林時彦
林 時彦 はやし ときひこ | |
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内閣府地方創生推進室より公表された肖像 | |
生年月日 | 1954年5月3日(70歳) |
出生地 | 日本 兵庫県春日町(現・丹波市春日町黒井) |
出身校 | 明治大学商学部 |
所属政党 | 無所属 |
公式サイト | 丹波市市議会議員林時彦公式サイト |
当選回数 | 2回 |
在任期間 | 2020年12月5日 - 現職 |
当選回数 | 3回 |
在任期間 | 2008年12月5日 - 2020年 |
林 時彦(はやし ときひこ、1954年〈昭和29年〉5月3日[1] - )は、日本の政治家。兵庫県丹波市長(2期)。元丹波市議会議員(3期)。
来歴
[編集]兵庫県春日町(現・丹波市春日町黒井)生まれ。春日町立黒井小学校(現・丹波市立黒井小学校)、春日町立明徳中学校(現・丹波市立春日中学校)、兵庫県立柏原高等学校卒業。1979年(昭和54年)3月、明治大学商学部卒業。同年4月、林建設に入社[2]。
1994年(平成6年)、林建設代表取締役に就任。
2008年(平成20年)11月の丹波市議会議員選挙に立候補し初当選。2018年(平成30年)12月、議長に就任。
2020年(令和2年)9月30日、任期満了に伴う丹波市長選挙に立候補する意向を表明。同日、議長を辞任[3]。同年11月15日に行われた市長選挙に、市が示す統合庁舎整備計画の凍結と、新型コロナウイルス対策として全市民への5万円給付案を公約に掲げ[4]立候補。自民党・公明党の推薦を受けた現職の谷口進一、元県職員の岩崎政義を破り初当選した[5]。12月5日、市長就任。
※当日有権者数:52,902人 最終投票率:65.35%(前回比:-2.69pts)
候補者名 | 年齢 | 所属党派 | 新旧別 | 得票数 | 得票率 | 推薦・支持 |
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林時彦 | 66 | 無所属 | 新 | 18,044票 | 53.21% | |
谷口進一 | 67 | 無所属 | 現 | 14,817票 | 43.70% | (推薦)自由民主党・公明党 |
岩崎政義 | 65 | 無所属 | 新 | 1,048票 | 3.09% |
2024年(令和6年)11月17日の市長選挙で兵庫教育大学大学院客員教授の岸田隆博、元市議で早稲田大学大学院非常勤講師の小橋昭彦、元市議の前川進介、2度目の挑戦の岩崎を破り再選。上位3人の得票差は303票だった。※当日有権者数:50,336人 最終投票率:66.18%(前回比:+0.83pts)
開票結果は、当選 林時彦(70歳)無所属 現 8,638票(26.42%)、岸田隆博(66歳)無所属 新 8,339票(25.51%)、小橋昭彦(59歳)無所属 新 8,335票(25.50%)、前川進介(46歳)無所属 新 6,713票(20.54%)、岩崎政義(69歳)無所属 新 665票(2.0%)だった。
5万円給付公約問題
[編集]2020年(令和2年)11月の市長選で林時彦は、市役所統合庁舎の整備計画を凍結し、代わりに市が積み立ててきた庁舎整備事業基金約22億3400万円を主な財源とするとして「全市民へ5万円を配る」と主張。5万円給付の公約は注目を集め、当選を果たした[4][注 1]。
ところが2021年(令和3年)1月5日、「コロナ第3波が来て状況が変わった。今後の対策のためにも財源を確保しておく必要がある」として、「全市民5万円給付」を「商品券2万円」に変更すると述べたことが報道により明らかとなった[4]。
同年1月13日、市議会一般質問で小橋昭彦市議は、政府が進める「EBPM(証拠に基づく政策立案)」の重要性を強調。「商品券2万円」案の根拠を林時彦に質問すると、林時彦は「2万人近くの市民と話した」と答弁した。小橋は「それは根拠とは言わない」と食い下がり、そのため議事進行が一時中断した[6]。1月19日、全市民に2万円分の商品券を交付する事業を盛り込んだ一般会計補正予算案は、市議会本会議で否決された。賛否は同数になり(丹波市議会の定数は20人)、最終的に藤原悟議長の裁決で決まった[7]。商品券交付事業に充てる予定だった、国の地方創生臨時交付金のうち約3億5千万円は、年度内に別途事業化しなければ国に返す必要があることが公にされた[8]。
同年6月2日、2万円の商品券を世帯を限定して配付する議案を市議会に提出したがまた否決された[9]。
脚注
[編集]注釈
[編集]- ^ 「全市民への現金または商品券の支給」が新型コロナウイルス対策の選挙公約に掲げられたのは2020年5月の小田原市長選挙が最初だった。現金支給公約を掲げる立候補者が相次ぎ、当選者の多くが公約を破棄または下方修正したため、安易な「ばらまき公約」(朝日新聞2020年12月2日社説)が社会問題となった。コロナ感染が鎮静化した2023年11月時点でも現金等の支給公約は続いている。以下はその実例。
投票日 自治体 候補者 公約 当落 結果 2020年5月17日 神奈川県小田原市 守屋輝彦 全市民10万円の現金給付 当 破棄 2020年10月18日 愛知県岡崎市 中根康浩 全市民5万円の現金給付 当 破棄 2020年11月1日 愛知県豊山町 服部正樹 大学院生までの24歳以下1人に3万円の現金給付 落 角谷盛夫 全町民5万円の現金給付 落 2020年11月15日 兵庫県丹波市 林時彦 全市民5万円の現金給付 当 2万円の商品券を世帯限定で配付する案を議会に提出、否決 2020年11月29日 三重県桑名市 倉本崇弘 全世帯3万円の商品券配布 落 2021年4月18日 香川県丸亀市 松永恭二 全市民10万円の現金給付 当 5万円減額案を議会に提出、議員提案の修正案で3万円に減額 2021年4月25日 愛知県名古屋市 横井利明 全市民2万円の商品券配布 落 2021年6月6日 愛知県半田市 久世孝宏 全市民2万円の地域振興券配布 当 議会で可決 2023年6月11日 北海道美唄市 桜井恒 全市民1万円の現金給付 当 議会で可決 2023年11月19日 徳島県阿南市 岩佐義弘 全世帯10万円の現金給付
18歳未満1人3万円の現金給付当 議会で可決
出典
[編集]- ^ 『全国歴代知事・市長総覧』日外アソシエーツ、2022年、305頁。
- ^ プロフィール | 丹波市市議会議員林時彦公式サイト
- ^ “丹波市長選 市議会議長の林氏が立候補正式表明”. 神戸新聞. (2020年9月30日) 2020年10月1日閲覧。
- ^ a b c 藤森恵一郎 (2021年1月5日). “選挙公約「5万円給付」を2万円商品券に変更へ 丹波市長”. 神戸新聞 2021年1月6日閲覧。
- ^ “丹波市長選 新人林氏が当選確実”. 神戸新聞. (2020年11月15日) 2020年11月16日閲覧。
- ^ 藤森恵一郎 (2021年1月14日). “市長と市議、議論かみ合わず紛糾 2万円商品券交付案 丹波”. 神戸新聞 2021年1月14日閲覧。
- ^ 真鍋愛、川村岳也 (2021年1月20日). “波市会2万円商品券否決「がっかり」「予想通り」 市民ら反応”. 神戸新聞 2021年1月20日閲覧。
- ^ 藤森恵一郎 (2021年1月19日). “2万円商品券否決 丹波市長記者会見の一問一答”. 神戸新聞 2021年1月20日閲覧。
- ^ “5万円給付公約の丹波市長 世帯限定で2万円商品券の議案提出”. NHK. (2021年6月2日) 2021年6月7日閲覧。
外部リンク
[編集]- 丹波市市議会議員林時彦公式サイト
- 林時彦 (tokihiko.hayashi) - Facebook
- 市長の部屋 - 丹波市ホームページ