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貞包里穂

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
貞包 里穂
Riho Sadakane
基本情報
国籍 日本の旗 日本
生年月日 (1996-04-13) 1996年4月13日(28歳)
出身地 日本の旗 佐賀県嬉野市
ラテン文字 Riho Sadakane
身長 171cm
体重 69kg
血液型 AB[1]
選手情報
所属 ヴィクトリーナ姫路
愛称 リホ
役職 コーチ
ポジション OH
指高 224cm
利き手[1]
スパイク 286cm
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貞包 里穂(さだかね りほ、1996年4月13日 - )は、日本の元女子バレーボール選手。

来歴

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幼少期〜学生時代

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豊かな自然に囲まれた佐賀県嬉野市に3人兄妹の末っ子として生まれた(5つ上の兄、2つ上の兄がいる)。小学校低学年のとき、年上の従姉妹が佐賀北高等学校で選手として春高バレーに出場している姿を見て「わたしもやってみたいな」と思い、小学3年生のときにバレーボールを始める。競技をはじめてからこれまで、バレーボールには「楽しい思い出しかない」という。これまで競技人生の中で、アウトサイドヒッター以外のポジションも経験したが、唯一セッターだけは経験がない。小学生当時の監督からも「下手だな」と評されるほどオーバーパスを不得意としていたものの、貞包自身の「セッターをやりたい」という気持ちは強かった[2]

小学生時代には久間ジュニアに所属し第28回全日本小学生大会にも出場。同大会では古賀紗理那とも対戦した[3][4]

2018年11月19日、同月26日に開催される第65回秩父宮妃賜杯全日本大学女子選手権大会 ミキプルーンスーパーカレッジバレー2018(全日本インカレ)の記者会見が東京都内の会場で行われ、関東の注目チーム5校からキャプテンもしくは副キャプテンが集結。貞包は東海大学の代表としてこれに出席し、大会への意気込みを語った[5]

ヴィクトリーナ姫路 時代

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2018年12月10日、V.LEAGUE DIVISION1のヴィクトリーナ姫路への入団内定が発表された。同期入団は櫻井美樹田中咲希長野有紗堀込奈央脇田美怜[6][7]

2019年5月22〜26日、ユニバーシアード代表強化合宿に代表候補として参加[8]

2019年6月10日、第30回ユニバーシアード競技大会女子日本代表にヴィクトリーナ姫路を代表し、田中咲希と共に選出された[9]

2019年7月12日、同月5〜12日に渡り開催された第30回ユニバーシアード競技大会の3位決定戦が行われ、貞包を要する日本代表チームはハンガリーにフルセットで競り勝ち銅メダルを獲得。ユニバーシアード女子日本代表チームの3大会連続メダル獲得に貢献した[10][11]

2019年10月14日、第54回姫路市スポーツ祭にて第30回ユニバーシアード競技大会での銅メダル獲得の功績を評価され、貞包と田中咲希は姫路市から優秀選手賞として表彰された[12]

2シーズン目となる2019-20シーズンは全試合に出場。チーム2位となる271得点を挙げチームのV1残留に貢献[13]

2020年4月7日、昨年7月の第30回ユニバーシアード競技大会に出場し第3位の成績を収めたことが評価され、兵庫県教育委員会から2019年度 兵庫県スポーツ優秀選手賞の団体・金メダルを授与された[14]

2020年5月19日、ヴィクトリーナ姫路の2020-21シーズン新体制が発表。貞包は入団2年目にしてチームのキャプテンに就任した[15]

2021年2月7日、予定されていたホームゲーム(公式戦)が対戦相手であるPFUブルーキャッツの出場辞退により中止になったため、その代替として開催されたヴィクトリーナ姫路の全選手が出場する「エキシビジョンマッチ(紅白戦)」に「リーナチーム」で出場[16]

2022年4月下旬、第70回黒鷲旗全日本選抜大会に向けての練習中に左膝を負傷し、左大腿骨外顆軟骨損傷、内側半月板損傷と診断された[17]

2024年4月、2023-24シーズン終了をもって現役引退[18][19]

2024年6月、2024-25シーズンでヴィクトリーナ姫路のコーチに就任することが発表された[20]

選手としての特徴

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自分の理想は、プレー面でも精神的にも安定している選手。それに『身長が低くてもできるぞ』ということを示して、見ている人に夢を届けられるような選手になりたいと思っています。 — 貞包里穂「V.LEAGUE WOMEN チームの顔 2019/20|STAR PLAYER」より[21]
貞包選手は、バレー界の中でも小柄な体格を活かし、スピード感とどんなコースにも打てる技術がある。また、力強いスパイクだけでなく、相手のブロックを利用して決めることができる、とても器用な選手。ミスが少なく安定しており、サーブレシーブもできるオールラウンダータイプだ。 — ラジオ関西トピックス「バレーV1姫路、新キャプテン・貞包らが担当する「アウトサイドヒッター」とは」より[22]
──貞包選手がコートに戻ったことでもたらされた影響は?
今年キャプテンに任命して、いろんなプレッシャーがかかっていると思います。彼女の良さはプレーで選手を引っ張ってくれる姿です。先週はそれができなくて苦しんでいたところもありましたので、とにかくコート上では自分が思ったように思いっきり打て、と。第3セット以降、彼女の良さが出て、それがチームにも伝わっていったのではないかと思います。 — 中谷宏大 ヴィクトリーナ姫路監督「バレーボールマガジン|姫路・貞包里穂主将『やるべきことをしっかりやる」V1女子会見」より[23]

所属チーム

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球歴

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  • 2018年 女子アジア東部地区選手権:日本代表[24]
  • 2019年 第30回ユニバーシアード競技大会:日本代表(3位)[25]

受賞歴

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  • 2018年 春季関東大学女子1部バレーボールリーグ戦:最優秀選手賞 / レシーブ賞 / 会長特別賞[26][27]
  • 2018年 秋季関東大学女子1部バレーボールリーグ戦:最優秀選手賞 / レシーブ賞[28]
  • 2018年 平成30年度 神奈川県知事杯 神奈川県大学バレーボール選手権大会:最優秀選手賞[29]

個人成績

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V.LEAGUEの個人成績は下記の通り(ファイナルステージ、VCup、チャレンジマッチ含む)[30]

大会 チーム 出場 アタック バックアタック アタック
決定本数
ブロック サーブ サーブレシーブ 総得点























































V1 2021-22 姫路 33 64 409 117 12 28.6 32 7 4 21.9 1.83 8 0.12 152 2 3 5 44 9.7 191 57 58 45.0 117 8 5 130
CM 2022-23 2 5 38 11 4 28.9 4 0 0 0 2.20 1 0.20 21 0 0 0 7 8.3 11 3 2 36.4 11 1 0 12
V1 2020-21 28 87 875 283 36 32.3 84 26 6 31.0 3.25 11 0.13 315 1 14 12 89 10.9 297 85 69 40.2 283 11 15 309
V1 2019-20 24 84 760 241 26 31.7 45 10 4 22.2 2.87 14 0.17 311 0 5 11 95 8.4 588 183 151 44.0 241 14 5 260
CM 2019-20 2 6 86 30 1 34.9 2 0 0 0.0 5.00 2 0.33 30 2 0 1 13 16.7 26 18 1 71.2 30 2 2 34
V2 2018-19 15 48 452 175 12 38.7 23 4 1 17.4 3.65 16 0.33 157 1 2 9 44 7.5 294 72 90 39.8 175 16 3 194
通算:4シーズン・大会 104 294 2620 857 91 32.7 190 47 15 24.7 2.91 52 0.18 986 6 24 38 292 9.5 1407 418 371 42.9 857 52 30 939

出演

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YouTube

テレビ

Twitter

脚注

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  1. ^ a b c d 日本文化出版『V.LEAGUE WOMEN チームの顔 2021-22』2021年発行より引用
  2. ^ 『月刊バレーボール 2020年8月号』日本文化出版、2020年発行、54〜57ページより引用
  3. ^ 【佐賀 久間ジュニアバレーボールクラブ】”. 久間ジュニアバレーボールクラブ (2008年8月13日). 2021年7月27日閲覧。
  4. ^ Vリーガーのタテヨココネクション【NECレッドロケッツ古賀紗理那選手編】”. 月バレ.com (2021年6月2日). 2021年7月28日閲覧。
  5. ^ 大学バレーボールの祭典 全日本インカレ2018は11/26(月)開幕”. 公益財団法人 日本バレーボール協会 (2018年11月19日). 2021年5月24日閲覧。
  6. ^ 【2019年度内定選手のお知らせ】”. ヴィクトリーナ姫路 (2018年12月10日). 2020年7月31日閲覧。
  7. ^ 姫路 2019年度内定選手を発表。櫻井美樹(日体大)、貞包里穂(東海大)ら6名”. バレーボールマガジン (2018年12月11日). 2020年9月12日閲覧。
  8. ^ ユニバーシアード代表強化合宿 参加のお知らせ”. ヴィクトリーナ姫路 (2020年5月29日). 2020年7月31日閲覧。
  9. ^ 第30回ユニバーシアード競技大会 女子日本代表 選出のお知らせ”. ヴィクトリーナ姫路 (2010年6月10日). 2020年7月31日閲覧。
  10. ^ ユニバーシアード女子銅メダル獲得 男子は5位決定戦へ”. 公益財団法人 日本バレーボール協会 (2019年7月13日). 2021年5月24日閲覧。
  11. ^ 第30回ユニバーシアード競技大会(2019/ナポリ)女子バレーボール競技”. 公益財団法人 日本バレーボール協会 (2019-XX-XX). 2021年5月24日閲覧。
  12. ^ 貞包里穂選手と田中咲希選手が表彰されました。”. ヴィクトリーナ姫路 (2019年10月17日). 2020年7月31日閲覧。
  13. ^ ヴィクトリーナ姫路、新キャプテンに24歳貞包”. サンテレビ (2020年5月28日). 2021年6月19日閲覧。
  14. ^ 兵庫県スポーツ優秀選手賞 貞包・田中選手に「団体・金」”. ヴィクトリーナ姫路 (2020年7月31日). 2020年7月31日閲覧。
  15. ^ ヴィクトリーナ姫路 2020-21シーズン新体制のお知らせ”. ヴィクトリーナ姫路 (2020年5月19日). 2020年7月31日閲覧。
  16. ^ 2月7日 ヴィクトリーナ姫路全選手出場のエキシビションマッチ(紅白戦)を開催 ~眞鍋政義 1日限りの監督復帰~”. ヴィクトリーナ姫路 (2021年2月4日). 2021年5月22日閲覧。
  17. ^ 貞包里穂選手 負傷のお知らせ”. ヴィクトリーナ姫路 (2022年6月1日). 2022年6月2日閲覧。
  18. ^ HoriikeMasaki (2024年4月4日). “ヴィクトリーナ姫路 引退並びに退団選手のお知らせ |【ヴィクトリーナ姫路】”. ヴィクトリーナ姫路公式サイト. 2024年4月17日閲覧。
  19. ^ 姫路 元日本代表の小林エンジェリーナ優姫と元主将の貞包里穂が引退。古市梨乃、坊野明里、金田莉実、山田絢音が退団 V2女子”. バレーボールマガジン. 2024年4月17日閲覧。
  20. ^ HoriikeMasaki (2024年6月22日). “引退・退団選手の今後の活動につきまして |【ヴィクトリーナ姫路】”. ヴィクトリーナ姫路公式サイト. 2024年6月22日閲覧。
  21. ^ 『V.LEAGUE WOMEN チームの顔 2019/20』日本文化出版、2019年10月12日発行、25ページより引用
  22. ^ バレーV1姫路、新キャプテン・貞包らが担当する「アウトサイドヒッター」とは”. ラジオ関西トピックス (2020年6月25日). 2020年7月31日閲覧。
  23. ^ 姫路・貞包里穂主将「やるべきことをしっかりやる」 埼玉上尾・アントニオ・マルコス・レルバッキ監督「戦う気持ちを忘れないチームに育てたい」V1女子会見”. バレーボールマガジン (2020年10月26日). 2021年6月3日閲覧。
  24. ^ 2018女子アジア東部地区選手権”. 公益財団法人 日本バレーボール協会 (2018-XX-XX). 2021年5月24日閲覧。
  25. ^ 第30回ユニバーシアード競技大会(2019/ナポリ)女子バレーボール競技”. 公益財団法人 日本バレーボール協会 (2019-XX-XX). 2021年5月24日閲覧。
  26. ^ 2018年度 春季関東大学女子1部バレーボールリーグ戦<最終結果>”. 関東大学バレーボール連盟 (2018年5月19日). 2020年7月31日閲覧。
  27. ^ 湘南:バレーボール部(女子)2018年度 春季関東大学女子1部バレーボールリーグ戦”. 東海大学 (2018年5月20日). 2021年5月20日閲覧。
  28. ^ 2018年度 秋季関東大学女子1部バレーボールリーグ戦<最終結果>”. 関東大学バレーボール連盟 (2018年5月19日). 2020年7月31日閲覧。
  29. ^ 令和元年度 神奈川県知事杯 神奈川県大学バレーボール選手権大会 個人賞”. 神奈川県大学バレーボール連盟 (2019年1月1日). 2021年1月1日閲覧。
  30. ^ 貞包里穂|選手別成績|Vリーグ オフィシャルサイト”. Vリーグ機構. 2022年6月11日閲覧。
  31. ^ 【テレビ情報】サンテレビ「情報スタジアム4時!キャッチ」番組内でヴィクトリーナ姫路の現状をお伝えします!”. ヴィクトリーナ姫路 (2020年6月12日). 2020年7月31日閲覧。

外部リンク

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