荏原哲夫
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えばら てつお 荏原 哲夫 | |
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生誕 |
1924年 日本 北海道札幌市雁来町 |
死没 |
1956年2月18日(31歳没) 日本 北海道札幌市 |
別名 | 雁来のバラ |
肩書き | 会津屋連合会会津家小高実子分 |
荏原 哲夫(えばら てつお 1924年 - 1956年2月18日)は、日本のヤクザ。会津屋連合会会津家小高一家・小高龍湖組長の実子分。北海道札幌市雁来町(現札幌市東区)出身。通称は雁来のバラ。
来歴
[編集]- 大正13年(1924年)、北海道札幌市雁来町に生まれた。
- 昭和15年(1940年)、国民徴用令で、室蘭市の日本製鋼所の徴用工になった。
- 昭和20年(1945年)、長岡宗一(通称:ジャッキー。後の三代目山口組柳川組北海道支部長)と知り合い、長岡を舎弟とした。
- 昭和21年(1946年)、正野二郎と札幌市に戻った。正野二郎や松田武嗣らとともに、愚連隊を組織した。
- 昭和26年(1951年)春、荏原哲夫は、札幌苗穂刑務所で、松田武嗣と再会した。
- 昭和31年(1956年)2月18日午後8時45分、荏原哲夫は、保全病院で死亡した。享年31。
荏原の歌
[編集]藤田五郎(小説家)の「北海道やくざ者」(『大侠客』青樹社に収録)には荏原の歌について記述がある。
荏原哲夫は、まったく不思議な男だった。道を歩くときも、人を斬るときも、怪我をして医者の手当てを受けるときも、たえず言葉になっていない歌を唄っていた。口笛を吹くこともある。音痴で、音色も低かったが、不思議と哀感があった。この歌のどこが気に入ったのか、彼は死ぬまで、一つ覚えのその歌を唄い続けていた。
荏原哲夫関連の書籍
[編集]- 藤田五郎『大侠客』青樹社、1983年、ISBN 4-7913-0224-9
- 山平重樹『北海道水滸伝』双葉社<双葉文庫>、1999年、ISBN 4-575-50698-2
- 劇画
- 原作:山平重樹、脚本:天龍寺弦、画:沖田龍児『実録 不敵ヤクザ伝 雁木のバラ 荏原哲夫』2006年、竹書房バンブーコミックス、ISBN 4-8124-6336-X
荏原哲夫関連の映画・オリジナルビデオ
[編集]- 『実録・北海道やくざ戦争 逆縁』(2001年、オールインエンタテインメント)、荏原哲夫をモデルとした一匹狼の愚連隊・三原鉄次が登場。三原役は宅麻伸
- 『北海道水滸伝 484ブルース 伝説の雁木のバラ』(2004年、GPミュージアム)、主人公・荏原哲夫役は、白竜
脚注
[編集]参考文献
[編集]- 『愚連隊伝説』洋泉社、1999年、ISBN 4-89691-408-2
- 山平重樹『北海道水滸伝』双葉社<文庫>、1999年、ISBN 4-575-50698-2