島宇志夫
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しま うしお 島 宇志夫 | |
---|---|
プロフィール | |
本名 | 岩田 一男[1][2] |
性別 | 男性 |
出身地 | 日本・東京府[1][2](奈良県とする資料もある) |
生年月日 | 1931年6月20日 |
没年月日 | ?年 |
身長 | 167 cm(1965年時点)[2] |
職業 | 俳優、声優 |
事務所 | 新企画(最終所属)[3] |
俳優活動 | |
活動期間 | 1950年代 - 1980年代 |
ジャンル | テレビドラマ、舞台 |
声優活動 | |
活動期間 | 1960年代 - 1980年代 |
ジャンル | アニメ、吹き替え |
島 宇志夫(しま うしお、1931年6月20日[1][4] - 1990年以前[5])は、日本の俳優、声優。新企画に所属していた[3]。
来歴
東京府[1][2](奈良県とする資料もある[4])出身。早稲田大学文学部中退[1][2]。
1950年9月[2]、劇団ぶどうの会へ入団[1][3]。1960年1月にぶどうの会を脱会[2][6]し、磯村千花子、稲葉まつ子らともに劇団造形を設立。1968年まで新劇の舞台で活動していた[1][3][2][6]。その後は東京俳優生活協同組合[7]、同人舎プロダクション[8]を経て、新企画に所属していた[3]。
声優としてはテレビ放送の初期から活躍。1961年に日本テレビで放映された『ロバート・テイラー・ショー』でのロバート・テイラーの吹き替えが出世作となる[9]。その後は悪役や冷静な役を演じることが多かった[10]。また、カール・マルデンの吹き替え[11]や、アニメ『黄金バット』でのナゾー役で知られた��
『特別機動捜査隊』では、劇中過程を説明するナレーションでも知られている。同作品での活躍ぶりはナレーターという分野を大きく発展させるきっかけになった。
現在は故人となっているが、死亡した時期は不明である。ただし、矢島正明が1990年に執筆した自叙伝で「すでに故人となった」と記述されているため、死没はそれ以前である[5]。
人物
後任・代役
後任・代役 | キャラクター名 | 概要作品 | 後任・代役の初担当作品 |
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大塚周夫 | ドルマンスタイン | 『ドラえもん のび太の恐竜』 | ミュージカル版 |
稲葉実 | ハロラン | 『アンタッチャブル 暗黒の誘拐』 | 完全版追加収録部分 |
辻親八 | ジョージ・シンプソン | 『スパイ大作戦 欺瞞作戦』 | |
ケラマン大佐 | 『スパイ大作戦 ウィーク・ポイントをつけ』 | ||
福田信昭 | ジョゼ・I・メンデス准将 | 『宇宙大作戦 タロス星の幻怪人 前編・後編』 | |
沢木郁也 | コロブ | 『宇宙大作戦 惑星パイラスセブンの怪』 | デジタルリマスター版DVD追加収録部分 |
木村雅史 | サンフランシスコ市長 | 『ダーティハリー3』 | WOWOW版追加収録部分 |
町田政則 | ダルチムスキー | 『テレフォン』 |
出演
テレビドラマ
舞台
- 三角帽子(1952年、下男[12])
- 蛙昇天(1952年、グゥェロ委員[12])
- 山脈(1952年、郵便配達[12])
- 狐山伏(1953年、金剛院[13])
- 風浪(1953年、横井歳雄[13])
- スカパンの悪だくみ(1954年、シルヴェストル[14])
- 赤い陣羽織(1955年、庄屋[15])
- 牝山羊ヶ島の犯罪(1961年、アンジェロ[16])
- イレーネに罪は無い(1963年、グレゴリオ[17])
- ピエール・パトラン先生(1963年、ギョーム・ジェソーム[6])
- スガナレル(1963年、グロ・ルネ[6])
- 恋の詩=アリアナ・ピネダ(1964年、ドン・ペドロ[18])
- アンドロマック(1966年、ドン・ペドロ[19])
- 氷屋来る(1968年、パット[20])
吹き替え
俳優
- カール・マルデン
- ジャック・ホーキンス
- ドナルド・プレザンス
- マーティン・バルサム
-
- 暗黒の大統領カポネ(マック・キーリー)
- 恐怖の岬(マーク・ダットン警察署長)※テレビ朝日版
- サイコ(ミルトン・アーボガスト探偵)※フジテレビ版
- シンジケート(アル・ベスカリ)
- 僕のベッドは花ざかり(サンフォード・カウフマン)
- ジョージ・ケネディ
-
- 絞殺魔(フィル・ディナターレ)※テレビ朝日版(DVD収録)
- シャレード(ハーマン・スコビー)※フジテレビ版
- ダイヤモンド強奪作戦(サミー・ライダーベイト)
- キャロル・オコナー
-
- コマンド戦略(マクスウェル・ハンター少将)※NET版
- 殺しの分け前/ポイント・ブランク(ブルースター)※NET版
映画
- 悪魔のようなあなた(インテリアデザイナー)※テレビ朝日版(BD収録)
- 悪魔のような女(ミシェル〈ポール・ムーリス〉)※テレビ朝日版
- アラスカ魂(フランキー・キャノン〈アーニー・コヴァックス〉)※フジテレビ版
- アルカトラズからの脱出(リトマス〈フランク・ロンジオ〉)
- アンドロメダ…(ロバートソン博士〈カーミット・マードック〉)※テレビ朝日版
- エル・シド(ファニェス〈マッシモ・セラート〉)※フジテレビ版
- OK牧場の決斗(アイク・クラントン〈ライル・ベトガー〉)※テレビ朝日旧録版
- オーメン(ブレナン神父〈パトリック・トラウトン〉)※LD版
- 襲われた幌馬車(オリバー・O・ハワード将軍〈カール・ベントン・リード〉、ノーマンド大佐〈ダグラス・ケネディ〉)※フジテレビ版(DVD収録)
- オデッサ・ファイル(ウェルナー・ダイルマン〈エルンスト・シュレーダー〉)※テレビ朝日版
- 怪奇!吸血人間スネーク(ケン・ダニエルズ博士〈リチャード・B・シャル〉[21])
- 怪奇ミイラ男(ジョン・ブレイ〈ロナルド・ハワード〉)
- 帰って来たガンマン(ケン・シーガル〈ナンド・ガツォーロ〉)
- 騎兵隊(グラント)※テレビ朝日版
- 吸血狼男(シニエストロ侯爵〈アンソニー・ドーソン〉)※テレビ朝日版
- 黒いチューリップ(グラジヤック〈ロベール・マニュエル〉)※東京12チャンネル版
- ゴーストタウンの決斗(オルテロ〈ロバート・ミドルトン〉)※東京12チャンネル版
- 荒野の決闘(グランヴィル・ソーンダイク〈アラン・モーブレイ〉)※テレビ朝日版(ソフト収録)
- 荒野の用心棒(ジョン・バクスター〈ウォルフガング・ルスキー〉)※新旧テレビ朝日版
- サウンド・オブ・ミュージック(ツェラー〈ベン・ライト〉)※テレビ朝日版・フジテレビ版(両版共に製作50周年記念版BD収録)
- ザ・ソルジャー
- シェラマドレの決斗(ラザロ〈エミリオ・フェルナンデス〉)
- 史上最大の作戦(ドワイト・D・アイゼンハワー大将)※テレビ朝日版
- 七年目の浮気(リチャード・シャーマン〈トム・イーウェル〉)※テレビ朝日版
- 新シャーロック・ホームズ おかしな弟の大冒険(ジェームズ・モリアーティ〈レオ・マッカーン〉)※テレビ朝日版(DVD収録)
- 市民ケーン(ジェデッドアイア・リーランド〈ジョゼフ・コットン〉)
- 空から星が降ってくる(オスカー・ジマ)
- ダーティハリー(マッケイ本部長〈ジョン・ラーチ〉)※テレビ朝日版(短縮版がBD収録)
- ダーティハリー3(市長〈ジョン・クロウフォード〉)※テレビ朝日版(BD収録)
- ダーティ・メリー/クレイジー・ラリー(カール・ドナヒュー署長〈ケネス・トビー〉)※フジテレビ版(DVD収録)
- 大将軍(ボース〈リチャード・ブーン〉)※TBS版
- 脱出(ジョンソン〈ウォルター・サンド〉)※NET版
- 脱走山脈(フォン・ハラー大佐〈ヴォルフガング・プライス〉)※NET版
- 探偵物語(カール・シュナイダー医師〈ジョージ・マクレディ〉)※フジテレビ版
- 地球最後の日(コール・ヘンドロン博士〈ラリー・キーティング〉)※フジテレビ版
- 手錠のまゝの脱獄(マックス・ミューラー保安官〈セオドア・ビケル〉)※NET版
- 田園交響楽(カステラン〈ジャック・ルーヴィニー〉)
- 電撃フリント・アタック作戦(クラムデン長官〈リー・J・コッブ〉)※テレビ版(DVD収録)
- 突撃(ブルラール将軍〈アドルフ・マンジュー〉)※NET版
- 飛べ!フェニックス(トラッカー・コッブ〈アーネスト・ボーグナイン〉)※TBS版
- トラ・トラ・トラ!(ウィリアム・ハルゼー海軍中将〈ジェームズ・ホイットモア〉)※フジテレビ版
- ドランクモンキー 酔拳(黄麒英〈ラム・カウ〉)※フジテレビ版(BD収録)
- 熱砂の秘密(ロンメル将軍〈エリッヒ・フォン・シュトロハイム〉)
- バーバレラ(デュラン・デュラン〈ミロ・オーシャ〉)
- バラキ(ライアン〈ジェラルド・S・オローリン〉)※テレビ朝日版(DVD収録)
- バルジ大作戦(コーラー将軍〈ウェルナー・ピータース〉)※テレビ朝日版(DVD収録)
- ファイヤーフォックス(書記長〈ステファン・シュナーベル〉)※テレビ朝日版
- 無類プロフェッショナル(フランシスコ・パコ・モンテーロ〈ジェームズ・メイスン〉)※テレビ朝日版
- フリービーとビーン大乱戦(ビーン〈アラン・アーキン〉)
- フレンチ・コネクション(シモンソン〈エディ・イーガン〉)※フジテレビ版(DVD収録)
- プロムナイト(ハモンド校長〈レスリー・ニールセン〉)※フジテレビ版(BD収録)
- 望郷(カルロス〈ガブリエル・ガブリオ〉)※日本テレビ版
- 暴力脱獄(カー〈クリフトン・ジェームズ〉)※テレビ朝日版
- マッキントッシュの男(マッキントッシュ〈ハリー・アンドリュース〉)※テレビ朝日版
- マリアンの友だち (フランク・ヴォイド<トム・ボズリ>) ※テレビ朝日版
- ミクロの決死圏(カーター将軍〈エドモンド・オブライエン〉)※フジテレビ版
- 奴らを高く吊るせ!(アダム・フェントン判事〈パット・ヒングル〉)※テレビ朝日版
- 理由なき反抗(フランク・スターク〈ジム・バッカス〉)※テレビ朝日版
- 我が道を往く(ティモシー・オダウド神父〈フランク・マクヒュー〉)※テレビ朝日版
- SOSタイタニック(ケネス・モア)
- 007 サンダーボール作戦(エミリオ・ラルゴ〈アドルフォ・チェリ〉)※TBS版(TV吹替初収録特別版DVD収録)
ドラマ
- インターン(ゴールドストーン院長〈ブロデリック・クロフォード〉)
- インベーダー(エドガー・スコービル)
- 奥さまは魔女(サマンサのパパ〈代役〉 他)
- 華麗な共犯者(ウィリー〈カート・カズナー〉)
- ギリガン君SOS(サーストン・ハーウェル3世〈ジム・バッカス〉)
- 拳銃無宿「魔の貨車」
- サンセット77(クスコー)
- シカゴ特捜隊M
- スタートレック(メンデス准将)
- スパイ大作戦
- シーズン3 #13(ジョージ・シンプソン〈エドワード・アズナー〉)
- シーズン3 #23(大蔵大臣)
- シーズン4 #2(ゼグラー医師)
- シーズン5 #9(ケラマン大佐〈アンソニー・ザーブ〉)
- スペース1999
- 脱出! 変身惑星サイコン(メンター)
- 四次元空間の恐怖(メンター)
- 大草原の小さな家(マクレガー〈リチャード・オブライエン〉)
- ダイヤのジョニー(ジョニー〈ブロデリック・クロフォード〉)
- 地上最強の美女バイオニック・ジェミー(国王暗殺!ジェミー護衛作戦)
- ディック・フランシス・ミステリー「誘拐」(ランカスター〈イアン・カスバートン〉)
- 電撃スパイ作戦 (#1 ウィテッカー〈ケネス・J・ウォーレン〉)、ジェームス、#15 クエボス〈アンソニー・ニューランズ〉)
- 逃亡者(#14 ハーラン・ガスリー〈ロバート・ウェッバー〉、#26 ラルフ・シモンズ〈クロード・エイキンス〉)
- 特攻ギャリソン・ゴリラ #10(エチエンヌ〈ジャック・オーブション〉)
- ニューブリード(プライス警部〈レスリー・ニールセン〉)
- ヒッチコック劇場 #2(ポール)
- 弁護士ジャッド「象牙の塔からの眺め」(チャンスリー〈サイモン・スコット〉)
- 弁護士ペリー・メイスン
- 「三人の妻への疑惑」
- 「脳に残された痕」
- 「二重結婚」
- ロバート・テーラー・ショー/ミステリー61(ロバート・テイラー)
- 0011ナポレオン・ソロ
- 第9話(首相)
- 第14話
- 第22話(ブラザーラブ(エディ・アルバート)
- 第31話(ロベスピエール)
- 第35話(スラッシュ支部長)
- 第36話
- 第44話(ルーチェ)
- 第51話(フレッド)
- 第53話(ダガード)
- 第58話(ベックマン)
- 第62話
- 第66話(ピッグス)
- 第70話(マーク〈ブロデリック・クロフォード〉)
アニメ
- ドラゴン水滸伝(黒髭大将軍)
人形劇
- 海底大戦争 スティングレイ 海底戦車現わる(ソラスター国総統〕
- サンダーバード 魅惑のメロディ(某国基地司令官、芸能会社社長マクシェ)
- ジョー90(シェーン・ウエストン)
テレビアニメ
- 1967年
- 1968年
- 1969年
-
- カムイ外伝(五兵衛)
- 1971年
-
- アニメンタリー 決断
- ルパン三世 (TV第1シリーズ)(Mr.ゴールド)
- 1972年
- 1973年
-
- 荒野の少年イサム(渡勝之進)
- 1976年
-
- ポールのミラクル大作戦(氷魔王)
- 1977年
-
- ルパン三世 (TV第2シリーズ)(ドン・マルチーノ)
- 1979年
-
- 科学忍者隊ガッチャマンF(ドール博士、エゴボスラー大伯爵)[22]
劇場アニメ
- ドラえもん のび太の恐竜(1980年、ドルマンスタイン)
人形劇
- ひょっこりひょうたん島(ドクトル・デ・ペソ)
テレビCM
その他コンテンツ
- ルパン三世 THE SHOOTING(ドン・マルチーノ)※ライブラリ出演
脚注
- ^ a b c d e f g h 読売新聞. (1967年6月5日) 朝刊
- ^ a b c d e f g h 『新劇便覧』テアトロ、1965年、274頁。
- ^ a b c d e f 『声優の世界-アニメーションから外国映画まで』朝日ソノラマ〈ファンタスティックコレクション別冊〉、1979年10月30日、85頁。
- ^ a b “島宇志夫(しま うしお)のプロフィール・画像・出演スケジュール”. ザテレビジョン. 2020年8月26日閲覧。
- ^ a b 矢島正明『矢島正明 声の仕事』洋泉社、2015年。ISBN 9784800305336。
- ^ a b c d 『芸能』10月号、芸能発行所、1963年、78頁。
- ^ 『出演者名簿(1973年版)』著作権資料協会、1972年、205頁。
- ^ 『出演者名簿(1979年版)』著作権資料協会、1978年、196頁。
- ^ 「アテレコ屋さん 300人 ~輸入増加で脚光浴びる~」『読売新聞』1961年4月17日、朝刊、5面。
- ^ “PICK UP #18 『吹替の名盤』”. 吹替の帝王. 20世紀フォックス. 2019年12月15日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年8月26日閲覧。
- ^ “007 TV吹替声優紹介 〜第一期 悪役・脇役編〜”. 007 TV吹替初収録 特別版DVDシリーズ. 2020年3月18日閲覧。
- ^ a b c 新劇年代記 1966, pp. 266、273、290, 昭和二十七��(1952年)
- ^ a b 新劇年代記 1966, pp. 311、322, 昭和二十八年(1953年)
- ^ 新劇年代記 1966, pp. 311、322, 昭和二十九年(1954年)
- ^ 松原英治 (1960). “一その後の停滞と進展”. 名古屋新劇史. 門書店. p. 119
- ^ 『芸能』2月号、芸能発行所、1962年、75頁。
- ^ 『芸能』3月号、芸能発行所、1963年、75頁。
- ^ 『芸能』2月号、芸能発行所、1964年、80 - 81頁。
- ^ 『芸能』5月号、芸能発行所、1966年、68頁。
- ^ 『劇と評論』春季号、「劇と評論」の会、1969年3月、19頁。
- ^ “怪奇!吸血人間スネーク HDリマスター特別版”. allcinema. 2023年8月30日閲覧。
- ^ 島俊介と誤表記。
- ^ CM自体が「特別機動捜査隊」のパロディであるため、本作でナレーターを務めた関係で起用している。
外部リンク
- 島宇志夫 - 日本映画データベース
- 島宇志夫 - allcinema
- 島宇志夫 - KINENOTE
- 島宇志夫 - テレビドラマデータベース