金山喜昭
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金山喜昭(かなやまよしあき、1954年(昭和29年)-)は、日本の博物館学者。法政大学キャリアデザイン学部教授。
略歴
[編集]東京都生まれ。1977年(昭和52年)に國學院大學文学部史学科(考古学専攻)卒業後、同大学の博物館学研究室助手を経て、1984年に(千葉県)野田市郷土博物館の学芸員となる。1990年から法政大学大学院人文科学研究科日本史学専攻修士課程修了(文学修士)、1997年に同大学院同研究科同専攻博士課程を単位取得退学する。1997年には同博物館の館長補佐になる。2001年には國學院大學から『日本の博物館史』により博士(歴史学)の学位を授与[1]される。
2002年(平成14年)に法政大学文学部教育学科助教授になる。博物館学芸員養成課程を担当する。翌年に同学科の発展改組によるキャリアデザイン学部に移る。2004年(平成16年)に野田市でNPO法人野田文化広場を市民30人と共に設立し事務局長となり地域活動を始める。2007年(平成19年)にNPO法人野田文化広場が指定管理者として野田市郷土博物館を運営する。野田市と協議しながら、その筋道をつけると共に運営にも携わる(2019年3月まで)。2007年(平成19年)同大学同学部教授となる。2008年(平成20年)4月から翌年3月までロンドン大学(UCL)客員研究員となり博物館のコレクション管理について調査研究する。2013年(平成25年)4月から法政大学キャリアデザイン学部学部長となる(2017年3月まで)。 [2] [3]
主な教職歴(兼任講師)
[編集]- 1996年-2000年 日本大学芸術学部
- 1997年-2002年 東京農工大学工学部
- 2000年-2002年 法政大学文学部
- 2003年-2010年 東京大学文学部・大学院人文社会系研究科(2008年度は除く)
- 2011年 お茶の水女子大学大学院
- 2012年- 明治大学文学部・大学院
- 2019年- 國學院大學大学院
主要な社会的活動
[編集]- 2003年-2004年 川崎市市民ミュージアム改善委員会委員
- 2004年-2005年 港区新郷土資料館基本構想検討委員会委員
- 2005年-2018年 NPO法人野田文化広場事務局長・理事
- 2005年-2015年 島根県立古代出雲歴史博物館運営協議会委員
- 2006年-2007年 松本市基幹博物館基本構想・基本計画策定委員会委員
- 2007年- 千葉県野田市史編纂委員会専門委員
- 2007年-2008年 財団法人横浜市ふるさと歴史財団外部評価委員会委員長
- 2007年-2011年 花王・コミュニティミュージアム・プログラム審査委員(主催:花王株式会社、企画:NPO法人市民創造ファンド)
- 2010年-2011年 新潟市美術館の評価及び改革に関する委員会委員長
- 2011年 新潟市文化施設のあり方アドバイザー
- 2012年-2017年 (北秋田市)史跡伊勢堂岱遺跡整備検討委員会委員
- 2012年-2014年 川崎市市民ミュージアム協議会委員
- 2012年- 新潟市美術館及び新潟市新津美術館協議会委員
- 2012年- 新津鉄道資料館活性化検討委員会委員
- 2012年- 財団法人茂木本家美術館理事(理事長:茂木賢三郎)
- 2019年- 横浜市ふるさと歴史財団理事
- 2019年- 東京都江戸東京博物館資料収蔵委員会委員
- 2020年- 川崎市文化芸術振興会臨時委員
著作
[編集]単著
[編集]- 『博物館と地方再生―市民・自治体・企業・地域との連携―』全183頁、同成社(2017年3月)
- 『公立博物館をNPOに任せたら―市民・自治体・地域の連携―』全217頁、同成社(2012年3月)
- 『博物館学入門』全251頁、慶友社(2003年5月)
- 『日本の博物館史』全426頁、慶友社(2001年7月)
- 『地域博物館のソーシャルマーケッティング戦略』全219頁、ミュゼ(1999年9月)
編著
[編集]- 『転換期の博物館経営―指定管理者制度・独立行政法人の検証と展望―』全251頁、同成社(2020年4月)
- 『キャリアデザイン学への招待』児美川孝一郎・武石恵美子共編、全216頁、ナカニシヤ出版(2014年1月)
共著
[編集]- 『学ぶ心を育てる博物館』(ミュゼ、2000)
- 『検証 日本の前期旧石器』(学生社、2001)
- 『前期旧石器問題とその背景』(ミュゼ、2002)
脚注
[編集]- ^ 国立国会図書館. “博士論文『日本の博物館史』”. 2023年4月2日閲覧。
- ^ 市民から文化力ホームページ - Interview聴いて、Cool!
- ^ 金山喜昭 ReaD & Researchmap