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宗谷丘陵

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
宗谷丘陵、1977年撮影。国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成
宗谷丘陵と宗谷岬
宗谷丘陵の周氷河地形

宗谷丘陵(そうやきゅうりょう)は、北海道稚内市にある日本最北の丘陵

概要

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宗谷岬南部に広がる標高20メートルから400メートルまでのなだらかな丘陵地帯。地理学者で東京大学名誉教授の鈴木秀夫により、2万年前の氷河期に形成されたものと確認された。北から南に向かい標高が高くなり、緩やかに起伏しているが、深い谷はほとんど存在しない。明治期の山火事によって樹木が消失した。気温が上がらず強風が吹くため、現在も樹木が回復していない。そのため、樹木にさえぎられることなく、周氷河地形を目視できる数少ない場所となっている。

宗谷岬のアメダス(1981年 - 2010年)の気候資料
[1] 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
平均風速 8.5 7.7 7.9 7.5 7.3 6.5 6.0 6.0 6.6 7.8 9.0 9.1
最多風向 西北西 西北西 南西 南西 南西 東南東 東南東 東南東 南西 西北西 西北西 西北西

観光

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白い道

「宗谷丘陵の周氷河地形」として北海道遺産に選定されている[2]。宗谷丘陵フットパスコースは、日本最北のフットパスコースである。

  • 宗谷丘陵展望休憩施設(ゲストハウスアルメリア)
無料の展望施設。オランダ風の風車が目印。施設内のレストランでは宗谷黒牛のステーキなどを食べることができる。稚内特産品の売店��ある。営業時間は9:00 - 17:00(ただし6月末 - 8月は18:00まで、9月 - 10月は16:00まで)。11月4日から4月30日までは冬季休業。
  • 白い道
宗谷丘陵を分け入った場所にある未舗装の脇道で、稚内の名産品であるホタテの貝殻を砕いたものを3キロメートルにわたって敷きつめている[3]。このため、路面は真っ白く見え、丘陵の緑の草原と相まって他では見られない風景となっている[4]

産業

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宗谷黒牛
風力発電機57基、総出力5万7000キロワットの国内最大級ウィンドファーム。
  • 宗谷岬牧場
宗谷丘陵内の1,500ヘクタールを越える牧草地で、宗谷黒牛などの肉牛や牛乳を生産している。

主な山岳

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全ての座標を示した地図 - OSM
全座標を出力 - KML
名称 標高 三角点 点名 位置 源流
丸山 167.2 m 3等 丸山 北緯45度29分08秒 東経141度55分47秒 / 北緯45.48556度 東経141.92972度 / 45.48556; 141.92972 (丸山) オンコロマナイ川
泊内川
宗谷山 172.0 m 1等 宗谷山 北緯45度28分13秒 東経141度53分42秒 / 北緯45.47028度 東経141.89500度 / 45.47028; 141.89500 (宗谷山) 富磯川
萌間山 122.1 m 3等 萌間山 北緯45度27分02秒 東経141度59分28秒 / 北緯45.45056度 東経141.99111度 / 45.45056; 141.99111 (萌間山) --
時前山 107.7 m 1等 時前山 北緯45度26分39秒 東経142度01分04秒 / 北緯45.44417度 東経142.01778度 / 45.44417; 142.01778 (時前山) --
箆射峰 210.6 m 1等 箆射峰 北緯45度24分21秒 東経141度38分56秒 / 北緯45.40583度 東経141.64889度 / 45.40583; 141.64889 (箆射峰) ウロンナイ川
リペンルム
マタルーナイ
モイマ山 232.0 m 4等 藻間山 北緯45度23分33秒 東経141度55分22秒 / 北緯45.39250度 東経141.92278度 / 45.39250; 141.92278 (モイマ山) --
気無山 200.9 m 1等 気無山 北緯45度22分04秒 東経141度52分28秒 / 北緯45.36778度 東経141.87444度 / 45.36778; 141.87444 (気無山) --
千富尻 146.7 m 1等 千富尻 北緯45度18分52秒 東経141度45分14秒 / 北緯45.31444度 東経141.75389度 / 45.31444; 141.75389 (千富尻) --
タツナラシ山 223 m -- -- 北緯45度18分31秒 東経141度51分03秒 / 北緯45.30861度 東経141.85083度 / 45.30861; 141.85083 (タツナラシ山) --
エタンパック山 313 m
(三角点は313.3m)
3等 恵丹白 北緯45度13分50秒 東経142度00分48秒 / 北緯45.23056度 東経142.01333度 / 45.23056; 142.01333 (エタンパック山) 猿骨川
声問川
目梨別九線川
石油鉱山 187 m -- -- 北緯45度12分20秒 東経141度50分10秒 / 北緯45.20556度 東経141.83611度 / 45.20556; 141.83611 (石油鉱山) --
稲星山 224.7 m 3等 稲星 北緯45度10分42秒 東経141度55分49秒 / 北緯45.17833度 東経141.93028度 / 45.17833; 141.93028 (稲星山) --
丸山 35 m -- -- 北緯45度10分13秒 東経142度08分02秒 / 北緯45.17028度 東経142.13389度 / 45.17028; 142.13389 (丸山) --
幌尻山 426.8 m 1等 幌尻山 北緯45度09分56秒 東経142度00分31秒 / 北緯45.16556度 東経142.00861度 / 45.16556; 142.00861 (幌尻山) セキタンベツ川
ポロナイ川
サマキシリ山 264 m -- -- 北緯45度08分55秒 東経142度09分52秒 / 北緯45.14861度 東経142.16444度 / 45.14861; 142.16444 (サマキシリ山) 成田川
ユウクル川
ポンケイ川
円山 13.4 m 2等 円山 北緯45度06分56秒 東経141度43分05秒 / 北緯45.11556度 東経141.71806度 / 45.11556; 141.71806 (円山) --
トキタイ山 291.5 m 2等 土岐体山 北緯45度06分37秒 東経142度11分29秒 / 北緯45.11028度 東経142.19139度 / 45.11028; 142.19139 (トキタイ山) --
鵜伏山 255.8 m 1等 鵜伏山 北緯45度02分26秒 東経141度55分42秒 / 北緯45.04056度 東経141.92833度 / 45.04056; 141.92833 (鵜伏山) --
イソサンヌプリ山 581.2 m 1等 磯桟岳 北緯45度00分40秒 東経142度09分14秒 / 北緯45.01111度 東経142.15389度 / 45.01111; 142.15389 (イソサンヌプリ山) 宇津内川
冷水沢川
三角山 309.6 m 3等 三角山 北緯44度59分31秒 東経142度12分44秒 / 北緯44.99194度 東経142.21222度 / 44.99194; 142.21222 (三角山) 平太郎沢川
大畑山 109 m -- -- 北緯44度58分20秒 東経162度16分42秒 / 北緯44.97222度 東経162.27833度 / 44.97222; 162.27833 (大畑山) --
知駒岳 529.1 m 2等 知駒岳 北緯44度57分30秒 東経142度09分01秒 / 北緯44.95833度 東経142.15028度 / 44.95833; 142.15028 (知駒岳) 掬水川
ヌポロマポロ川
知駒内川
摺鉢山 480 m -- -- 北緯44度56分52秒 東経142度07分59秒 / 北緯44.94778度 東経142.13306度 / 44.94778; 142.13306 (摺鉢山) --
クンネシリ山 280 m -- -- 北緯44度52分31秒 東経142度04分30秒 / 北緯44.87528度 東経142.07500度 / 44.87528; 142.07500 (クンネシリ山) クンネシリ川
パンケ山 631.9 m 1等 下沢岳 北緯44度51分25秒 東経142度08分59秒 / 北緯44.85694度 東経142.14972度 / 44.85694; 142.14972 (パンケ山) マップの沢川
林道沢川
姉歯ノ沢川
ウノサワ川
ペンケ山 716.2 m 2等 頓別坊 北緯44度48分47秒 東経142度09分34秒 / 北緯44.81306度 東経142.15944度 / 44.81306; 142.15944 (ペンケ山) ペンケナイ川
トヨマナイ川
ポンピラナイ川
稚宇遠川
琴平川
頓別坊川
天狗山 516.8 m 3等 辺知蘭内 北緯44度44分42秒 東経142度09分43秒 / 北緯44.74500度 東経142.16194度 / 44.74500; 142.16194 (天狗山) --

道路

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脚注

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  1. ^ 宗谷岬 平年値(年・月ごとの値) 詳細(風・日照)”. 気象庁. 2016年4月13日閲覧。
  2. ^ 「宗谷丘陵の周氷河地形」(稚内市) 北海道遺産 2016年7月3日閲覧
  3. ^ 白い道”. 稚内観光情報. 稚内市建設産業部観光交流課. 2021年10月3日閲覧。
  4. ^ 小川秀夫、栗栖国安、田宮徹 著、中村純一編 編『ニッポン絶景ロード100』枻出版社〈エイムック〉、2016年4月10日、24頁。ISBN 978-4-7779-3980-0 

関連項目

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解説[作成]