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MICROMV

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
MICRO MVハンディカム DCR-IP1 左下)MiniDVカセット 右下)MICROMVカセット

MICROMV(マイクロエムブイ)は ソニー2001年(平成13年)に商品化した民生用SD画質ビデオ規格である。

MiniDVカセット容積比約30%の超小型カセットを用い、MPEG-2デジタル記録で1時間の録画が可能。日本国内向けに商品化されたのはハンディカムカムコーダ)4機種のみで、磁気テープビデオカメラでは世界最小・最軽量ブリック飲料サイズの容積198cc、質量230g)となったDCR-IP1K(2003年(平成15年))などがある(他に海外市場向けが数機種ある)。他社の参入がなく、ソニー独自規格になり2005年(平成17年)にはすべての機器が生産終了。テープの製造・販売は継続されていたが、2015年(平成27年)11月10日にテープの製造を2016年(平成28年)3月をもって、ベータマックスとともに終了する事が発表された[1]

規格概要

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  • 記録方式:MR 2ヘッド・ヘリカルスキャン方式 (MRヘッドはハードディスクドライブ用と同タイプ)
  • 再生方式:ノントラッキング(NT)方式 (デジタルマイクロカセットや一部のDAT機器で採用された方式)
  • 映像圧縮形式:MPEG-2 TS 12Mbps
  • 音声圧縮形式:MPEG-1 Audio Layer2 256kbps 48kHz
  • 解像度:720×480(NTSC時)
  • ドラムサイズ:21.7mm
  • ドラム回転数:6000rpm
  • カセットテープサイズ:46×30.2×8.5mm (Mini DV 容積比約30%)
  • テープ幅:3.8mm (コンパクトカセットと同等)
  • テープ厚/磁性層厚:5.3μm/0.05μm
  • テープ材質:蒸着(ME)
  • テープスピード:5.657mm/s (DVは18.831mm/s)
  • 記録トラック幅:5μm
  • アジマス角:±25°[2]
  • 記録波長:0.29μm
  • サーチデータ:あり
  • ICメモリー:マイクロカセットメモリー(64kbit、標準装備)
  • 録画時間:1時間

機種

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ネットワークハンディカムシリーズ(IP1Kは除く)として本体にCompact HTMLインターネットブラウザとBluetoothを搭載し、Bluetoothのモデム機能を使用してメモリースティックに保存した画像やMPEG1動画(3MBまで)を添付したメールの送受信やブラウジングが可能。操作はタッチパネルとカーソルキーで行い、文字はPOBoxトグル打ちで入力する。ハンディカムのオプションとしてCFモデムアダプタBTA-NW1も発売。

  • DCR-IP7
2001年(平成13年)10月発売。容積280cc、質量310g。
  • DCR-IP55
2002年(平成14年)4月発売。スライド式シューティンググリップ。
  • DCR-IP220K
2002年(平成14年)9月発売。
  • DCR-IP1K
2003年(平成15年)10月発売。容積198cc、質量230g(民生用カムコーダとして最小、最軽量)。Bluetoothは非搭載。
  • MGR60
60分記録MICROMVテープ
  • MGRCLD
ヘッドクリーニングテープ

脚注

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  1. ^ ベータビデオカセットおよびマイクロMVカセットテープ出荷終了のお知らせ
  2. ^ 恒木啓三ほか (2002). “MRヘッドを用いた民生用VCR電磁変換系の開発(画像記録装置および一般)”. 映像情報メディア学会技術報告 22 (2): 15 - 22. doi:10.11485/itetr.26.2.0_15. 

関連項目

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外部リンク

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