このページは透明マント作戦 (英語: Mission Invisible)の完全な書き写しです。
書き写し[]
(学校の廊下で)
ペリー: 携帯電話。校則違反よ。
レオ: 人の荷物を勝手に見るのも法律違反じゃないんですか?
ペリー: 授業中彼女にメール送るつもり?
レオ: 彼女なんていませんから。
ペリー: そう。じゃ、携帯はいらないね。バイバイ。次!
ブリー: 先生が見てもわからないような美容関係のものばっかりです。
ペリー: 私のお肌の美しさがわかんない?列の一番後ろに並びなさい。
(ブリーがため息をして、猛スピードで部屋の向こう側まで飛んでいく。)
ペリー: この風、一体どこから?(男子生徒に) 息吹きかけた?
(レオが叫ぶ。)
ブリー: ハーイ、みんな。
レオ: ブリーに鈴つけてくんない?
チェイス: ああ。学校でパワー使うのはやめとけ。誰かに見られたらどうするんだよ?
ブリー: 誰にも気づかれないって。チェイス、ランチのお金取ったの気づいた?
チェイス: お前、いつの間に…。
ペリー: ちょっと!あんた!なんでここにいるの?今あそこにいたでしょ?
ブリー: あー…私じゃありません。
チェイス: 人違いですよ。
アダム: 先生の頭の上、飛び越えるわけないし。ナイスフォロー!
ペリー: あんたたち、どんなことにも答えられるよね。
チェイス: (あざ笑い) 自慢じゃないですけど、僕に解けない問題はありません。
ペリー: 私にも自慢できるものがあってね。
ブリー: たくましいふくらはぎですか?
ペリー: 違うわよ。私の直感。直感が告げるの、この3人は、厄介者。
アダム: 違いますよ。間違ってますよ、その「直感」って人。
ペリー: 特に証拠はないんだけど、あんたたちが転校してきてから学校で奇妙なことばっかり起きてるの。この学校で奇妙と言えば、彼だけだったのに。クビにできないの。いとこだから。
レオ: あの人たちは?
ペリー: エアコンの修理人。ここんとこあちこちでおかしな風が吹いてるから調べるの。ちょっと。
チェイス: 今の話、あれお前のことだぞ。おかしな風の原因だ。
ブリー: おかしな風ってアダムのお尻から出るやつでしょ?
ペリー: そうそう、今夜は保護者会よ。つまり、罰を与えられて、明日は「外出禁止デー」ってわけ。(笑い声とため息) まあ、せいぜい、頑張って!(笑い続ける)
チェイス: 保護者会って、どんなことすんの?
レオ: 先生が親に学校での生徒の様子を報告する。宿題忘れたとか、授業をサボったとか、トイレの石鹸をいいのに変えろって要求したとか。みんながいい石鹸使えてるの、あれ僕のおかげなんだよ。
アダム: 学校で奇妙なことが起きてるのが俺たちのせいだってダヴェンポートに報告されたら、俺たち学校に来られなくなるかも。
チェイス: とにかく、ペリー校長には証拠を握られないようにしなきゃ。学校ではバイオニックパワーを使うなよ。ヒートビジョンもダメ。ものすごい力も、猛スピードで動くのも。
ブリー: そんな!それじゃ困る。どうやって移動しろってのよ?歩くの?
レオ: 僕は保護者会に備えて先生たちのご機嫌を取ることにするよ。そうすりゃママ、僕がすごく楽しみにしてるコンサートへ行かせてくれる。ノリノリご機嫌ライヴ。
チェイス: うー!そのノリノリご機嫌、僕も行きたい!
レオ: そんなんじゃ連れていけない。あ、先生だ。あの、ワトキンズ先生。素敵ですね。その髪型、魅力倍増です。アンジェリーナ・ジョリーかと思った。「Cプラス」は確実。
(主題歌)
...
(カフェテリアで)
レオ: お疲れ様です。ご機嫌いかがですか?優秀な先生方、有能な割には安月給で、本当大変ですよね。(その3人以外の男性教師がリンゴを奪い取る。) 先生の授業を受けてない!リンゴ返して!
アダム: ああ! (ホットドッグを吐く) これホットドッグなのに暑くない!しかも、挟むのは犬じゃないなんてあり得ないよ!(ヒートビジョンを使い始める)
チェイス: おい! (アダムの頭を叩く) 学校では使うなって。校長が鷹のような目で見張ってんだから。
(ペリーがしっかりと現行の状況を見とれている姿)
ブリー: もう一日中列に並んでるなんて嫌だ!早くピザが食べたいの!好きな時にバイオニックパワーが使えないとイライラする。
レオ: つらいのは君だけじゃない。僕なんて引っかかって自販機から出なかったお菓子、アダムに振り落としてもらえなかった。
アダム: ああ。自販機振ってあげんの好きなのに。
ブリー: 行っちゃうよ。列の先頭。
レオ: ダメ、我慢しなきゃ!お願い、行かせないでよ。
(2人がブリーの両手を巻き絡め、動きを束縛する。)
レオ: 先生。あれ、メガネ買いました?オシャレなのがあるんですね、遠近両用メガネにも。
ペリー: お世辞なんてやめときなさい、でも知りたいでしょ。ここは真珠貝にオニキス。それから…
レオ: すごいですね。じゃあ、失礼します。
...
(キッチンで)
(ターシャの口笛)
ドナルド: (透明状態で) 何、浮き浮きしてんの?
(ターシャが笑って、ドナルドが透明マントを停止させる。)
ドナルド: ターシャ!
(ターシャが叫んで、穀物の入った袋を落としてしまった。)
ターシャ: どこに隠れてたの?
ドナルド: 開発したばかりの発明品、透明雲隠れマントに。ありがとう。僕ってすごい?だよね。知ってる。
ターシャ: 大きなソーラーパネルみたい。
ドナルド: そりゃ褒めてるんだよね。ありがとう。完成間近の透明マント着て、行方不明になった人がいるの知ってる?
ターシャ: また、冗談でしょ。
ドナルド: いや、本当なんだって。バスに乗って、帰ってこなかったらしい。
ターシャ: ドナルド、忘れないでね。今夜は保護者会よ。
ドナルド: そう。 (笑っている) 頑張って。
ターシャ: あなたも行くの。アダムたちが早く学校に馴染んでくれたら、って言ってたでしょ。だったら親がきちんと保護者会に出なきゃ。
ドナルド: でも、僕は、あの…
ターシャ: 行くの!逃げるなんてダメよ。あの子たちのことで責任取らされるのが嫌でも。
ドナルド: 別に責任取らされるのが嫌だなんて思ってないよ。僕が作った傑作だからね。心配なのはレオの方だろう。
ターシャ: あのね。今年あの子はずっと模範生徒に選ばれてたのよ。
ドナルド: (嘲笑) 誰に聞いたの?
ターシャ: レオ。
...
(学校の廊下で)
ブリー: 下ろして!ねえ、下ろしてよ!ピザが食べたいの!
アダム: ねえ、だって、言ってんだろう!ああ、でも、これならいいぞ。俺の食べかけホットドッグ。
ブリー: 待ってよ。
チェイス: なあ。これなんの音?
ブリー: 私聞こえない。
(チェイスは聴覚パワーを使う。)
チェイス: 通気口から聞こえる。
ブリー: レオ、危ない!
(レオが叫ぶ。ブリーとアダムがレオを助ける。)
レオ: (笑っている) 光に向かって歩いてる。安らげるところだね。
ペリー: 私の学校に、なんてことしてくれたの!?
チェイス: 僕らは無事です。ご心配どう��。
アダム: そこに突然エアコンが、天井から落ちてきたんです。
ペリー: でももし、あの穴から落ちてきたんなら、なんでエアコンが、無傷でここにあるわけ?
アダム: 俺がキャッチしてそこに置いたんじゃないですよ。ナイスフォロー!
ペリー: あんたたちなのね。通気口の破壊者は。
ブリー: 違います。
チェイス: 絶対違います。
アダム: 俺通気口の歯医者さんなんて聞いたことないです。
ペリー: はいはい。別にいいわ。何が起きたかビデオで確かめるから。
アダム: ああ、よかったな。え、何?ビデオを?
ペリー: そうよ。監視カメラを設置してるの。何があったか真実がわかる。わかったら、あんたたちはおしまい!
レオ: リンゴでも、いかがです?気が変わるかも。
(ペリーがリンゴを噛んでレオに返す。)
レオ: 校長先生、歯が何列もあるみたいだよ!
...
(学校の廊下で)
アダム: ペリー校長が監視カメラの映像を見たら、俺たちに特殊能力があるってバレちゃうぞ。
チェイス: わかってるよな。パニクるなよ。いいか。みんな落ち着いて。
ブリー: 落ち着いてるけど。
チェイス: (大声で) それじゃダメじゃん!僕らの危機だぞ!
アダム: 平気だよ。校長はビデオの話をダヴェンポートにするだろうが、俺らの能力のことを彼はもう知ってる。
チェイス: そうだ!こういうのどう?ダヴェンポートの透明マントを使うんだ。姿を消して、校長室から映像の入ったハードディスクを持ち出す!
ブリー: いいアイデア!マントマント持ってくる。(猛スピード)
レオ: じゃあ、その間に…
(ブリーの猛スピードとため息)
レオ: いや、なんでもない。
チェイス: 急いだ方がいい。保護者会までそんなに時間がないからな。もうすぐダヴェンポートとターシャが来るよ。誰がハードディスク取りに行く?
(3人はレオを見つめる。)
レオ: オーケー。そういうの、君らの方がうまいだろうから…任せるよ、よろしく。
アダム: 俺たち見つかると困るんだ。学校を辞めて任務に専念しろって言われる。
ブリー: でも、レオは辞めなくていい。使えないから。
レオ: わかったよ。マント貸して。(頭以外の部位は全部見えなくなる。)
レオ: ん!(ため息) ねえ、みんな。見てよ。弾むレオボールについてきて。
アダム: 本当浮き浮き弾んでる。
...
(校長室で)
ペリー: はあ!さあ、確認するわよ、あのでこぼこ3人組が何をしてたか。
(レオがドアを開ける。)
ペリー: いやね、隙間風。ふん。(レオがコーヒーをこぼして、ペリーが叫ぶ。) このスーツラッキーアイテムなのになんなのよ!?
(レオの姿が見える。)
ペリー: (叫んでいる) レオ・ドゥーリー!
レオ: (叫ぶ) 見えてます!?
ペリー: いいえ、独り言よ。
レオ: ああ。じゃあ、もし見えてるとしたら、先生がどうかしてるってことで。
ペリー: 私がどうかしてる?
(レオが逃げ出して、ペリーが叫ぶ。)
...
(廊下で)
ブリー: ねえ、レオ時間かかりすぎじゃない?
ドナルド: 時間かかりすぎって何に?
チェイス: ああ…。就職して、家を出るのに。ほら…子供はいつか独立しなきゃでしょ。
ターシャ: え?うちの優等生くんはどこかしら? (不気味な目で見つめられる) レオのこと。レオはどこにいるの?
(ペリーがレオを校長室の外に連れて行く。)
ペリー: (レオに) 何を企んでるのか知らないけど、一つだけわかってることが。(保護者に) どうも、いらっしゃい。(レオに) また校長室に忍び込んだら、あんたの骨を全部… (保護者に) チーズとクラッカーを用意しております。どうぞ。
ターシャ: どうも。
レオ: ママ! (緊張して笑う)
ターシャ: ああ、レオ。
レオ: ママ、校長のペリー先生。
ターシャ: こんばんは。
レオ: 先生、僕のことをよくわかってくれてる理解ある母です。
ペリー: 厄介なお子さんが校長室に忍び込んでましてね。
ドナルド: そう。厄介な子?厄介な?
ペリー: うん。
ドナルド: 厄介な子?
ペリー: ええ。
ターシ��: レオ。ねえ、どうして素敵な先生の部屋に忍び込んだりしたの?
レオ: 素敵な先生の部屋に入ったんじゃなくて、校長先生の部屋に入ったんだよ。
ターシャ: レオ!
レオ: 悪いけど、理由は言えないんだ。
ターシャ: うん。
ドナルド: ターシャ。すごくつらいだろうね。お前たちは、何か、知ってる?
アダム: 何も。
ブリー: ううん、全然。
チェイス: 単独犯だ。
ターシャ: あなたにはがっかりだわ、レオ。コンサートには行かせない。
レオ: そんな!
ターシャ: んー。
レオ: でも、僕…
ターシャ: ダメよ。
レオ: でも、みんなが…。
ターシャ: ダメなの。
レオ: でもいいよ。
ペリー: 体育館へ行きましょう。レオくんが登れないロープをお見せします。(笑っている)
...
(校長室で)
ブリー: あった!
ペリー: さあ、どうぞ。
ブリー: うそ!
ペリー: この先は校長室です。
(ブリーの猛スピード)
ペリー: 子供も返品できたらいいのに。
(ターシャとペリーが同時に笑い出す。)
ペリー: では、あの3人の話を。
ドナルド: 優秀でしょう?
ペリー: いいえ。
(レオが天井を見上げて、ブリーを見つける。)
レオ: この校長室のすごいところってどこだか知ってます?床です。一見の価値あり。さあ、見ましょう。
ペリー: ちょっと!話を逸らさないで。じゃあ、一番大きい子から。
ターシャ: アダムです。
ペリー: ええ。首の上に空っぽの箱を乗っけてる子ね。(笑っている)
レオ: (ブリーのガムをキャッチする。) 僕のガム落とすとこでした。
ペリー: ダメよ!学校でガム噛んじゃ。ほら、捨てなさい。
レオ: それ2秒前に言って欲しかった。
(その後、ブリーの髪留めが落ちてしまう。)
ペリー: それ誰の?
ドナルド: それは…あの…だから…僕の。風が強い日。続きを。
ペリー: 見て欲しいものがありまして。(咳払い) あら?ハードディスクがないわ。
(3人がブリーと会話をする。)
ペリー: そこに座って待ってなさい!ああ、いいえ…どうぞ、楽になさって。(笑っている)
(ターシャが笑う。ブリーの猛スピード。)
ドナルド: 何をやってるんだ!?
ブリー: 話せば長くなる。
ドナルド: じゃあ、急いで話せ!
ブリー: 廊下にいた時、チェイスが「なあ。これ、なんの音?」って言うから見たら危険で、私が「危ない」って言ったの。バイオニックパワーを使ってエアコンの下敷きになりそうなレオを助けた。それが監視カメラで録画されてて、このハードディスクに入ってるの。
ドナルド: (笑っている) なんだ?そんなことか。
ブリー: それで、うちからあの何100万ドルもする透明マントを持ってきて使っちゃった。だいたいそんなとこ。
ペリー: (ドナルドと同時に) どこへ行ってたの?さっきはあったのに。
ドナルド: それ貸せ!データを消さないと!
(ブリーの猛スピード)
ペリー: ん、ん、ん。
ドナルド: ありました。
ペリー: 嬉しい、キスしたいくらい!
ドナルド: 遠慮します。
ペリー: いただくわ。
アダム: ブリー、いつまであ…あれ、ここ。男子トイレじゃなかったっけ。
ペリー: 男子トイレに私がいる?
チェイス: 一瞬掃除のおじさんかと思っちゃいましたけど。さようなら!
ペリー: 待って!お回り!お座り!もう一ヶ所接続して…。(ため息)
アダム: ああ!
ドナルド: 早く!ハードディスクを壊せ!
アダム: でも、学校ではバイオニックパワーを使うなって。
ドナルド: なあ…だが、事情が変わった。前言撤回。すぐ壊せ!
アダム: ああ。 (笑っている) 可愛いね、それ。流行ってんの?
ドナルド: いいか、壊せ!
(ブリーの猛スピード。アダムが腕力でハードディスクを壊す。)
チェイス: (笑っている) そういや、強風注意報出てましたもんね。
(家族は全員笑っている。)
ペリー: (怒っている叫び) これ誰がやったの?あんた、あんた、あんた、それかあんたね!
ドナルド: 僕は、ここに立ってただけだし、何も見てない。
ペリー: ああ(怒り)!これで終わりじゃないわよ!
ドナルド: そう?終わった方がいいですよ。エアコンが突然天井から廊下に落ちてきた。法に反して持ち物検査をした。生徒の同意なしに監視カメラで撮影。教育委員会に知られたらどうなるでしょうね?
ペリー: あ!ですから…もう全て忘れましょうよ!(笑っている)
レオ: お見事。なかなかやるじゃない。
ターシャ: お会いできてよかったです。チーズ、ご馳走様でした。
...
(ラボで)
ドナルド: 面白かったな。保護者会へ行ったのは初めてだったけど、大成功だったよ。何がよかったって、二度と行かなくてよくなったこと。ダヴェンポートの勝ち。
アダム: イェイ!
ドナルド: おー!
ブリー: 私たちに罰は?
ドナルド: 今回は許してやろう。お前たちが助けてくれなきゃ、レオはエアコンの下敷きになってたんだからな。それに、これまでは、学校でバイオニックパワーを使ったことなんてないんだろうし。
チェイス: 全然。
ブリー: 全く。
アダム: ごくたまに。ナイスフォロー!
ドナルド: 遅かったね。
レオ: 校長室に忍び込んだ理由を言えなかったからね。学校中のトイレ掃除をさせられたんだ。ずっとゴシゴシやってたら、吐きそうになっちゃって。トイレにいたからよかったけどね。ああ、これ、借りてた透明マント。ごめんね。雑巾代わりに使っちゃった。
アダム: (ため息) レオ、俺たちのために悪かったな。
チェイス: 本当。でも、おかげで、これからも学校に通える。
レオ: 全部うまくいってよかったよ。僕はエアコンに潰されずに済んだし、君たちの正体はバレなかった。それにノリノリご機嫌ライヴに行けるしね。
ブリー: いいね。みんなで行かない?
ターシャ: フーフー!みんなでノリノリご機嫌ライブよ!ノリノリご機嫌ライブ!ノリノリ!
レオ: そんなんじゃ連れていけない。