第四の権力
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第四の権力(だいよんのけんりょく)とは、マスコミュニケーションを行政・立法・司法の三つの権力になぞらえて呼んだ通称。
起源
[編集]イギリスの思想家で政治家のエドマンド・バークが、新聞のことを第四階級 (Fourth Estate) と呼んだのが最初とされ、このときは国王(または聖職者)・貴族・市民の三身分に次ぐ社会的勢力の意味であった。第四階級の語は、のちプロレタリアート(無産階級)を指す別の意味の言葉にもなった。日本では田中角栄が第四権力という言葉を定着させた。
三者の権力に加えて、報道を三権(行政・立法・司法)に次ぐ権力として第四権力、あるいは第四府とする、という解釈は、ジャン=ルイ・セルバン=シュレベール著、『第四の権力/深まるジャーナリズムの危機』(木村愛二訳、日本経済新聞社、1978年)の、木村愛二による本文あとがきが初出である。シュレベールの目次や小見出しには、「第四の権力」という言葉は出てこないうえ、本の原題は『LE POUVOIR D'INFORMER(情報権力)』である。
参考文献
[編集]- F・ウィリアムズ 著、上原和夫・志賀正照 訳『脅かす第四階級―ここまで来た言論』有紀書房、1958年1月1日。ASIN B000JATQ6K。
- ジャン=ルイ・セルバン=シュレベール 著、岡山隆・勝俣誠 訳『第四の権力/深まるジャーナリズムの危機』日本経済新聞社、1978年2月。