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末廣昭

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
末廣 昭すえひろ あきら
人物情報
生誕 (1951-08-30) 1951年8月30日(73歳)[1]
日本の旗 日本鳥取県米子市[1]
出身校 東京大学経済学部
東京大学大学院経済学研究科修士課程
学問
研究分野 開発経済学、アジア経済論
研究機関 日本貿易振興機構アジア経済研究所名誉研究員[1]
学位 博士(経済学)1991年東京大学)
称号 東京大学名誉教授[2]
学会 アジア政経学会
日本タイ学会
東南アジア学会
主な受賞歴 第13回アジア・太平洋賞
/大賞2001年
紫綬褒章2010年春)
第29回福岡アジア文化賞/学術研究賞2018年[1]
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末廣 昭(すえひろ あきら、1951年8��30日[3] - )は、日本の経済学者地域研究者タイ)。専門は、開発経済学・アジア経済論。東京大学名誉教授[2]

経歴

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鳥取県出身[3]鳥取県立鳥取西高等学校を経て、1974年東京大学経済学部卒業後、1976年同大学大学院経済学研究科修士課程修了。1991年東京大学博士(経済学)の学位を取得。

受賞

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著書

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単著

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  • Capital Accumulation in Thailand, 1855-1985, (Tokyo: Centre for East Asian Cultural Studies, 1989)(1999年にChiang Mai: Silkworm Booksからリプリント版が刊行)
  • 『タイ――開発と民主主義』(岩波書店岩波新書], 1993年)
  • 『キャッチアップ型工業化論――アジア経済の軌跡と展望』(名古屋大学出版会, 2000年、英語版: Catch-up Industrialization: The Trajectory and Prospects of East Asian Economies, tr. Tom Gill, Honolulu: University of Hawaii Press, 2008 )
  • 『進化する多国籍企業――いま、アジアでなにが起きているのか?』(岩波書店, 2003年)
  • 『ファミリービジネス論――後発工業化の担い手』(名古屋大学出版会, 2006年)
  • 『タイ――中進国の模索』(岩波書店[岩波新書], 2009年)
  • 『新興アジア経済論――キャッチアップを超えて』(岩波書店, 2014年)

共著

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――タイとCLMV・中国・日本]』(東京大学社会科学研究所, 2020年)

編著

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  • 『岩波講座東南アジア史(9)「開発」の時代と「模索」の時代』(岩波書店, 2002年)
  • 『タイの���度改革と企業再編――危機から再建へ』(アジア経済研究所, 2002年)
  • 『岩波講座「帝国」日本の学知(6)地域研究としてのアジア』(岩波書店, 2006年)
  • 『東アジア福祉システムの展望――7カ国・地域の企業福祉と社会保障制度』(ミネルヴァ書房, 2010年)

共編著

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  • 安田靖)『タイの工業化――NAICへの挑戦』(アジア経済研究所, 1987年)
  • 東茂樹)『タイの経済政策――制度・組織・アクター』(アジア経済研究所, 2000年)
  • 山影進)『アジア政治経済論――アジアの中の日本をめざして』(NTT出版, 2001年)
  • 星野妙子)『ファミリービジネスのトップマネジメント――アジアとラテンアメリカにおける企業経営』(岩波書店, 2006年)
  • (大泉啓一郎)『東アジアの社会大変動――人口センサスが語る世界』(名古屋大学出版会, 2017年)
  • 田島俊雄丸川知雄)『中国・新興国ネクサス――新たな世界経済循環』(東京大学出版会, 2018年)

訳書

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  • チャティプ・ナートスパー『タイ村落経済史』(井村文化事業社, 1987年)
  • ヘンリー・ホームズ、スチャーダー・タントンタウィー『タイ人と働く――ヒエラルキー的社会と気配りの世界』(めこん, 2003年)

脚注

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注釈

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出典

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  1. ^ a b c d 2018年(第29回)学術研究賞 受賞者 - 末廣昭の経歴” (PDF). 福岡アジア文化賞委員会 (2018年5月30日). 2022年3月2日時点のオリジナルよりアーカイブ2022年3月2日閲覧。
  2. ^ a b c H28名誉教授一覧(web掲載用)” (PDF). 東京大学 本部人事給与課. p. 3 (2016年6月24日). 2016年11月4日時点のオリジナルよりアーカイブ2022年3月2日閲覧。
  3. ^ a b 『読売年鑑 2016年版』(読売新聞東京本社、2016年)p.322
  4. ^ “紫綬褒章の受章者”. 共同通信社. 47NEWS. (2010年4月28日). オリジナルの2013年5月16日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20130516172556/http://www.47news.jp/CN/201004/CN2010042701000577.html 2013年1月26日閲覧。 
  5. ^ 末廣 昭/ 2018年(第29回)学術研究賞”. 福岡アジア文化賞委員会. 2021年3月31日閲覧。
  6. ^ 『官報』号外259号、令和6年11月5日
  7. ^ 令和6年秋の叙勲 瑞宝中綬章受章者” (PDF). 内閣府. p. 12 (2024年11月3日). 2024年11月8日閲覧。

参考文献

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  • 「Ⅷ. 各所員の活動およびⅨ. 名誉教授の称号授与」『東京大学社会科学研究所年報』 №53、東京大学社会科学研究所広報委員会、2016年8月31日、137-139・209-212頁。