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重松信弘

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
重松 信弘
人物情報
生誕 (1897-02-24) 1897年2月24日
日本の旗 日本愛媛県松山市
死没 (1983-11-13) 1983年11月13日(86歳没)
日本の旗 日本東京都世田谷区祖師谷
国籍 日本の旗 日本
出身校 東北帝国大学
配偶者 重松みよ
学問
時代 昭和
研究分野 中古文学
研究機関 愛媛大学
梅光女学院短期大学
皇學館大学
主な指導学生 白方勝
半田美永
村上護など
学位 文学博士
主な業績源氏物語』研究
主要な作品 『源氏物語研究史』
『源氏物語の仏教思想』
『源氏物語のこころ』など
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重松 信弘(しげまつ のぶひろ、1897年2月24日 - 1983年11月13日)は、日本国文学者愛媛大学名誉教授

人物

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源氏物語の思想研究における第一人者。没後出版された『源氏物語のこころ』(1990年5月、佼成出版社)には、膨大な重松源氏のエッセンスが凝縮されている。の重松みよの著した『藍と紫とえのころ草』は、学者として一生を終えた重松の生涯を細やかな筆致で描いている。

専門の源氏研究以外にも造詣が深く、国学国語学仏教思想、近代評論に通じ、多くの弟子を育てた。宮城女子専門学校の教え子たちによる「源氏物語を読む会」は、晩年まで継続された。機関誌『藝文』第16号(1984年10月)は「重松信弘追悼号」として特集を組み、国語学研究の白方勝、近代文学研究の半田美永らが追悼文を寄せている。皇學館大学で薫陶をうけた半田美永は、作家村上護の紹介で[注 1]講談社の『子規全集』の編集事業に関与したという[注 2]

「文学のこころ」と「歴史的意義」を説くのが、研究の目的であり、基本であったという。

略歴

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著書

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  • 『源氏物語関係書解題』(東北大学図書館、1932年)
  • 『源氏物語研究史』(刀江書院、1937年)
  • 『国語学史概説』(武蔵野書院、1939年)
  • 『国学思想』(理想社、1943年)
  • 『日本思想史通論』(理想社、1944年)
  • 『国語学史綱要』(武蔵野書院、1949年)
  • 『改稿国語学史綱要』(武蔵野書院、1957年)
  • 『新攷源氏物語研究史』(風間書房、1961年)
  • 『源氏物語の構想と観賞』(風間書房、1962年)
  • 『源氏物語の仏教思想』(平楽寺書店、1967年)
  • 『源氏物語の思想』(風間書房、1971年)
  • 『近世国学の文学研究���(風間書房、1974年)
  • 『源氏物語の人間研究』(風間書房、1980年)
  • 『源氏物語の主題と構造』(風間書房、1981年)
  • 『紫式部と源氏物語』(風間書房、1983年)
  • 『源氏物語論集』(風間書房、1984年)
  • 『源氏物語のこころ』(佼成出版社、1990年)

脚注

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注釈

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  1. ^ 村上は愛媛大学時代の重松の教え子であった。
  2. ^ その経緯は「子規研究」に連載され、その一部が『佐藤春夫研究』(2002年9月、双文社出版)に「付章」として収録されている。

出典

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参考文献

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  • 重松信弘博士頌寿会編『源氏物語の探究』(風間書房、1974年)