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士別駅

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
士別駅
駅舎(2021年9月)
しべつ
Shibetsu
W40 剣淵 (8.7 km)
(7.8 km) 多寄 W44
地図
所在地 北海道士別市西3条8丁目
北緯44度10分21秒 東経142度23分17.8秒 / 北緯44.17250度 東経142.388278度 / 44.17250; 142.388278座標: 北緯44度10分21秒 東経142度23分17.8秒 / 北緯44.17250度 東経142.388278度 / 44.17250; 142.388278
駅番号 W42
所属事業者 北海道旅客鉄道(JR北海道)
所属路線 宗谷本線
キロ程 53.9 km(旭川起点)
電報略号 シヘ
駅構造 地上駅
ホーム 2面2線
乗車人員
-統計年度-
293人/日(降車客含まず)
-2019年-
開業年月日 1900年明治33年)8月5日[1]
備考 直営駅管理駅
みどりの窓口
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士別駅(しべつえき)は、北海道士別市西3条8丁目にある北海道旅客鉄道(JR北海道)宗谷本線である。電報略号シヘ事務管理コードは▲121813[2][3]駅番号W42特急「宗谷」「サロベツ」含む全列車が停車する。

歴史

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1976年の士別駅(下段)及び日本甜菜製糖専用線と士別貯木場跡(上段)、周囲約1.5km×3km範囲。上が名寄方面。
下段、駅裏側に多数の製糖工場向けの留置線と駅舎南側に貨物ホーム、駅裏は広い貨物ストックヤードがある。構内名寄側で左に日本甜菜製糖士別製糖所への専用線が分岐しており、白い4両の車両が見える。国道239号の跨線橋の北側には製糖所専用線と本線の間及び駅表側に圏内6農協向け石炭荷卸場が設けられて、それぞれ専用線が引き込まれている。
上段、製糖所専用線は本線の左に沿って北上し、工場内の各支線へと向かう。工場と本線を挟んだ反対側(東側)、本線脇の細長い空き地が士別営林署管の貯木場跡で、かつては士別軌道と専用線がそれぞれ引き込まれていた。また、戦後間もない頃まで上側の踏切、本線が緩く右カーブを切る辺りから上端右側の水色屋根の建屋の北側に見える通りへ向けて、その先の東側(写真右上端)にあったセメント工場の専用線がカーブを描いて分岐していたが、踏切近くの僅かな跡以外何も残っていない。
上段下段共に国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成

駅名の由来

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アイヌ語の「シ、ペッ」(大なる川)に由来している。士別川、剣淵川の両河川が合流し、天塩川となり、水量が増すためである。

駅構造

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相対式ホーム2面2線を有する地上駅である。かつては単式島式混合の2面3線を有していた。駅舎の一番向かいの3番線は冬期使用停止であったが、2023年3月現在は通年で使用停止中である。駅舎は東側(名寄に向かって右側)の名寄側に寄った位置にあり、各ホームは名寄側端にある跨線橋で連絡している。

直営駅であり、みどりの窓口が設置されている。

貨物および荷物取り扱い廃止までは、東側旭川寄りに長い貨物ホーム、西側に多数の副本線と広い貨物ストックヤードを有していた。また士別市街の北にある日本甜菜製糖士別製糖所まで、専用線が引かれていた。

また1959年(昭和34年)まで、上記の製糖所と本線を挟む東側にあった士別営林署管轄の広いストックヤード(土場)から、市街の外側を時計回りに迂回して、中士別を中継点に奥士別(士別市朝日町中央)まで、軽便鉄道士別軌道線が通じ、朝日営林署管轄の士別森林鉄道と接続して、その森林資源等の貨物輸送を行っていた。この軌道は森林鉄道の開設以降、基本的に客扱いはしなかった。

のりば

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番線 路線 方向 行先
1 宗谷本線 上り 旭川札幌方面[10]
2 下り 名寄稚内方面[10]

利用状況

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乗車人員の推移は以下のとおり。年間の値のみ判明している年については、当該年度の日数で除した値を括弧書きで1日平均欄に示す。乗降人員のみが判明している場合は、1/2した値を括弧書きで記した。

また、「JR調査」については、当該の年度を最終年とする過去5年間の各調査日における平均である。

年度 乗車人員(人) 出典 備考
年間 1日平均 JR調査
1911年(明治44年) 42,272 (115.5) [11]
1912年(大正元年) 48,825 (133.8)
1913年(大正02年) 49,973 (136.9)
1954年(昭和29年) 472,482 (1,294.5) [12]
1978年(昭和53年) 829.0 [13]
1992年(平成04年) (775.0) [14] 1日乗降客数1,550名
1999年(平成11年) 480 [15]
2000年(平成12年) 490
2001年(平成13年) 440
2002年(平成14年) 400
2003年(平成15年) 360
2004年(平成16年) 320
2005年(平成17年) 320 [16]
2006年(平成18年) 320
2007年(平成19年) 340
2008年(平成20年) 360
2009年(平成21年) 330
2010年(平成22年) 320 [17]
2011年(平成23年) 345 [18]
2012年(平成24年) 342
2013年(平成25年) 348
2014年(平成26年) 345
2015年(平成27年) 342
2016年(平成28年) 320 [19]
2017年(平成29年) 316 286.6 [20][JR北 1]
2018年(平成30年) 296 [21]
2019年(令和元年) 293 257.8 [21][JR北 2]
2023年(令和05年) 191.2 [JR北 3]

駅周辺

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多くの地方都市と同じく、モータリゼーションの進行に伴い街の中心部が国道40号沿いに移動してきているため、駅周辺は衰退しつつある。

その他

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隣の駅

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北海道旅客鉄道(JR北海道)
宗谷本線
快速「なよろ
剣淵駅 (W40) - 士別駅 (W42) - (4号は多寄駅 (W44)) - 風連駅 (W46)
普通
剣淵駅 (W40) - *北剣淵駅 (W41) - 士別駅 (W42) - *下士別駅 (W43) - 多寄駅 (W44)
*:打消線は廃駅

脚注

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注釈

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  1. ^ a b 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービス 昭和23年米軍撮影航空写真 USA-R327-8

出典

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  1. ^ a b c d e f 石野哲 編『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 II』(初版)JTB、1998年10月1日、898頁。ISBN 978-4-533-02980-6 
  2. ^ 日本国有鉄道営業局総務課 編『停車場一覧 昭和41年3月現在』日本国有鉄道、1966年、238頁。doi:10.11501/1873236https://doi.org/10.11501/18732362023年1月15日閲覧 
  3. ^ 日本国有鉄道旅客局(1984)『鉄道・航路旅客運賃・料金算出表 昭和59年4月20日現行』。
  4. ^ a b 北海道鉄道百年史 上巻 日本国有鉄道北海道鉄道総局 昭和51年発行。
  5. ^ a b c d 曽根悟(監修) 著、朝日新聞出版分冊百科編集部 編『週刊 歴史でめぐる鉄道全路線 国鉄・JR』 20号・宗谷本線/留萌本線、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2009年11月2日、14-17頁。 
  6. ^ a b c d e f g h i j 士別駅小史 士別駅小史刊行委員会 昭和55年8月発行。
  7. ^ 旭川営林局史 第一巻 昭和35年発行。
  8. ^ a b 日本セメント70年史 日本セメント株式会社社史編纂委員会編 昭和30年10月発行。
  9. ^ 鶴, 通孝、中井, 精也「北辺に生きる鉄路 2000年春の高速化を待望する宗谷本線」『鉄道ジャーナル』第33巻第9(通巻395)号、鉄道ジャーナル社、1999年9月1日、pp.47-57、ISSN 0288-2337 
  10. ^ a b 士別|駅の情報検索(時刻表・バリアフリー)|駅・鉄道・観光|JR北海道- Hokkaido Railway Company”. 北海道旅客鉄道. 2023年3月28日閲覧。
  11. ^ 大泉, 真泉、荒川, 荊城『士別発達史』士別発達史編纂事務所、1914年6月25日、36頁https://dl.ndl.go.jp/pid/952027/1/61 
  12. ^ 士別市 編『士別市勢要覧 1955士別市、1955年8月1日。doi:10.11501/9542847https://dl.ndl.go.jp/pid/9542847/1/19 
  13. ^ 藤田, 稔 編『国鉄全駅大事典』藤田書店、1980年4月30日、886頁。doi:10.11501/12065814https://dl.ndl.go.jp/pid/12065814 
  14. ^ 宮脇俊三原田勝正 著、二見康生 編『北海道630駅』小学館〈JR・私鉄各駅停車〉、1993年6月20日、144頁。ISBN 4-09-395401-1 
  15. ^ 2005年版 士別市統計書” (PDF). 士別市. p. 63 (2006年3月). 2019年1月5日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年1月5日閲覧。
  16. ^ 2010年版 士別市統計書” (PDF). 士別市. p. 59 (2011年3月). 2019年1月5日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年1月5日閲覧。
  17. ^ 2015年版 士別市統計書” (PDF). 士別市. p. 59 (2016年3月). 2019年1月5日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年1月5日閲覧。
  18. ^ 2016年版 士別市統計書” (PDF). 士別市. p. 59 (2017年3月). 2019年1月5日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年1月5日閲覧。
  19. ^ 2017年版 士別市統計書” (PDF). 士別市統計書. 士別市. p. 59 (2018年3月). 2019年1月5日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年1月5日閲覧。
  20. ^ 2018年版 士別市統計書” (PDF). 士別市統計書. 士別市. p. 59 (2019年3月). 2021年5月1日閲覧。
  21. ^ a b 2020年版 士別市統計書” (PDF). 士別市統計書. 士別市. p. 53 (2021年3月). 2021年5月1日閲覧。

JR北海道

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  1. ^ 駅別乗車人員(【別添資料】(2)宗谷本線(旭川・稚内間)の状況)” (PDF). 宗谷線(旭川~稚内間)事業計画(アクションプラン). 北海道旅客鉄道. pp. 11-12 (2019年4月). 2019年4月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年4月18日閲覧。
  2. ^ 駅別乗車人員(【別添資料】(2)宗谷本線(旭川・稚内間)の状況)” (PDF). 宗谷線(旭川~稚内間)第2期事業計画(アクションプラン). p. 10 (2021年4月16日). 2021年4月19日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年4月29日閲覧。
  3. ^ 宗谷線(旭川・稚内間) 事業の抜本的な改善方策の実現に向けた実行計画(2024(令和6)~2026(令和8)年度)” (PDF). 北海道旅客鉄道 (2024年). 2024年9月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年9月8日閲覧。

関連項目

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外部リンク

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