板垣克巳
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いたがき かつみ 板垣 克巳 | |
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外務省より公開された肖像 | |
生誕 |
1961年6月3日(63歳)[1] 日本 秋田県[1] |
国籍 | 日本 |
職業 | 特命全権大使 |
活動期間 | 1984年(昭和59年)4月(外務省入省)から現在 |
著名な実績 | TAJIMA号事件の解決に関わる[2][3]。 |
板垣 克巳(いたがき かつみ、1961年(昭和36年)6月3日[1] - )は、日本の外交官[4]。 現在はパラグアイ大使を務める[1]。
概要
[編集]1984年(昭和59年)3月に埼玉大学教養学部教養学科を卒業後[1]、同年4月に外務省に就職[1]。外務省では、紛争での難民対策や病院や道路等の、インフラ整備に関係する経済的な仕事を担当した[5] 。海外での駐在はスペインやペルー、コロンビア、パナマ、グアテマラなどで通算22年の経験がある[5]。中南米の6カ国で、大使館と総領事館勤務の経験がある上に[6]、人脈も豊富なので一部からは「中南米の専門家」と呼ばれている[7] 。現在のパラグアイは8カ国目の赴任地[5]。
在ペルー日本国大使館で2等書記官だった[8]1996年(平成8年)12月には、在ペルー日本大使公邸占拠事件に巻き込まれ人質になった[8]。1997年(平成9年)4月22日(現地時間)[9]にペルー軍の特殊部隊が突入し救出されるまで、127日間も拘束された[5]。また、在パナマ日本国大使館時代には、TAJIMA号事件の解決にも関わった[2][3]。山口大学、母校でもある秋田県立秋田高等学校などで、国際情勢や政府開発援助などに関する講演も行なっている[10][11][12]。
略歴
[編集]- 1984年(昭和59年)3月 - 埼玉大学教養学部教養学科を卒業する[1]。
- 1984年(昭和59年)4月 - 外務省に入省する[1]。
- 1984年(昭和59年)8月 - 経済局国際機関第二課に配属[1]。
- 1985年(昭和60年)6月 - 研修で在スペイン日本国大使館に配属[1]。
- 1987年(昭和62年)6月 - 在コロンビア日本国大使館の三等書記官となる[1]。
- 1989年(平成元年)9月 - 外務大臣官房に配属[1]。
- 1990年(平成2年)2月 - 国際連合局人権難民課に配属[1]。
- 1993年(平成5年)8月 - 国際社会協力部人権難民課(難民支援室)に配属[1]。
- 1993年(平成5年8月) - 経済協力局無償資金協力課となる[1]。
- 1996年(平成8年)3月 - 在ペルー日本国大使館の二等書記官となる[1]。
- 1996年(平成8年)12月 -在ペルー日本大使公邸占拠事件に巻き込まれ、人質となる[5]。
- 1997年(平成9年)5月 - 在バルセロナ日本国総領事館の首席領事となる[1]。
- 1999年(平成11年)6月 - 在パナマ日本国大使館の二等書記官となる[1]。
- 2000年(平成12年)4月 - 在パナマ日本国大使館の一等書記官となる[1]。
- 2002年(平成14年)11月 - 在グアテマラ日本国大使館の一等書記官となる[1]。
- 2005年(平成17年)7月 - 経済協力局無償資金協力課課長補佐に就任する[1]。
- 2006年(平成18年)8月 - 国際協力局無償資金・技術協力課課長補佐に就任[1]。
- 2008年(平成20年)11月 - 広報文化交流部文化交流課首席事務官となる[1]。
- 2010年(平成22年)3月 - 外務大臣官房監察査察室首席事務官となる[1]。
- 2013年(平成25年)2月 - 在エクアドル日本国大使館の参事官となる[1]。
- 2017年(平成29年)1月 - 在エクアドル日本国大使館の公使参事官となる[1]。
- 2018年(平成30年)2月 - 国際協力局開発協力企画室長に就任する[1]。
- 2020年(令和2年)4月23日 - 在レオン日本国総領事館の総領事となる[13]
- 2024年(令和6年)11月21日 - 駐パラグアイ日本国大使となる[14]。
- 2024年(令和6年)12月20日 - 駐パラグアイ日本国特命全権大使となる[6]。
同期
[編集]- 有吉勝秀(23年コスタリカ大使・20年エルサルバドル大使)
- 礒正人(22年クロアチア大使・18年デュッセルドルフ総領事)
- 伊藤康一(24年ギリシャ大使・20年ニュージーランド大使)
- 伊藤直樹(24年ベトナム大使・19年バングラデシュ大使・17年シカゴ総領事)
- 今村朗(23年セルビア大使・20年ジョージア大使・23年セルビア大使)
- 岩井文男(20年サウジアラビア大使・15年イラク大使)
- 大森茂(17年セネガル大使・15年法務省名古屋入国管理局長)
- 岡田隆(20年アフガニスタン大使)
- 岡庭健(24年アラブ首長国連邦大使・21年ケニア大使)
- 菊田豊(21年ネパール大使・18年ナイジェリア大使)
- 下川眞樹太(22年フランス、アンドラ大使・19年ベルギー大使・17年大臣官房長・16年国際文化交流審議官)
- 杉山明(24年ノルウェー大使・21年特命全権大使(国際テロ対策・組織犯罪対策協力担当)・18年スリランカ大使・17年儀典長・15年内閣審議官・13年山形県警察本部長)
- 鈴木哲(19年インド大使・17年総合外交政策局長・16年国際情報統括官)
- 竹若敬三(21年北極担当大使・19年ラオス大使)
- 千葉明(22年バチカン大使、19年ASEAN大使・16年ロサンゼルス総領事)
- 梨田和也(19年タイ大使・17年国際協力局長)
- 藤山美典(22年スイス兼リヒテンシュタイン大使)
- 藤原直(21年エディンバラ総領事)
- 正木靖(23年インドネシア大使・20年EU大使・17年欧州局長)
- 森下敬一郎(21年エクアドル大使・17年コロンビア大使)
- 山上信吾(20年オーストラリア大使・18年経済局長・17年国際情報統括官)
- 山田洋一郎(22年モルドバ大使・20年立命館アジア太平洋大学アジア太平洋学部教授(出向)・17年シアトル総領事)
- 山野内勘二(22年カナダ大使・18年ニューヨーク総領事・16年経済局長)
脚注
[編集]- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y z aa “略歴” (PDF). 在パラグアイ日本国大使館. 2025年1月5日閲覧。
- ^ a b c “板垣総領事の特別インタビュー記事が、メキシコ情報サイト「MEXI TOWN(メキシタウン)」に掲載されました”. 在レオン日本国総領事館 (2021年12月13日). 2025年1月6日閲覧。
- ^ a b c “特別インタビュー 在レオン総領事館・板垣克巳総領事「2022年はメキシコと日本の交流をより一層強化していきたい」”. メキシコ情報サイト MEXI TOWN(メキシタウン) (2021年12月13日). 2025年1月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2025年1月8日閲覧。
- ^ “令和六年十一月二十一日付人事異動” (PDF). 外務省. 2024年11月21日閲覧。
- ^ a b c d e “秋田市出身の板垣克巳さん、駐パラグアイ大使に任命 過去にペルーで人質事件遭遇”. 秋田魁新報 (2024年12月15日). 2025年1月6日閲覧。
- ^ a b “大使挨拶”. 在パラグアイ日本国大使館 (2024年12月28日). 2025年1月6日閲覧。
- ^ “北斗星(12月21日付)”. 秋田魁新報 (2024年12月21日). 2025年1月6日閲覧。
- ^ a b “在ペルー大使公邸占拠事件クロノロジー(2月)”. 外務省 (2024年12月15日). 2025年1月6日閲覧。
- ^ “在ペルー大使公邸占拠事件クロノロジー(4月)”. 外務省 (2024年12月15日). 2025年1月6日閲覧。
- ^ “令和3年度 外務省『高校講座』” (PDF). 秋田県立秋田高等学校 (2021年12月23日). 2025年1月5日閲覧。
- ^ “第23回ODA出前講座 開催報告~山口大学~”. 外務省. 2025年1月6日閲覧。
- ^ “令和3年度(2021年度)高校講座実施報告 秋田県立秋田高等学校 講演テーマ「未来を見据えて、視野を広めて」”. 外務省 (2022年5月10日). 2025年1月6日閲覧。
- ^ “大使挨拶”. 在レオン日本国総領事館 (2020年4月28日). 2025年1月6日閲覧。
- ^ “【人事情報】外務省 板垣克巳氏ほか”. 時評社 (2022年5月10日). 2025年1月6日閲覧。