出典: フリー多機能辞典『ウィクショナリー日本語版(Wiktionary)』
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身 長 (しんちょう、みたけ)
- (しんちょう)
- a. [原義・本義・狭義] ヒトの体の高さ。ヒトが水平面で直立した状態のときの、足の接地面と頭頂(頭蓋上の頭皮の頂)との直線距離。
- 例文 :横綱(wp)、男女川(みなのがわ)が、私の家の近くに住んでいる。(...略...) 噂に拠れば、男女川はその身長に就いての質問を何よりも恐れるそうである。そうして自分の実際の身長よりも二寸くらい低く言うそうである。つまり、大男の自分を憎悪しているのである。(太宰治(wp) 『男女川と羽左衛門[1]』)〔1980年〕
- 通俗語としても科学用語など各種分野の専門用語としても、現在、類義の語の中で最も広く用いられている。
- b. [広義] ヒト、および、ヒトに類似の体格を有して直立姿勢が執れる動物(例:類人猿(wp))や非生物を含むキャラクター(wp)(例:神仏、幽霊(wp)、怪物(wp)、ロボット(wp))の、直立時の体の高さ。
- 例文 :唯肝腎の家をはじめ、テエブルや椅子の寸法も河童の身長に合はせてありますから、子供の部屋に入れられたやうにそれだけは不便に思ひました。(芥川龍之介(wp) 『河童[2]』)〔1927年〕
- c. [古義か。最広義] ヒトと動物の区別も、動物と非生物の区別も無く、それらのものの体の高さ、つまり、体高と同義。ただし、現在ではほとんど見ることの無い用法。
- 例文1 :後藤先生の彫る馬は、大抵身長が一尺か一尺五寸位なもので、それに油絵具で着色して無数に拵えた。(高村光太郎(wp) 回想録[3])〔底本の親本は1958年刊行〕
- 例文2 :もし甲は象の体重を理想的の体重としてゐるならば、象よりも体重の軽い子爵は当然甲の要求に十分の満足を与へることは出来ぬ。もし又乙は麒麟(キリン)の身長を理想的の身長としてゐるならば、麒麟よりも身長の短かい子爵はやはり乙の不賛成を覚悟しなければならぬ筈である。(芥川龍之介(wp) 『僻見[4]』)〔1924年〕
- (みたけ) 語義1と同義ではあるが、古来の語。「身丈」とも記す。身の丈。
語義1a
体格の距離を表す語
身 長(신장)
- 身長。