玄松月
玄松月 | |
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各種表記 | |
チョソングル: | 현송월 |
漢字: | 玄松月 |
発音: | ヒョン・ソンウォル |
文化観光部2000年式: | Hyeon Songwol |
玄 松月(ヒョン・ソンウォル)は、朝鮮民主主義人民共和国の歌手、音楽家、軍人、政治家である。現在、牡丹峰楽団団長であり、朝鮮労働党中央委員会委員と宣伝煽動部副部長も兼任[1]。朝鮮人民軍の軍人としての軍事称号(階級)は陸軍大佐。
略歴
[編集]生年については1972年、1983年など諸説あるが、大韓民国国家情報院によれば1978年に平壌で生まれたとされている[2]。1994年、当時の平壌音楽舞踊大学(現在の金元均名称音楽総合大学)を卒業し、1995年にワンジェサン軽音楽団の所属歌手としてデビュー。1999年に普天堡電子楽団に移籍する[3]。同年に発表された「駿馬処女(駿馬娘)」は大ヒットとなった。金正恩・朝鮮労働党委員長の元恋人であると噂され、2013年8月に銀河水管弦楽団内部での「ポルノ事件」に関与したとして銃殺刑に処せられたと報じられたが[4][5]、2014年5月に行われた第9次全国芸術人大会において、牡丹峰楽団団長として陸軍大佐の階級章をつけて演壇に立ち、健在であることが確認された[6]。
2015年12月、牡丹峰楽団の北京公演(公演直前に中止)で訪中して、中華人民共和国メディアのインタビューに応じている[7]。
2018年1月の南北局長級実務協議で、玄松月当人が出席した姿が報道された。彼女は三池淵管弦楽団の責任者とされている[8]。また、訪中時とは対照的に軍服姿ではなかった[9]。
三池淵管弦楽団は、万景峰号で海路大韓民国入りし、2018年2月8日に江陵市で、2月11日にソウル特別市で公演を行った。三池淵管弦楽団は、青峰楽団や牡丹峰楽団などからの選抜メンバーからなる、韓国公演のための臨時編成ユニットであり、既存の三池淵楽団とは異なる。玄松月本人も団長としてステージで挨拶するとともに、歌手として1曲歌唱を披露した。
2018年6月、米朝首脳会談のためシンガポールを訪問した金正恩に同行した[10]。
金正恩の男子を産んでいるという情報もある[11]。
ヒョン・ソンウォル(玄松月) | |
出生 | 1978年 北朝鮮,平壌 |
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現職 | 牡丹峰楽団団長及び朝鮮人民軍陸軍陸軍大佐 |
主な楽曲
[編集]ワンジェサン軽音楽団時期
[編集]- 「将軍様と海兵たち」《장군님과 해병들》
- 「祝砲」《축포》
- 「我らの歌は勝利の歌」《우리의 노래는 승리의 노래》
- 「海軍たちが軍港に戻って来る」《해군들 군항으로 돌아온다》
- 「いつも一緒にいらっしゃった」《언제나 함께 계셨네》(*キム・ソンオク(김성옥)との二重唱)
- 「将軍様と子供たち」《장군님과 아이들》(*同上)
普天堡電子楽団時期
[編集]- 「駿馬処女(駿馬娘)」《준마처녀》
- 「2月は春です」《2월은 봄입니다》
- 「兵士の足跡」《병사의 발자욱》
- 「人民はその懐で末永く生きるだろう」《인민은 그 품에 길이 살리라》
- 「平壌を私は愛する」《평양을 나는 사랑해》
- 「もっと高く、もっと速く」《더 높이 더 빨리》
- 「白頭と漢拏は我が祖国」《백두와 한나는 내 조국》
- 「この空、この地で」《이 하늘 이 땅에서》
- 「先軍ニルリリ」《선군닐리리》
- 「この地の主人たちは話す」《이 땅의 주인들은 말하네》
- 「朝鮮のこだま」《조선의 메아리》
- 「一気に(タンスメ)」《단숨에》
脚注
[編集]- ^ “牡丹峰楽団団長、玄松月の高速出世”. 東亜日報. (2017年10月10日) 2018年1月22日閲覧。
- ^ “北朝鮮楽団長・玄松月氏は「1978年平壌生まれ」=国家情報院”. 朝鮮日報. (2018年1月31日) 2018年2月1日閲覧。
- ^ “玄松月は金正恩の年上の恋人”. DailyNK Japan. (2012年3月22日) 2018年1月22日閲覧。
- ^ “正恩氏“元カノ公開処刑”の裏”. 東スポWeb. (2013年9月1日) 2018年1月22日閲覧。
- ^ “【北朝鮮】「金正恩氏の元恋人と言われる玄松月」含む11名が公開処刑? (動画)”. HUFFPOST. (2013年8月30日) 2018年1月22日閲覧。
- ^ “北朝鮮で公開処刑説「金正恩氏の元恋人」実は生きていた”. HUFFPOST. (2014年5月20日) 2018年1月22日閲覧。
- ^ “北朝鮮の「モランボン楽団」、初の中国公演をドタキャンして帰国 いったい何が?”. ハフポスト. (2015年12月12日) 2018年6月12日閲覧。
- ^ “芸術団140人派遣で玄松月氏率いる先発隊が20日に韓国入り、北朝鮮が通知”. 産経新聞. (2018年1月19日) 2018年1月20日閲覧。
- ^ “北朝鮮視察団の玄松月氏、訪韓ファッションが中国訪問時と違うのはなぜ?―米華字メディア”. Record China. (2018年1月23日) 2018年6月12日閲覧。
- ^ “本気度にじます北の陣容 新任の人民武力相、女性楽団長も投入”. 産経ニュース. (2018年6月11日) 2018年6月12日閲覧。
- ^ (日本語) (2023.7.9)今週の朝鮮半島!北朝鮮特集、世界一危ない与正、その他 2023年7月10日閲覧。