西本鶏介
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西本 鶏介 (にしもと けいすけ) | |
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ペンネーム |
西本 鶏介 (にしもと けいすけ) |
誕生 |
西本 敬介 (にしもと けいすけ) 1934年9月30日(90歳) 日本 奈良県高市郡(現大和高田市) |
職業 |
文学者 作家 評論家 |
言語 | 日本語 |
国籍 | 日本 |
教育 | 文学士(國學院大學・1958年) |
最終学歴 | 國學院大學文学部日本文学科卒業 |
活動期間 | 1967年 - |
ジャンル | 児童文学 |
デビュー作 | 評論:『児童文学の創造』 |
ウィキポータル 文学 |
西本 鶏介(にしもと けいすけ、1934年9月30日 - )は、日本の児童文学作家、児童文学評論家。昭和女子大学名誉教授。
日本児童文学者協会、日本児童文学学会、日本文芸家協会、日本児童文芸家協会に所属。坪田譲治文学賞選考委員。
略歴
[編集]奈良県高市郡(現大和高田市)に県庁職員の長男として生まれる。年少時に児童文学者の中川正文の子ども会に参加する。
1958年國學院大學文学部日本文学科卒業。大学三年の時に、句集『薔薇と母』を刊行する。俳号を鶏介とする。卒業後、医学系出版社に務めるが、文学への志を捨てきれず、山本和夫らの「トナカイ村」に参加する。
1988年昭和女子大学文学部教授、2003年人間文化学部教授、2004年名誉教授、2005年退職。第36回巖谷小波文芸賞特別賞受賞。
人物
[編集]代表的な評論として「こんにちは未明おじさん」(1965年)がある。古田足日の「さよなら未明」や石井桃子らの『子どもの文学』など一連の未明批判によって小川未明は、その作風が暗いなどと批判されていた。それに対抗して「児童文学の伝統と創造」や「こんにちは未明おじさん」などで弁明し頭角をあらわした。民話にも著作が多い。
著書
[編集]- 『児童文学の創造』(大阪教育図書) 1970
- 『シューベルト』(小峰書店、幼年伝記ものがたり) 1972
- 『日本のざんこく話』(編著、偕成社) 1974
- 『空想と真実の国 児童文学論集』(芸術生活社) 1974
- 『風の神と子どもたち』(家の光協会、日本の民話) 1976.11
- 『やさしいびんぼう神』(小学館) 1976.10
- 『宮沢賢治』(主婦の友社、少年少女世界伝記全集) 1977、のち講談社火の鳥伝記文庫
- 『きたかぜのくれたテーブルかけ』(フレーベル館) 1978.2
- 『クレヨンをくれたおんなのこ』(旺文社) 1978.5
- 『たのしい行事 春・夏・秋・冬』(講談社) 1979.3
- 『児童文学名作のふるさと』(理論社) 1980.3
- 『つるになったきつね』(佼成出版社) 1980.7
- 『そらとぶこいのぼり』(金の星社) 1980.10
- 『ねこでよかった』(PHP研究所) 1981.5
- 『おかしなどろぼう』(実業之日本社) 1981.7
- 『うみをかけるうま』(金の星社) 1981.10
- 『思い出はみず色の故郷に 北原白秋・わが心の詩』(PHP研究所) 1981.12
- 『子どもの本の作家たち 現代の児童文学 / 近代の児童文学』(東京書籍) 1982
- 『夏目漱石 現代日本文学のあけぼの』(講談社火の鳥伝記文庫) 1982.1
- 『おかあさんにはひみつだよ』(金の星社) 1982.1
- 『おにはうちふくはそと』(チャイルド本社) 1982.2
- 『がんばれぽんちゃん』(ひさかたチャイルド) 1982.2
- 『おじいちゃんはとのさま』(勝又進絵、教育画劇) 1982
- 『大男とこびとの話』(ポプラ社) 1983.3
- 『児童文学の書き方』(偕成社) 1983.4
- 『すもうをとるねこ』(ひさかたチャイルド) 1983.10
- 『そらとぶめだまやき』(ポプラ社) 1984.10
- 『一休 「とんち」のおしょうさん』(チャイルド本社) 1984.11
- 『文学のなかの子ども 有名作家が描いた子どもの姿』(小学館) 1984.12
- 『おとうさんけらいになってあげる』(あかね書房) 1985.1
- 『ぼく女の子じゃないよ』(PHP研究所) 1985.6
- 『石川啄木 さすらいの天才詩人』(講談社火の鳥伝記文庫) 1985.7
- 『かえってきたうみがめのメール』(チャイルド本社) 1985.10
- 『われは日本の“ゴッホ"になる 版画一筋に生きた棟方志功』(佼成出版社) 1985.10
- 『おとうさん、やくそくだよ』(金の星社) 1985.12、のちフォア文庫
- 『がんばれゆうくん一ねんせい』(あかね書房) 1985.12
- 『児童文学の創造』(大阪教育図書) 1986.10
- 『そらでおならをしたかえる』(ポプラ社) 1986.6.
- 『しらせのぶ』(チャイルド本社) 1987.2
- 『独眼竜政宗』(ポプラ社、テレビドラマシリーズ) 1987.6
- 『びっくりかけっこいっとうしょう』(佼成出版社) 1987.7
- 『武田信玄』(ポプラ社文庫) 1987.11
- 『おじいさんのとけいだい』(佼成出版社) 1987.10
- 『ともだちだいすき一ねんせい』(あかね書房) 1987.11
- 『おにとあかんぼう』(すずき出版) 1987.12
- 『こだぬきのこいのぼり』(佼成出版社) 1988.4
- 『児童文学の世界 作品案内と入門講座』(偕成社編集部共編、偕成社) 1988.6
- 『雲からつきでた足の話』(国土社) 1988.7
- 『あかいはっぱのおくりもの』(教育画劇) 1988.8
- 『春日局』(ポプラ社文庫) 1988.11
- 『ねこのよめいり』(旺文社) 1989.4
- 『ぼくのいすをみつけて』(ひくまの出版) 1989.6
- 『魚にのったかんのんさま』(佼成出版社) 1989.10
- 『しっぽを出したお月さま』(旺文社) 1990.3
- 『日本のねこ話』(小学館、てんとう虫ブックス) 1990.6
- 『あかちゃんだいすき一ねんせい』(あかね書房) 1990.7
- 『おかのうえのおじいちゃん』(佼成出版社、生活行事絵本 お彼岸) 1990.9
- 『空へとんでいったおしょうさん』(旺文社) 1991.3
- 『やっぱりおとうさんがだいすき』(PHP研究所) 1991.3
- 『あこちゃんと花まつり』(佼成出版社、生活行事絵本、花祭り) 1991.3
- 『無邪気な大人のための残酷な愛の物語 民話にみるさまざまな姿』(PHP研究所) 1991.4
- 『おじいちゃんまたきてね』(佼成出版社、生活行事絵本 お盆) 1991.7
- 『とうめいパパ』(ポプラ社) 1991.10
- 『やさいのおはなし』(小学館) 1992
- 『じいちゃんとぼくの海』(ポプラ社、かんきょう絵本) 1992.4
- 『かあさんねむっちゃだめ』(佼成出版社) 1992.4
- 『へんじをしたほらあな』(鈴木出版) 1992.5
- 『ズボンをはいたカバ』(ポプラ社) 1992.9
- 『子供に読ませたい世界名作・童話100冊の本』(PHP研究所) 1992.10
- 『ぼく、トラネコとサッカーしたんだ』(ポプラ社) 1992.10
- 『大石良雄(大石内蔵助) 赤穂四十七士』(講談社火の鳥伝記文庫) 1992.12
- 『こがねの仏鉢』(佼成出版社、民話こころのふるさとシリーズ) 1993.7
- 『お正月さまござった』(佼成出版社、お正月絵本) 1993.11
- 『つきからおちたうさぎ』(チャイルド本社) 1994.9
- 『ぼくおばあちゃんのこになってあげる』(鈴木出版) 1995.9
- 『花火になったたこくん』(旺文社) 1996.4
- 『おならでげんき!』(ポプラ社、音のでる絵本シリーズ) 1996.11 ()
- 『上手に童話を書くための本』(鈴木出版) 1997.8
- 『お母さん、ひらけゴマ!』(ポプラ社) 1997.8
- 『ふしぎながちょう』(チャイルド本社) 1997.10
- 『かたつむりちょうじゃ』(チャイルド本社) 1998.7
- 『てんぐのはなはなぜたかい』(チャイルド本社) 1998.9
- 『とうさんのすることにまちがいなし』(チャイルド本社) 1998.10
- 『おおおとこになったこびと』(チャイルド本社) 1998.11
- 『とよとみ・ひでよし』(チャイルド本社、こども伝記ものがたり) 1998 ()
- 『ねずみのしっぽ』(チャイルド本社) 1999.2
- 『童話が育てる子どもの心』(小学館) 1999.8
- 『徳川家康』(ポプラ社) 1999.1
- 『源義経』(ポプラ社文庫) 2004.12
- 『もうよわむしじゃない』(鈴木出版) 2005.3
- 『おじいちゃんのごくらくごくらく』(鈴木出版) 2006.2
- 『海辺の町を走るバス』(そうえん社) 2009.6
- 『よかったなあ、かあちゃん』(講談社) 2009.8
- 『さよなら、おばあちゃん』(佼成出版社) 2010.6
- 『まよなかのたんじょうかい』(鈴木出版) 2013.12
- 『とうもろこしどろぼう』(フレーベル館) 2014.6
- 『ミツバチぎんのおくりもの』(鈴木出版) 2017.3
- 『おめでとうのさくらまんじゅう』(絵本塾出版) 2018.1
- 『マラソンじいさん』(鈴木出版) 2019.11
- 『いろりからでてきたくろいて』(鈴木出版) 2020.8
- 『すずめのうんどうぼうしつくります』(金の星社) 2020.11
「幼児に聞かす」シリーズ
[編集](芸術生活社)
- 『幼児に聞かす日本昔話集』 1972
- 『幼児に聞かす世界昔話集』 1973
- 『幼児に聞かす日本伝説集』 1973
- 『幼児に聞かす日本祭り話集』 1974
- 『幼児に聞かす日本怪談集』 1974
- 『幼児に聞かす日本笑い話集』 1974
- 『幼児に聞かす日本とんち話集』 1977.10
「絵本メルヘン博物館」シリーズ
[編集](佼成出版社)
- 『こびと』 1995.7
- 『かっぱ』 1995.9
- 『にんぎょ』 1996.2
- 『おに』 1996.4
- 『てんぐ』 1996.7
- 『まじょ』 1996.9
- 『きょじん』 1997.1
- 『りゅう』 1997.1
- 『ようせい』 1997.2
- 『おばけ』 1997.4
翻訳
[編集]「世界の民話館」
[編集](ルース・マニング=サンダーズ、ティビーエス・ブリタニカ)
- 『こびとの本』 1980.6
- 『魔法使いの本』
- 『王子と王女の本』 1980.7
- 『魔女の本』
- 『巨人の本』 1980.8
- 『人魚の本』
- 『悪魔の本』 1981.3
- 『王と女王の本』
- 『怪物の本』
- 『竜の本』
「シンプル・サイエンス」シリーズ
[編集](マリア・ゴードン ひかりのくに)
- 『音ってなんだろう』 1996.4
- 『ほねはどうして動く』 1996.4
- 『空気のはたらき』 1996.5
- 『色はなぜたくさんあるの』 1996.6
- 『光ってどんなもの』 1996.7
- 『水にうくものしずむもの』 1996.8
- 『昼と夜』 1996.9
- 『電気とじしゃく』 1996.10
その他
[編集]脚注
[編集]
参考資料
[編集]- 『児童文学事典』(日本児童文学学会編、東京書籍、1988年)ISBN 4-487-73191-7、全国書誌番号:88037432。
- 『新訂 作家・小説家人名辞典』(日外アソシエーツ、2002年)564頁