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東京都立国際高等学校

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東京都立国際高等学校
地図北緯35度39分32.5秒 東経139度40分44.4秒 / 北緯35.659028度 東経139.679000度 / 35.659028; 139.679000座標: 北緯35度39分32.5秒 東経139度40分44.4秒 / 北緯35.659028度 東経139.679000度 / 35.659028; 139.679000
国公私立の別 公立学校
設置者 東京都の旗 東京
設立年月日 1989年
共学・別学 男女共学
課程 全日制課程
単位制・学年制 学年制
設置学科 国際学科
学科内専門コース 国際バカロレアコース
学期 3学期制
学校コード D113299902183 ウィキデータを編集
高校コード 13333H
所在地 153-0041
東京都目黒区駒場2-19-59
外部リンク 公式サイト
ウィキポータル 教育
ウィキプロジェクト 学校
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東京都立国際高等学校(とうきょうとりつ こくさいこうとうがっこう、: Tokyo Metropolitan Kokusai High School)は、東京都目黒区駒場二丁目にある東京都立高等学校

概要

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都立高校としては唯一の国際学科を設置している学校である。進学指導特別推進校に指定され、入試問題は英語のみ自校作成問題を導入しており、高度な英語力が要求される(傾斜配点も2倍となる)。帰国生枠や在京外国人枠もある。

2015年5月に日本の公立高校で初となる、国際バカロレアディプロマプログラム認定校(大学入学資格プログラム認定校)となり、通常の国際学科のコース[1]とは別に国際バカロレアコース(IBコース)が設置されている。

沿革

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  • 1989年 - 国際学科の新設校として、旧東京教育大学農学部跡地に東京都立国際高等学校を設置。
  • 2007年 - 平成18年度英語教育優良学校として文部科学省表彰を受賞。
  • 2013年 - 進学指導特別推進校に昇格。
  • 2015年 - 国際バカロレア・ディプロマ・プログラム認定を取得し、国際バカロレアコースを新設。
  • 2018年 - 東京外国語大学と高大連携協定を締結。

教育

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言語教育が極めて重視されており、外国語の授業では海外の出版物が多く利用されている。ドイツ語スペイン語フランス語韓国語中国語の履修も可能である。すべての第二外国語の授業は、ネイティブの教師による、レベル別に分けた少人数のクラス(入学前に行われるプレイスメントテストの結果でレベル別のクラスが決定される)で構成されており、日本語の苦手な帰国生、在京外国人、留学生などを対象にした日本語の授業もある。英語は、2クラスを4 - 5つのレベルに分けて少人数制になっており、最上位レベルは、ネイティブの教師から英語のみを使った授業になっている。それ以外のレベルでも、日本人の英語教師とネイティブの教師が2人で教えるチームティーチングを多く取り入れている。

英語圏の大学に進学を目指す生徒のために、SATTOEFLを準備するためのクラスがそれぞれ設けられている。日本国内出身、英語圏の帰国子女、英語圏以外の帰国子女などさまざまなバックグラウンドを持つ生徒が集まるので、英語、国語など習熟度別のクラス分けになっている。「課題研究」が2年次と3年次の必修となっており、入念な調査研究の元、本格的な論文執筆が行われる。独自科目の「国際理解」では、文化理解・社会理解・環境表現の3分野について、学校製作の独自のテキストを用いている。

また、校則は大きく分けて (1) 基本的生活習慣を守ること。(2) 自転車・バイク・自動車による登下校は禁止。(3) 本校指定の制服を着用すること。(4) 公共物、学校の施設を大切にすること。の4つのみであり、自由な校風となっている。

国際バカロレアコース

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全国初の公立の国際バカロレアコースとして2015年に新設された。海外大学への進学を目指した専門コースであり学年の定員は25名。生徒2017年現在62名に対して教員数は20名となっている。通常授業は、国語や日本史といった一部科目以外はすべて英語で行われる。

生徒

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様々なバックグラウンドをもった生徒が在籍しており、全体の3分の1から半分が何らかの海外滞在経験または、在京外国人で占められている。1学年におよそ240人の生徒が在籍していて、その内40人の帰国生枠(現地校、日本人学校を含む)、25人の在京外国人枠、15人の9月入学枠(帰国生徒と在京外国人)などの入学枠が設けられている。帰国生徒、在京外国人枠の規定に合わないなどの理由で、一般枠で入学する帰国生徒または在京外国人(いわゆる隠れ帰国)もいる。さらに、毎年数名の1年間の留学生が在籍し、姉妹校などの生徒が短期間訪れることもある。

アクセス

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著名な出身者

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脚注

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  1. ^ レギュラーコースと表記する場合がある

関連項目

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外部リンク

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