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鉄くず拾いの物語

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
鉄くず拾いの物語
Epizoda u životu berača željeza
監督 ダニス・タノヴィッチ
脚本 ダニス・タノヴィッチ
製作 チェドミール・コラール
アムラ・バクシッチ・ツァモ
出演者 ナジフ・ムジチ
セナダ・アリマノヴィッチ
撮影 エロル・ツブチェビッチ
編集 ティムル・マカレヴィッチ
製作会社 SCCA/pro.ba
配給 日本の旗 ビターズ・エンド
公開 ドイツの旗 2013年2月13日BIFF
日本の旗 2014年1月11日
上映時間 75分
製作国 ボスニア・ヘルツェゴビナの旗 ボスニア・ヘルツェゴビナ
フランスの旗 フランス
スロベニアの旗 スロベニア
言語 ボスニア語
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鉄くず拾いの物語』(てつくずひろいのものがたり、Epizoda u životu berača željeza)は、2013年ボスニア・ヘルツェゴビナフランススロベニア合作のドラマ映画ダニス・タノヴィッチ監督・脚本。ボスニア・ヘルツェゴヴィナに住むロマ民族の女性が、保険証を持っていないために手術が受けられなかったという実際の事件をもとにした作品であり、その当事者たちが本人の役で出演している[1]

第63回ベルリン国際映画祭のコンペティション部門でプレミア上映され[2][3]審査員グランプリを獲得し、また主演のナジフ・ムジチが、本作出演まで演技の経験が全くなかったにもかかわらず、男優賞を受賞した[4]第38回トロント国際映画祭ではコンテンポラリー・ワールド・シネマ部門で上映された[5][6]第86回アカデミー賞外国語映画賞にはボスニア代表作として出品され、最終選考まで選出された。[7]

ストーリー

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キャスト

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  • ナジフ - ナジフ・ムジチ: 鉄くず拾いの男。妻と2人の娘と暮らす。
  • セナダ - セナダ・アリマノヴィッチ: ナジフの妻。3人目を妊娠中。

その後

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主演のナジフは帰国後、再び鉄くず拾いの職に戻ったものの、映画成功により仲間から疎外され、更には怪我によって仕事を手放した。2014年にはドイツへの亡命を試み、「ボスニアは私を裏切った。戻るくらいなら、首をつったほうがまし」と語っていた。生活は困窮を極め、映画祭で獲得した銀熊賞のトロフィーも4000ユーロ(53万円相当)で売却し、そのお金で2018年の1月に再びベルリンに渡った。同年2月15日から開催される第68回ベルリン映画祭で家族の窮状を訴えるためだったが、ドイツへ難民申請をした際の罰金支払い義務により、映画祭の開幕前に帰国を余儀なくされた。そして、2月18日にナジフは亡くなっている。[8]

参考文献

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  1. ^ 鉄くず拾いの物語”. KINENOTE. 2015年2月11日閲覧。
  2. ^ Berlinale Competition 2013: Another Nine Films Confirmed”. berlinale. 2013年1月24日閲覧。
  3. ^ Roma couple relives trauma in Berlinale contender”. Global Post. 2013年2月13日閲覧。
  4. ^ Prizes of the International Jury”. berlinale. 2013年2月16日閲覧。
  5. ^ An Episode in the Life of an Iron Picker”. TIFF. 2013年8月17日閲覧。
  6. ^ Toronto Adds 75+ Titles To 2013 Edition”. Indiewire. 2013年8月17日閲覧。
  7. ^ Tanovićevi 'Berači željeza' bh. kandidat za Oskara”. Radio Sarajevo. 2013年9月24日閲覧。
  8. ^ ベルリン映画祭で受賞のロマ男性死去 ボスニア、極貧にあえぐ”. AFP. 2018年2月19日閲覧。

関連項目

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外部リンク

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