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国際アマチュア・ペア碁選手権大会

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

国際アマチュア・ペア碁選手権大会(こくさいアマチュア・ペアごせんしゅけんたいかい)は、男女ペアによるペア碁の国際大会。オールアマ忘年囲碁大会で毎年恒例となっていたペア碁戦が、ペア碁の普及と国際交流を目的として、1990年に4カ国の参加で第1回をNKB杯国際囲碁アマチュア・ペアトーナメント大会として開催。その後はアジアヨーロッパ南北アメリカオセアニアアフリカ各国・地域の代表選手が参加。1991年から国際囲碁連盟主管、1994年から日本ペア碁協会が主催。本戦とハンデ戦が行われる。

  • 名称
    • (1回)NKB杯国際囲碁アマチュア・ペアトーナメント大会
    • (2-3回)I・A・P-GO杯国際アマチュア・ペア囲碁選手権大会
    • (4回)I・A・P-GO杯 / J・A・P-GO杯国際アマチュア・ペア囲碁選手権大会
    • (5-7回)I・A・P-GO杯 / J・A・P-GO杯国際囲碁アマチュア・ペア囲碁選手権大会
    • (8-11回)I・A・P-GO杯 / J・A・P-GO杯国際アマチュア・ペア囲碁選手権
    • (12回)I・A・P-GO杯 / J・A・P-GO杯国際アマチュア・ペア囲碁選手権大会
    • (13-18、20回-)I・A・P-GO杯 / J・A・P-GO杯国際アマチュア・ペア碁選手権大会
    • (19回)J・A・P-GO杯国際アマチュア・ペア碁選手権大会
    • (31回)松田昌士メモリアル 国際アマチュア・ペア碁選手権大会(IAPG杯 / JAPG杯)
    • (32回)国際アマチュア・ペア碁選手権大会(IAPG杯 / JAPG杯)
  • 主催 (1-4回)大会実行委員会、(5-18回)日本ペア囲碁協会・大会実行委員会、(19回-)日本ペア碁協会・大会実行委員会
  • 主管 (2回-)国際囲碁連盟、(18回-)世界ペア碁協会
  • 後援 外務省文化庁日本棋院、(1,18回-)関西棋院、(1,18回-)朝日新聞社、(1回)上海新民晩報、(2回-)運輸省 / 国土交通省、(2回-)毎日新聞社、(3回-)NHK、(3回-)産経新聞社、(3回-)日本経済新聞社、(6回-)読売新聞社
  • 特別協賛 (1回)NKB、(2回-)JR東日本、(2-5回)JTB、(2回-)日本航空、(6回-)日立製作所

ハンデ戦は、第10回からは荒木杯。2008年第19回優勝ペアは第1回ワールドマインドスポーツゲームズのアマチュア日本代表となった。

方式

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本戦には日本国内8地域代表選手、及び各国代表選手の、計32組が出場、優勝ペアを国際アマチュア・ペア碁選手権(I・A・P-GO杯)、日本最上位ペアを全日本アマチュア・ペア碁選手権(J・A・P-GO杯)とする。1-9回はトーナメント戦、10回以降はスイス方式トーナメント戦。またベスト・ドレッサー賞を選出する。

ハンデ戦は一般公募による自由参加で、棋力によりA-Cブロックにてスイス方式トーナメント戦を実施。

10-16回は、パンダネット杯インターネット世界アマチュア囲碁大会の優勝・準優勝者のペアによる、インターネットペア囲碁世界対局を実施。

ペア内での相談は、手番の確認と、投了の相談以外は禁止。手番を間違えた場合はペナルティとして3目のコミを出す。

持ち時間は本戦が60分、「公式ハンデ戦」が40分で、切れ負け。

本戦成績

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回次 年度 参加国

・地域数

優勝 2位 3位
1 1990 4 湊川幸子・小森祥嗣(日本) 中村智佳子・曽我部敏行 中村泰子・府栄野友康
2 1991 12 張成華・謝裕国(中国) 湊川幸子・小森祥嗣 金井智子・金沢東栄
3 1992 14 湊川幸子・小森祥嗣(日本) 金井智子・松多洋一郎 小池久子・村岡利彦
4 1993 14 馬場智弓・吉田晃(日本) 牧口佳奈・村岡利彦 林むつみ・長野俊
5 1994 16 梅沢由香里坂井秀至(日本) 李晶媛・朴成洙 佃優子・神野正昭
6 1995 17 権孝珍・李卿輔(韓国) 張凱馨・林至涵 今村由紀・窪庭孝
7 1996 18 中村智佳子・曽我部敏行(日本) 今村康子・小板橋理 吉岡幸子・石原重昭
8 1997 19 鄭淑卿・黄祥任(中華台北) 富紅梅・佐藤邦器 李玟眞・李鶴容
9 1998 20 金世實・朴成均(韓国) 高梨聖子・永井正義 後藤菜穂子・多賀文吾
10 1999 22 後藤菜穂子・多賀文吾(日本) 田中弓子・小森祥嗣 金世英・姜信榮
11 2000 22 権美賢・林賢哲(北朝鮮) 平岡由里子・平岡聡 佐藤もも代・下橋幸一
12 2001 21 范蔚菁・黄晨(中国) 李夏辰・金東 今村康子・今分喜行
13 2002 22 王倪喬・銭楽平(中国) 金井和子・原田実 崔恩雅・文栄三
14 2003 21 金世英・金楠勲(韓国) 新井菜穂子・多賀文吾 下坂美織・伊藤明雄
15 2004 22 チョ・セビヨル ・ リ・ボンギル(北朝鮮) キム・ジウン ・ ハ・ソンボン 平岡由里子・平岡聡
16 2005 22 黎念念・劉帆(中国) 金兌炫・温勝勲 笹子理紗・江村棋弘
17 2006 21 ソン・イスル ・ ス・ユテ(韓国) イエン・リン ・ ロン・リイン 深坂風子・伊達昌希
18 2007 22 金惠臨・姜昌培(韓国) 小田彩子・永代和盛 馬場智弓・斉藤杉太郎
19 2008 1 平岡由里子・平岡聡(日本) 下坂美織・寺山文哉 徳永紗月・田中伸拓
20 2009 22 ソン・イェスル ・ イ・サンホン(韓国) 小田彩子・永代和盛 久代迎春・久代俊明
21 2010 22 李映周・宋弘銅(韓国) 平岡由里子・平岡聡 星さゆり・宮本翼
22 2011 22 金喜守・李昊承(韓国) 林暁彤・曽平心(中華台北) 堀本範子・田中伸幸(日本)
23 2012 22 張允禎・李昊承(韓国) 平岡由里子・平岡聡(日本) 新井菜穂子・蔵元実(日本)
24 2013 22 金秀英・全俊鶴(韓国) 林虹冰・羅聖傑(中華台北) 小田彩子・永代和盛(日本)
25 2014 21 金秀英・全俊鶴(韓国) 林曉彤・賴宥丞(中華台北) 辻萌夏・角田大典(日本)
26 2015 21 田有珍・宋弘錫(韓国) 小田彩子・永代和盛(日本) 竹野麻菜美・坂倉健太(日本)
27 2016 21 金秀英・朴鐘昱(韓国) 白昕卉・黄偉(中華台北) 李雪萌・李雪萌(中国)
28 2017 21 宇根川万里江・瀧澤雄太(日本) 柳昇希・李相斌(韓国) 呉依銘・趙邦橋(中国)
29 2018 21 田有珍・許榮珞(韓国) ���根川万里江・瀧澤雄太(日本) 陳芊瑜・蔡昀哲(中華台北)
30 2019 21 リ・ルビ ・ 許榮珞(韓国) 藤原彰子・津田裕生(日本) 陳思・胡煜清(中国)
31 2020 2[1] 岩井温子・趙錫彬(日本・韓国) 金子もと子・佐藤洸矢(日本) 辻󠄀萌夏・山田真生(日本)
32 2022[2] 17 韓智媛・洪世煐(韓国) 藤原彰子・津田裕生(日本) 林曉彤・賴宥丞(中華台北)

参加国は、第1回は、日本・中国・韓国・中華台北。第18回では、(アジア)日本・中国・韓国・中華台北・マレーシア・シンガポール・タイ・フィリピン、(ヨーロッパ)チェコ・ノルウェー・オーストリア・ドイツ・スペイン・ロシア・フィンランド・フランス・ポーランド、(北米)カナダ・アメリカ、(中南米)コスタリカ・ペルー、(オセアニア)オーストラリアとなっている。

後にプロ入りした出場者としては、他に第12回の石井茜・金井孝太(4位)、謝依旻・許志偉などがいる。

脚注

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  1. ^ 新型コロナウィルス感染拡大防止のため、ほぼ国内戦として開催。公式ハンデ戦は中止。
  2. ^ 2021年開催予定だったが、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、2022年に延期された。第32回 国際アマチュア・ペア碁選手権大会 松田杯 第7回世界学生ペア碁選手権大会 開催延期のお知らせ”. 日本ペア碁協会 (2021年7月27日). 2023年3月30日閲覧。

外部リンク

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