言語学研究会
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言語学研究会(げんごがくけんきゅうかい)は、日本の言語学・日本語研究の研究団体。奥田靖雄、高橋太郎、鈴木重幸、宮島達夫、上村幸雄、鈴木康之などを主要なメンバーとした日本語研究の学派と見うる。奥田靖雄らの文法論、宮島達夫らの語彙論、上村幸雄の音声学・音韻論によって20世紀後半における現代日本語文法研究を牽引した。
概要
[編集]1956年、民主主義科学者協会の事実上の解体後、奥田靖雄、鈴木重幸、宮島達夫らによって創立され、今日に至っている。設立総会は1956年11月12日(総会後の講演は三上章)。その後、奥田靖雄をリーダーとして、ロシア文法学(ヴィクトル・ヴィノグラードフなどの研究)を批判的に摂取・発展させた連語論(「語結合」の項参照)の研究や、いわゆる「教科研文法」と呼ばれる体系的な文法論を発展させ、主として日本語の研究に大きな影響を及ぼしている。民間教育研究団体である教育科学研究会・国語部会に対しては、指導的立場にある。
主なメンバー(途中から離脱した者も含む)
[編集]主な著作物
[編集]- 『日本語研究の方法』(松本泰丈編、むぎ書房、1978年10月)
- 『言語の研究』(言語学研究会編、むぎ書房、1979年10月)
- 『日本語文法・連語論(資料編)』(言語学研究会編、鈴木重幸、鈴木康之責任編集、1983年,ISBN 978-4-8384-0106-2)
- 『ことばの科学』1~15(言語学研究会の論文集、言語学研究会編、むぎ書房、1986年11月-)
参考文献
[編集]- 鈴木浩「言語学研究会の「文の成分」論 その特質とうつりかわり -『話しことばの文型(二)』・『文法教育』・『日本語文法・形態論』・『日本語の文法』四書の比較」(『国文学 解釈と鑑賞 950 』(至文堂 2010年7月1日発行)所収)
関連項目
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