは32週Billboard 200入りし、最高2位を記録して、自身3作目の全米トップ40アルバムとなった[2]。本作は、リリースから1か月にも満たない1977年6月13日の時点で、RIAAによりプラチナ・ディスクの認定を受けた[9]。母国イギリスでは、『フランプトン・カムズ・アライヴ!』に続く自身2作目の全英アルバムチャート入りを果たし、10週トップ100入りして最高19位を記録した[4]。ただし、フランプトン自身は後年「『アイム・イン・ユー』のツアーまではうまくいっていた。でも、その後から僕は落ち目になって、多くの聴衆が僕から離れ始めたように感じられた」と振り返っている[11]。
Bruce Ederはオールミュージックにおいて5点満点中4点を付け「『アイム・イン・ユー』自体はよく出来ており、仮に、あのライブ・アルバムよりも前に録音された作品であ��ば、より敬意を込めて再評価されてきただろう」と評している[12]。
収録曲
[編集]特記なき楽曲はピーター・フランプトン作。
- アイム・イン・ユー - "I'm in You" - 4:10
- ハート・オン・ザ・ライン - "(Putting My) Heart on the Line" - 3:42
- セント・トーマス - "St. Thomas (Don't You Know How I Feel)" - 4:15
- ビー・マイ・フレンド - "Won't You Be My Friend" - 8:10
- 愛に満たされて - "You Don't Have to Worry" - 5:16
- 愛はどこに - "Tried to Love" - 4:27
- すてきなロッキー - "Rocky's Hot Club" - 3:25
- ロード・ランナー - "(I'm a) Road Runner" (Brian Holland, Lamont Dozier, Edward Holland, Jr.) - 3:39
- 涙をとどけて - "Signed, Sealed, Delivered (I'm Yours)" (Stevie Wonder, Lee Garrett, Syreeta Wright, Lula Mae Hardaway) - 3:54
参加ミュージシャン
[編集]- ピーター・フランプトン - ボーカル、ギター、ピアノ、シンセサイザー、ベース(on #6, #7)、ドラムス(on #1)
- ボブ・メイヨー - ギター、ピアノ、エレクトリックピアノ、オルガン、シンセサイザー、クラビネット、バックグラウンド・ボーカル
- スタンリー・シェルドン - ベース(on #2, #3, #4, #8, #9)、フレットレスベース(on #5)
- ジョン・サイオモス - ドラムス(#1を除く全曲)、タンバリン(on #2, #8)、カバサ(on #3)
- リッチー・ヘイワード - コンガ(on #3, #4)、ドラムス(on #6)
- スティーヴィー・ワンダー - ハーモニカ(on #7)
- マイク・フィニガン - バックグラウンド・ボーカル(on #9)
脚注
[編集]- ^ a b c d Swanson, Dave (2017年5月30日). “How Peter Frampton Followed a Star-Making LP With 'I'm in You'”. Ultimate Classic Rock. Townsquare Media. 2023年4月6日閲覧。
- ^ a b “Peter Frampton Chart History - Billboard 200”. Billboard. 2023年4月6日閲覧。
- ^ charts.org.nz - Peter Frampton - I'm In You
- ^ a b PETER FRAMPTON | full Official Chart History | Official Charts Company - 「ALBUMS」をクリックすれば表示される。
- ^ norwegiancharts.com - Peter Frampton - I'm In You
- ^ 『オリコンチャート・ブックLP編(昭和45年‐平成1年)』オリジナルコンフィデンス、1990年、245頁。ISBN 4-87131-025-6。
- ^ swedishcharts.com - Peter Frampton - I'm In You
- ^ Offizielle Deutsche Charts
- ^ a b “Gold & Platinum”. RIAA. 2023-04-66閲覧。
- ^ a b c LP・CD共通英文ライナーノーツ(ピーター・フランプトン)
- ^ Kielty, Martin (2022年11月14日). “Peter Frampton Didn't Know How Much David Bowie Helped Him”. Ultimate Classic Rock. Townsquare Media. 2023年4月6日閲覧。
- ^ Eder, Bruce. “Peter Frampton - I'm in You Album Reviews, Songs & More”. AllMusic. 2023年4月6日閲覧。