『万葉翡翠』(まんようひすい)は、松本清張の短編小説である。初出は『婦人公論』1961年2月号。清張が長年にわたって持ち続けていた旅と考古学への関心を推理小説の形で結実させた作品群の一つであり、『万葉集』に現れる「沼名河」と「玉」を求める探索がやがて殺人事件へとつながっていく物語である。