コンテンツにスキップ

鈴木弘子

半保護されたページ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

すずき ひろこ
鈴木 弘子
プロフィール
本名 鈴木 弘子[1]
性別 女性
出身地 日本の旗 日本山形県[2]
生年月日 (1944-02-10) 1944年2月10日(80歳)
血液型 A型[3]
身長 155 cm[3]
職業 女優声優
事務所 賢プロダクション[2]
配偶者 あり
公式サイト 鈴木 弘子 賢プロダクション [Kenproduction] 声優事務所・タレント事務所・声優プロダクション
女優活動
活動期間 1950年代 -
ジャンル テレビドラマ舞台
声優活動
活動期間 1966年[4] -
ジャンル アニメ吹き替えナレーション
デビュー作 オルタンス(『河は呼んでいるフランス語版』)[5]
声優テンプレート | プロジェクト | カテゴリ

鈴木 弘子(すずき ひろこ、1944年[5]2月10日[2] - )は、日本女優声優山形県出身[2][5]賢プロダクション所属[2]

略歴

1952年、小学2年生の時にNHK東京放送児童劇団へ1期生で入団[6]ラジオドラマ家なき子』でデビューし、中学3年生まで同劇団に所属。NHKを中心に活動し、劇団風の会にも所属。

以前からフランス文学映画が好きであり[7]、高校生からはフランス語の教師を目指し青山学院大学仏文科へ進学[6]。だが在学中、NHKプロデューサーの勧めで1966年7月に放送されたフランス映画『河は呼んでいるフランス語版』の吹き替えへ出演[8]したことを機に、卒業後は声の仕事を本格化[5]

キャリア初期はテレビドラマのヒロイン役やバラエティ番組などの司会ラジオDJなど芸能界全般で幅広く活動していたが、声だけの演技の奥深さや集中力、緊張感に惹かれ、本人曰く「流されるように声の仕事をやっていくようになった」とのこと[7][5]。1968年[6]から2003年頃までは東京俳優生活協同組合に所属していた[6]

2011年、第5回声優アワード功労賞を受賞[9]。近年も現役で活動する一方で、声優養成所で後進の育成にもあたっている[5]

人物

声種メゾソプラノ[6]方言山形弁[6]

1970年代から1980年代は外国女優の吹き替えを独壇場といわれるほど多く担当[5]。また、ジャクリーン・ビセットの吹き替えの大半を務めている。

私生活では“恋多き女”という噂があったといい、ある時には渡仏した結婚相手を追いかけレギュラー出演作7、8本を放棄したことがある。帰国後は「もうこの業界に足を向けられない」と思うも、あるディレクターが「その経験が声の演技にどう生きてくるのか知りたい」と声をかけてくれたため復帰できたという。鈴木はこの一件を後に「自分と彼しか見えなくなる感情を知った映画モドキの事件」としており、復帰に導いた当時のスタッフの度量の大きさには感謝しきれないという[5]

思い出深い出演作に『遙か群衆を離れて』の吹き替えを挙げている[7]

特技は油絵[6]免許普通自動車免許[6]

出演

太字はメインキャラクター。

テレビアニメ

1968年
1969年
1970年
1972年
1973年
1974年
1975年
1977年
1978年
1979年
1980年
1981年
1989年
1991年
1999年
2000年
2001年
2002年
2003年
2004年
2005年
2006年
2009年
2018年

劇場アニメ

1971年
1979年
1980年
1983年
1984年
1990年
1994年
2000年
2003年
2007年
2016年
  • なぜ生きる 蓮如上人と吉崎炎上(語り)

OVA

ゲーム

ドラマCD

  • 最終神話戦争イデアオペラ オリジナルドラマCD 第1章 罅割れたミュトス(ヘラ)
  • 最終神話戦争イデアオペラ オリジナルドラマCD 第2章 彷徨う冥界の扉(ヘラ)
  • 最終神話戦争イデアオペラ オリジナルドラマCD 第3章 輝ける悠遠の女神(ヘラ)

吹き替え

担当女優

アマンダ・タッピング
アリ・マッグロー
ヴェラ・マイルズ
  • サイコ(1975年、ライラ・クレイン)※フジテレビ版
  • サイコ(1983年、ライラ・クレイン)※TBS
ヴェロニカ・カートライト
  • エイリアン(1980年、ランバート)※フジテレビ版
  • エイリアン(1981年、ランバート)※LD版
エリザベス・テイラー
  • 陽のあたる場所(1969年、アンジェラ・ヴィッカース)※ 東京12ch版
  • 陽のあたる場所(1975年、アンジェラ・ヴィッカース)※ TBS版
カトリーヌ・ドヌーヴ
キャサリン・オハラ
キャサリン・ヒックス
キャサリン・ロス
キャロル・ベイカー
キャロル・リンレイ
キャンディス・バーゲン
グレース・ケリー
クロディーヌ・ロンジェ
  • 要塞攻略戦(1973年、マリアンヌ・ベルテーヌ)※NET版
  • パーティ(1975年、ミッシェル・モネ)※NET版
サラ・ダグラス
サリー・フィールド
シガニー・ウィーバー
ジャクリーン・ビセット
シャーリー・マクレーン
ジュヌヴィエーヴ・ビュジョルド
ジュリー・アダムス
ジュリー・クリスティ
ジュリー・ソマーズ英語版
  • 警部マクロードNHK[19][20]
    • 第9話『顔のない肖像』(1975年、ジェニー・タナキル)
    • 第28話『騎馬警官隊大奮戦』(1975年、ミルドレッド・クロース巡査)
ジョーン・コリンズ
ダイアン・キートン
ダニエラ・ビアンキ
  • 007/危機一発(1975年、タチアナ・ロマノヴァ)※TBS旧版
  • 007/危機一発 (1976年、タチアナ・ロマノヴァ)※TBS新版
パーシス・カンバッタ
バーバラ・ストック英語版
バーバラ・バブコック
  • ジェシカおばさんの事件簿 ※NHK版[23][24]
    • 第16話『探偵はタフなやつ』(1988年、プリシラ・ダニエルズ)
    • 第43話『仮面祭りの悪いやつ』(1988年、ロザリン・ガードナー)
バーブラ・ストライサンド
ピア・アンジェリ
ブリジット・バルドー
ブリット・エクランド
  • 紳士泥棒 大ゴールデン作戦(1974年、ジーナ・ロマンティカ)※NET版
  • 警部マクロード ※NHK版[27][28]
    • 第16話『はだしのスチュワーデス』(1975年、ビッキー・エリックソン)
    • 第43話『モスクワ公演始末記』(1977年、タチアナ・クラスナビアン)
ペルニラ・アウグスト
マーサ・スチュワート
マリアンヌ・マックアンドリュー英語版
  • ハロー・ドーリー!(1979年、アイリーン・マロイ)※TBS版
  • ハロー・ドーリー!(1986年、アイリーン・マロイ)※LD版
ミミ・ロジャース
メリル・ストリープ
リー・レミック
リンゼイ・クローズ
  • 新・刑事コロンボ ※日本テレビ版
    • 第3話『幻の娼婦』(1993年、ジョーン・アレンビー
  • ER緊急救命室 ※NHK版
    • 第40話『ベビーシャワー』(1997年、アンナ・キャスティグリオーニ医師)
リンダ・ハミルトン
ロミー・シュナイダー

映画

放送時期不明
1966年
1967年
1968年
1969年
1970年
1971年
1972年
1973年
1974年
1975年
1976年
1977年
1978年
1979年
1980年
1981年
1982年
1983年
1985年
1986年
1987年
1988年
1989年
1990年
1991年
1993年
1994年
1995年
1998年
1999年
2000年
2001年
2002年
2003年
2004年
2007年
2008年
2016年
2017年

ドラマ

放送時期不明
1966年
1968年
1969年
1971年
  • スパイ大作戦 ※フジテレビ版
    • 第111話『"怪物"粉砕作戦』(ノブ・ケレム〈ヘレン・フナイ〉)
1972年
1973年
1977年
1978年
1979年
1987年
1988年
1989年
1990年
1991年
1993年
1996年
1997年
1999年
  • 新・刑事コロンボ ※日本テレビ版
2001年
2003年
2004年
  • チャームド 〜魔女3姉妹〜(ジュリー〈デボラ・ケルナー〉)※NHK版
  • ER緊急救命室 (2004年 − 2005年、ジリアン〈シモーヌ=エリース・ジラール〉)※NHK版
2005年
2006年
2008年
2014年

アニメ

人形劇

テレビドラマ

  • テレビ指定席・シャルル四世(持田あゆみ)
  • NHK劇場・花ひらくとき(三田村葉子/主人公の一人/異母姉妹の妹)
  • 堂々たる夫婦
  • 大岡政談 池田大助捕物帳 第33話・第46話
  • おはなはん 第1話(女子学生・鈴木秋子)、第126話(小木曽葉子)
  • 大都会 PARTII 第12話「人質射殺7・PM」(北村里子)
  • 生徒諸君!(1980年放送版、北城未知子/主人公の母)
  • 熱中時代 教師編 第2シリーズ 第23話「遺言と大食い競争」(静江)
  • 山田太一ドラマスペシャル「まだそんなに老けてはいない」

人形劇

ラジオ

CM

司会

情報・ワイドショー番組

期間 番組名 備考
時期不明 モーニングショー(テレビ朝日) 出産のため途中降板
1977年10月 1979年3月 ハーイ!2時です(テレビ東京) 月・木・金曜日が同局、火曜日が近畿放送テレビ(現:KBS京都)、水曜日がサンテレビの製作形式にて放送
1980年4月 1980年6月 ミスターサンデー(TBS) 森山周一郎とともにニュースキャスターを務めた

その他

その他コンテンツ

脚注

出典

  1. ^ 掛尾良夫 編「女性篇」『声優事典』(第二版)キネマ旬報社、1996年3月30日、436-437頁。ISBN 4-87376-160-3 
  2. ^ a b c d e 鈴木 弘子 賢プロダクション [Kenproduction] 声優事務所・タレント事務所・声優プロダクション”. 2020年4月7日閲覧。
  3. ^ a b 鈴木 弘子”. 日本タレント名鑑. 2020年4月7日閲覧。
  4. ^ 劇映画 「河は呼んでる」フランソワ・ビリエ監督 ―フランス映画1958年制作―”. 2024年2月26日閲覧。
  5. ^ a b c d e f g h 岩崎郁子 (2016年3月20日). “外国女優の吹き替えは独壇場!鈴木弘子が突き進んだ声優業の魅力 連載第4回【声優伝説】”. シネマトゥデイ. 2017年5月2日閲覧。
  6. ^ a b c d e f g h 鈴木弘子”. 東京俳優生活協同組合. 2001年10月7日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年1月27日閲覧。
  7. ^ a b c 吹替の帝王インタビュー ~吹替の現場から~ vol.55 鈴木弘子”. 20世紀フォックス (2016年4月21日). 2019年12月29日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年1月11日閲覧。
  8. ^ 劇映画「河は呼んでる」”. NHKクロニクル. 2022年1月11日閲覧。
  9. ^ 第五回声優アワード受賞者”. 声優アワード. 2017年5月2日閲覧。
  10. ^ サイボーグ009”. 東映アニメーション. 2016年6月2日閲覧。
  11. ^ ミクロイドS”. 東映アニメーション. 2016年6月8日閲覧。
  12. ^ 家なき子”. トムス・エンタテインメント 公式サイト. トムス・エンタテインメント. 2024年5月10日閲覧。
  13. ^ スタッフ情報”. チンプイ★シンエイ動画オフィシャルサイト. シンエイ動画. 2024年1月14日閲覧。
  14. ^ キャスト・スタッフ”. チンプイ メモリアルDVD-BOX SPECIAL SITE. フロンティアワークス. 2024年1月8日閲覧。
  15. ^ 家なき子”. トムス・エンタテインメント 公式サイト. トムス・エンタテインメント. 2024年5月10日閲覧。
  16. ^ サイボーグ009 超銀河伝説|キャラクター/キャスト”. 東映アニメーション. 2023年1月13日閲覧。
  17. ^ ユニコ 魔法の島へ”. メディア芸術データベース. 2017年5月2日閲覧。
  18. ^ (吹)スウォーム”. 洋画専門チャンネル ザ・シネマ. 2023年8月15日閲覧。
  19. ^ 警部マクロード 「騎馬警官隊大奮戦」”. 2024年2月28日閲覧。
  20. ^ 警部マクロード(14) 「顔のない肖像」”. 2024年2月28日閲覧。
  21. ^ ホテル・バビロン(7) 「盗む理由」”. 2024年2月28日閲覧。
  22. ^ 海外ドラマ「クロスオーバー ふたりの女」 【原作】ビバリー・ローリー”. 2024年2月28日閲覧。
  23. ^ ジェシカおばさんの事件簿 ―海外サスペンスシリーズ― 「探偵はタフなやつ・もっとタフだった殺しのプロ」”. 2024年2月28日閲覧。
  24. ^ ジェシカおばさんの事件簿 ―海外サスペンスシリーズ― 「仮面祭りの悪いやつ・刺客シラノの実体は?」”. 2024年2月28日閲覧。
  25. ^ 劇映画 「ぼくはついてる」マイケル・キッド監督 ~アメリカ映画1958年作品~”. 2024年2月27日閲覧。
  26. ^ 劇映画 「三つの恋の物語」 ~1953年アメリカ・M・G・M制作~”. 2024年2月27日閲覧。
  27. ^ 警部マクロード(5) 「はだしのスチュワーデス」”. 2024年2月28日閲覧。
  28. ^ 警部マクロード<最終回> 「モスクワ公演始末記」”. 2024年2月28日閲覧。
  29. ^ スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス”. 金曜ロードSHOW!. 2016年6月16日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年7月30日閲覧。
  30. ^ 誰かに見られてる[吹]機内上映版|【スターチャンネル】映画・海外ドラマの放送・配信サービス”. スターチャンネル. 2023年10月25日閲覧。
  31. ^ ミストラルの娘(1) 「出会い」 ~1984年 ミストラルズドウター・プロ作品~”. 2024年2月29日閲覧。
  32. ^ 劇映画 「河は呼んでる」フランソワ・ビリエ監督 ―フランス映画1958年制作―”. 2024年2月26日閲覧。
  33. ^ 劇映画 イギリス映画「SOSタイタニック」 ―1958年度アーサー・ランク作品―”. 2024年2月27日閲覧。
  34. ^ 劇映画 「親指トム」グリム兄弟 原作 アメリカ映画”. 2024年2月27日閲覧。
  35. ^ 劇映画 「生きるよろこび」(QUEILE JOIE DE VIVRE)―1961年フランス映画―”. 2024年2月27日閲覧。
  36. ^ 劇映画 「暗く長い夜」 ~アメリカ・ユニバーサルTV制作~”. 2024年2月27日閲覧。
  37. ^ 怪奇!吸血人間スネーク HDリマスター特別版”. allcinema. 2023年8月30日閲覧。
  38. ^ ストリートファイター(1975)”. スターチャンネル. 2023年7月7日閲覧。
  39. ^ ソビエト映画 「絆」”. 2024年2月28日閲覧。
  40. ^ “映画 「小公子」 ~1981年,イギリス,ノーマン・ローズモンド・プロ制作~”. https://www.nhk.or.jp/archives/chronicle/detail/?crnid=A198808061920001300100 2024年2月2日閲覧。 
  41. ^ ドラマ「エミー・フィッシャー」”. 2024年2月27日閲覧。
  42. ^ 刑事コロンボ(2) 「ホリスター将軍のコレクション」”. 2024年2月28日閲覧。
  43. ^ マッコイと野郎ども 「悪党は泣け」 ~アメリカ・ユニバーサルTV作品~”. 2024年2月28日閲覧。
  44. ^ 頑固じいさん孫3人(1)<新>(13回シリーズ) 「3世代同居はいいけれど」”. 2024年2月28日閲覧。
  45. ^ 名探偵ポワロ”. 2024年2月29日閲覧。
  46. ^ 素晴らしき日々 The Wonder Years(1) 「大人への階段」”. 2024年2月29日閲覧。
  47. ^ 名探偵ポワロ (33)「愛国殺人」”. 2024年2月29日閲覧。
  48. ^ 名探偵ポワロ”. 2024年2月29日閲覧。
  49. ^ 海外ドラマ「悲劇の大統領リンカーン」(1)”. 2024年2月29日閲覧。
  50. ^ 名探偵ポワロ 「青列車の秘密」”. 2024年2月29日閲覧。

外部リンク