Gift for Fanks
『Gift for Fanks』 | ||||
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TM NETWORK の ベスト・アルバム | ||||
リリース | ||||
ジャンル | J-POP | |||
時間 | ||||
レーベル | EPIC・ソニー | |||
プロデュース | 小室哲哉 | |||
チャート最高順位 | ||||
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TM NETWORK アルバム 年表 | ||||
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EANコード | ||||
EAN 4988010308568(1987年) EAN 4988010120726(1991年) EAN 4988010175528(1996年) EAN 4582192936801(2007年) |
『Gift for Fanks』(ギフト・フォー・ファンクス)は、1987年7月1日にリリースされたTM NETWORKの初のベスト・アルバム[注 1]である。
解説
[編集]4thアルバム「Self Control」までの楽曲と12インチシングルの3曲、シングル「Get Wild」を収録した初のベスト・アルバム。当時、CDはまだLPやカセットテープと同時発売するのが一般的な時代だったが、CDの限界いっぱいを使った73分強[注 2]という収録時間の関係上、CDのみでのリリースとなり、自身初のオリコン1位を獲得した[注 3]。
音楽雑誌「GB DELUXE」1987年夏号のインタビューによると、「『Self Control』の発売を境目にファン層が広がったので、新しいファンに昔の曲を知らない人に教えてあげたい、昔からのファンもCDという媒体で聴き直してみてほしい」という感覚があると木根は発言しており、「『Self Control』が売れたということのお礼、皆さんにお中元をという気持ちで、無料ではなく格安でという気持ちがある、TM NETWORKの軌跡をぜひ聞いてほしい」と語っている。また「これまでのLPを全部持っている人にも、『TMがここまで来たのを感じてほしい』とも語っている。
音楽雑誌「PATi PATi」1987年8月号のインタビューによると、小室は「デビューから3年でずいぶん変化した。音にしても、曲にしても、コンセプトにしても、目まぐるしい展開でここまで来た気がする。自分たちは無難を求めるタイプ。自分たちを作っていくことを自然にできるところがある。強い個性があって、方向性がカッチリ決まっていたら、柔軟な展開はできていなかった」と答えている。木根は「僕らは3年で10年分の変化をしてきたのではないか。改めて初期の曲を聴くと、ずいぶん若い印象がある」と答えている[2]。
選曲・曲順
[編集]選曲・曲順にあたっては、ポリシーはあったが、メンバーがスタッフに一任した。「レコーディングの光景を思い出したり、最近、この曲をライブで演奏していないと思ったりして、懐かしいな。どれも名曲だなあ」と木根はコメントしている[1]。
6曲目から8曲目まで木根が作曲したバラードが3曲並んでいるが、「バラードっぽい路線のアルバムを1枚作るのもいいな」と木根は述べている。
収録曲
[編集]全編曲: 小室哲哉。 | ||||
# | タイトル | 作詞 | 作曲 | 時間 |
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1. | 「Get Wild」 | 小室みつ子 | 小室哲哉 | |
2. | 「Come on Let's Dance (This is the FANKS DYNA-MIX)」 | 神沢礼江 | 小室哲哉 | |
3. | 「PASSENGER」 | 神沢礼江 | 小室哲哉 | |
4. | 「YOUR SONG ("D"Mix)」 | 小室哲哉 | 小室哲哉・木根尚登 | |
5. | 「DRAGON THE FESTIVAL (ZOO MIX)」 | 小室哲哉 | 小室哲哉 | |
6. | 「1/2の助走」 | 西門加里 | 木根尚登 | |
7. | 「愛をそのままに」 | 西門加里 | 木根尚登 | |
8. | 「Confession 〜告白〜」 | 西門加里 | 木根尚登 | |
9. | 「RAINBOW RAINBOW (陽気なアインシュタインと80年代モナリザの一夜)」 | 西門加里 | 小室哲哉 | |
10. | 「1974 (16光年の訪問者)」 | 西門加里 | 小室哲哉 | |
11. | 「8月の長い夜」 | 三浦徳子 | 小室哲哉 | |
12. | 「NERVOUS」 | 川村真澄 | 小室哲哉 | |
13. | 「You can Dance」 | 西門加里 | 小室哲哉 | |
14. | 「Self Control (方舟に曳かれて)」 | 小室みつ子 | 小室哲哉 | |
合計時間: |
全作詞: 小室みつ子、全作曲・編曲: 小室哲哉。 | ||
# | タイトル | |
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1. | 「Get Wild」(Video Clip) | |
2. | 「Self Control」(Video Clip) |
曲解説
[編集]- Get Wild
- 10thシングル。アルバム初収録。
- Come on Let's Dance (This is the FANKS DYNA-MIX)
- 6thシングル。シングルバージョンはアルバム初収録。
- PASSENGER
- 3rdアルバム『GORILLA』収録曲。
- YOUR SONG ("D"Mix)
- 5th��ングル。シングルバージョンはアルバム初収録。
- DRAGON THE FESTIVAL (ZOO MIX)
- 4thシングル。シングルバージョンはアルバム初収録。
- 1/2の助走
- 1stアルバム『RAINBOW RAINBOW』収録曲。
- 愛をそのままに
- 2ndアルバム『CHILDHOOD'S END』収録曲。
- Confession 〜告白〜
- 3rdアルバム『GORILLA』収録曲。
- RAINBOW RAINBOW (陽気なアインシュタインと80年代モナリザの一夜)
- 1stアルバム『RAINBOW RAINBOW』収録曲。
- 1974 (16光年の訪問者)
- 2ndシングル。シングルバージョンはアルバム初収録。
- 8月の長い夜
- 2ndアルバム『CHILDHOOD'S END』収録曲。
- NERVOUS
- 3rdアルバム『GORILLA』収録曲。
- You can Dance
- 6thシングル「Come on Let's Dance (This is the FANKS DYNA-MIX)」のカップリング曲。
- Self Control (方舟に曳かれて)
- 9thシングル。本作に収録されているのは、4thアルバム『Self Control』に収録されているバージョン。
クレジット
[編集]- Produced : 小室哲哉
- Co-Produced : 小坂洋二
- Mainly Mixed : 伊東俊郎
- Directed : 山口三平
- Art Direction : 高橋伸明
- Photography : 大川直人
リリース履歴
[編集]No. | 日付 | レーベル | 規格 | 規格品番 | 最高順位 | 備考 |
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1 | 1987年7月1日 | EPIC/SONY | CD | 32・8H-125 | 1位 | |
2 | 1991年9月5日 | Epic/Sony Records | ESCB-1207 | - | ||
3 | 1996年6月17日 | ESCB-1755 | - | |||
4 | 2004年3月31日 | Epic Records | ESCL-2526 | - | CD-BOX『WORLD HERITAGE DOUBLE-DECADE COMPLETE BOX』(完全生産限定盤)収録 紙ジャケット、24bitデジタルリマスタリング仕様 | |
5 | 2007年11月21日 | GT music(Sony Music Direct) | MHCL-1218/9 | - | DVD付・デジタルリマスタリング仕様 |
脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ a b ソニーマガジンズ刊 TMN FINAL 4001 P.146 ISBN 4-7897-0888-8
- ^ ソニーマガジンズ刊 TMN FINAL 4001 P.147 ISBN 4-7897-0888-8
- ^ a b “Gift for Fanks [CD+DVD]”. タワーレコード. 2021年6月6日閲覧。
- ^ CDに封入している歌詞カード
外部リンク
[編集]- Gift for Fanks - Discogs (発売一覧)