コンテンツにスキップ

北見禮子

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
きたみ れいこ
北見 禮子
北見 禮子
1930年代のポートレート。
本名 稲村 美津子 (いなむら みつこ、出生名・旧芸名)
林 美津 (はやし みつ、結婚後本名)
別名義 稲村 美津子
生年月日 (1915-02-13) 1915年2月13日
没年月日 2007年
出生地 日本の旗 日本 千葉県東葛飾郡野田町(現在の同県野田市
職業 女優
ジャンル 劇映画現代劇時代劇剣戟映画サイレント映画トーキー
活動期間 1932年 - 1959年
配偶者 林敏夫 (1941年 - 1945年、死別)
著名な家族 林与一 (長男)
テンプレートを表示

北見 禮子(きたみ れいこ、1915年2月13日 - 2007年)は、日本の女優である[1][2][3][4][5][6]。新漢字表記北見 礼子、出生名・旧芸名稲村 美津子(いなむら みつこ)、結婚後本名林 美津(はやし みつ)[1]。夫は林敏夫、長男は林与一である[1][7]

人物・来歴

[編集]

1915年大正4年)2月13日千葉県東葛飾郡野田町(現在の同県野田市)に生まれる[1]

1932年(昭和7年)3月、野田町立野田高等女学校(現在の千葉県立野田高等学校)を卒業し、同年4月、東京・巣鴨の河合映画製作社に入社、同年6月10日に公開された吉村操監督の『大磯心中 天国に結ぶ恋』に出演して、映画界にデビューした[1]。同年10月20日に公開された根岸東一郎監督の『下宿屋の娘』で、初めて主役に抜擢される[1][2]。翌1933年(昭和8年)、同社は大都映画に改組されるが、継続入社した[1][2]

1936年(昭和11年)、京都の松竹下加茂撮影所に移籍する[1][2]。1941年(昭和16年)、同社を退社、同い年の俳優の林敏夫と結婚、1942年(昭和17年)2月14日には、長男の与一が誕生した[7][1][8][9]。林敏夫は、1944年(昭和19年)に召集を受けて出征し、1945年(昭和20年)8月13日北満州(現在のロシア沿海地方あたり)で戦死した(満30歳没)[7][1]。夫の死の2日後に第二次世界大戦は終結した。

1949年(昭和24年)、東横映画と契約して映画界に復帰、同年10月3日に公開された小杉勇監督の『花嫁と乱入者』に出演した[1][2][9]。翌1950年にはフリーランスになり、長谷川一夫新演伎座製作、冬島泰三監督の『鬼あざみ』等に出演する[1][2]。1957年(昭和32年)には、長男の与一が初舞台を踏んだ[8][9]。1959年(昭和34年)5月19日に公開された深田金之助監督の『ふたり若獅子』を最後に引退した[1][2][6]

2007年(平成19年)、死去した。満92歳没。

フィルモグラフィ

[編集]

特筆以外すべてクレジ��トは「出演」である[2][3]。公開日の右側には役名[2][3]、および東京国立近代美術館フィルムセンター(NFC)、マツダ映画社所蔵等の上映用プリントの現存状況についても記す[4][10]。同センター等に所蔵されていないものは、とくに1940年代以前の作品についてはほぼ現存しないフィルムである。

河合映画製作社

[編集]

すべて製作は「河合映画製作社」、配給は「河合キネマ」であり、すべてサイレント映画である[2][3]

大都映画

[編集]

すべて製作・配給は「大都映画」であり、すべてサイレント映画である[2][3]

松竹下加茂撮影所

[編集]
男への条件』(1941年)のスチル写真。左・佐分利信、右・北見禮子

すべて製作は「松竹下加茂撮影所」、配給は「松竹キネマ」であり、すべてトーキーである[2][3]

東横映画

[編集]

すべて製作は「東横映画」、配給は「大映」あるいは「東京映画配給」であり、以下すべてトーキーである[2][3][5][6]

フリーランス

[編集]

製作・配給は特筆の通りである[2][3][5][6]

家族

[編集]

脚注

[編集]
  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n 北見礼子jlogos.com, エア、2013年1月25日閲覧。
  2. ^ a b c d e f g h i j k l m n 北見礼子日本映画データベース、2013年1月25日閲覧。
  3. ^ a b c d e f g h 北見礼子、日本映画情報システム、文化庁、2013年1月25日閲覧。
  4. ^ a b c d e f g h i j k 北見礼子, 北見禮子東京国立近代美術館フィルムセンター、2013年1月25日閲覧。
  5. ^ a b c 北見礼子日本映画製作者連盟、2013年1月25日閲覧。
  6. ^ a b c d 北見礼子KINENOTE、2013年1月25日閲覧。
  7. ^ a b c キネマ旬報社[1979], p.467.
  8. ^ a b デジタル版 日本人名大辞典+Plus『林与一』 - コトバンク、2013年1月25日閲覧。
  9. ^ a b c 本庄[2009], p.161.
  10. ^ 主な所蔵リスト 劇映画 邦画篇マツダ映画社、2013年1月25日閲覧。

参考文献

[編集]

関連項目

[編集]

外部リンク

[編集]