コンテンツにスキップ

JR貨物U47A形コンテナ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
JR貨物U47A形コンテナ
U47A-38024
U47A-38024
基本情報
種別 有蓋コンテナ ※複数番台あり
所有者 日本通運全国通運ほか、多数
製造メーカー 東急車輛製造日通商事(フルウイング方式)ほか)
製造年 1988年(昭和63年)
製造数 412個 - (増備中)個
主要諸元
全長 固体による ※38000番台以上では、ハローマーク( L )表記あり
全幅 固体による ※38000番台以上では、ハローマーク( W )表記あり
全高 固体による ※38000番台以上では、ハローマーク( H )表記あり
総重量 固体による (12.2 t - ) ※38000番台以上では、ハローマーク( G )表記あり t
テンプレートを表示

U47A形コンテナ(U47Aがたコンテナ)は、日本貨物鉄道(JR貨物)輸送用として籍を編入している31 ft私有コンテナ(有蓋コンテナ)である。

形式の数字部位「47」は、コンテナの容積を元に決定される。このコンテナ容積47 m3の算出は、厳密には端数四捨五入計算のために、46.5 m3 - 47.4 m3の間に属するコンテナが対象となる[1]

また形式末尾のアルファベット一桁部位「A」は、コンテナの使用用途(主たる目的)が「普通品の輸送」を表す記号として付与されている[2]

1988年(昭和63年)に東急車輛製造にて日本通運所有の最初の1個目が製造され、その後約400個が製作された。複数の所有者、製造ロットにまたがるため形態は様々である。

特記事項

[編集]

番台毎の概要

[編集]

30000番台

[編集]

38000番台

[編集]
38001
所有者不明
38002 - 38071(70個)[3]
日本通運所有。日通商事製作。片妻側一方開き、両側フルウイング仕様。規格外・ハローマーク( 全高2,605 mm = H 表記、全長9,410 mm = L 表記、最大総重量19.6 t = G )表記あり。
※「ECO LINER 31」表記。38002~38021は後に形式表記が横書きになった。
38072 - 38075(4個)
松下ロジスティクス所有。パナソニック借受。
38076 - 38115(40個)[3]
日本通運所有。日通商事製作。片妻側一方開き、両側フルウイング仕様。規格外・ハローマーク( 全高2,605 mm = H 表記、全長9,410 mm = L 表記、最大総重量19.6 t = G )表記あり。
※「ECO LINER 31」表記。
38116(1個)
日本通運熊谷エンジニアリングセンター所有。
38117 · 38118(2個)
全国通運所有。オカケン借受。
38119 - 38121(3個)
全国通運所有。合通借受。
38122(1個)[3]
日本通運所有。日通商事製作。片妻側一方開き、両側フルウイング仕様。規格外・ハローマーク( 全高2,605 mm = H 表記、全長9,410 mm = L 表記、最大総重量19.6 t = G )表記あり。
※「ECO LINER 31」表記。
38123 - 38125(3個)
全国通運所有。
38126 - 38128(3個)
全国通運所有。ヤマト運輸借受。
38129 - 38131(3個)
全国通運所有。(元、カイリク借受。)
38132・38133(2個)
全国通運所有。
38134 - 38136(3個)
全国通運所有。(元、仙台運送借受。)
38137(1個)
西久大運輸倉庫所有。
38138 - 38140(3個)
日本通運所有。日通商事製作。片妻側一方開きウイング側面二枚折り仕様。規格外全高2605mm•全長9410mm•最大総重量19.6t。荷崩れ防止ジャッキ付きのエコライナー。ECOLINER31+J表記入り。
38141 - 38171(31個)[3]
日本通運所有。日通商事製作。片妻側一方開き、両側フルウイング仕様。規格外・ハローマーク( 全高2,605 mm = H 表記、全長9,410 mm = L 表記、最大総重量19.6 t = G )表記あり。
38170 = 日本通運所有。マルゼン借受。
※; 38171 = 日本通運所有。富士フイルム富士ゼロックス(現:富士フイルムビジネスイノベーション)借受。
※「ECO LINER 31」表記。
38172 - 38177(6個)
全国通運所有。ロジネットジャパン・富士フイルム・富士ゼロックス(現:富士フイルムビジネスイノベーション)借受。
38178・38179(2個)
全国通運所有。鹿児島通運借受。
38180 - 38195(16個)
日本石油輸送所有。ヤマト運輸借受。
38196 - 38215(20個)[3]
日本通運所有。日通商事製作。片妻側一方開き、両側フルウイング仕様。規格外・ハローマーク( 全高2,605 mm = H 表記、全長9,410 mm = L 表記、最大総重量19.6 t = G )表記あり。
※「ECO LINER 31」表記。
38216 - 38220(5個)
札幌通運所有。
38221 - 38235(5個)
日本石油輸送所有。ヤマト運輸借受。
38236 - 38285(50個)[3]
日本通運所有。日通商事製作。片妻側一方開き、両側フルウイング仕様。規格外・ハローマーク( 全高2,605 mm = H 表記、全長9,410 mm = L 表記、最大総重量19.6 t = G )表記あり。
※「ECO LINER 31」表記。
38286(1個)
合通所有。東武運輸日本電線工業会借受。
38287(1個)
日通商事所有。合通・東武運輸・日本電線工業会借受。
38288 - 38291(4個)
日本石油輸送所有。ミツカン・ヤマト運輸借受。
38292 - 38351(60個)[3]
日本通運所有。日通商事製作。片妻側一方開き、両側フルウイング仕様。規格外・ハローマーク( 全高2,605 mm = H 表記、全長9,410 mm = L 表記、最大総重量19.6 t = G )表記あり。
※「ECO LINER 31」表記。
38352 - 38361(10個)[3]
日本通運所有。日通商事製作。片妻側一方開き、両側フルウイング仕様。規格外・ハローマーク( 全高2,605 mm = H 表記、全長9,410 mm = L 表記、最大総重量19.6 t = G )表記あり。
※遮熱塗料使用のために、外観は全て白色になっている。
※「ECO LINER 31」表記。
38362 - 38391(30個)[3]
日本通運所有。日通商事製作。片妻側一方開き、両側フルウイング仕様。規格外・ハローマーク( 全高2,605 mm = H 表記、全長9,410 mm = L 表記、最大総重量19.6 t = G )表記あり。
※「ECO LINER 31」表記。
38392 - 38411(20個)[3]
日本通運所有。日通商事製作。片妻側一方開き、両側フルウイング仕様。規格外・ハローマーク( 全高2,605 mm = H 表記、全長9,410 mm = L 表記、最大総重量19.6 t = G )表記あり。
※遮熱塗料使用のために、外観は全て白色になっている。
※「ECO LINER 31」表記。
38412[4]
総合車両製作所所有。パノラマボックス仕様(試作コンテナ)。

脚注

[編集]

出典

[編集]
  1. ^ 貨車技術発達史編纂委員会(編著)/日本の貨車 技術発達史 明治5(1872)年〜平成16(2004)年/2008-03発行 /(社団法人)日本鉄道車輌工業会/記載 p449.
  2. ^ 貨車技術発達史編纂委員会(編著)/日本の貨車 技術発達史 明治5(1872)年〜平成16(2004)年/2008-03発行 /(社団法人)日本鉄道車輌工業会/記載 p 448 - 449.
  3. ^ a b c d e f g h i j 『トラベルMOOK 新しい貨物列車の世界』交通新聞社、2021年、28頁。ISBN 978-4-330-05421-6 
  4. ^ https://www.j-trec.co.jp/news/old/20170201171404.html 観音開き式両側フルオープンコンテナ「31ft三方開きコンテナ」を開発

参考文献

[編集]
  • 貨車技術発達史編纂委員会(編著)『日本の貨車 技術発達史 明治5(1872)年〜平成16(2004)年』社団法人日本鉄道車輌工業会、2008年3月。全国書誌番号:21465967 
  • 『トラベルMOOK 新しい貨物列車の世界』交通新聞社、2021年。ISBN 978-4-330-05421-6 

関連項目

[編集]