コンテンツにスキップ

冒険少年シャダー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
冒険少年シャダー
アニメ
原作 岡本光輝
監督 片岡忠三 ほか(演出名義)
脚本 シャダーグループ
アニメーション制作 日本放送映画KK
製作 日本テレビ、日本放送映画KK
放送局 日本テレビ
放送期間 1967年9月18日 - 1968年3月16日
話数 全26話(全156回)
漫画
原作・原案など 日本テレビ(企画)、岡本光輝(原作)
作画 中城けんたろう
出版社 秋田書店
掲載誌 冒険王
発表号 1967年10月号 - 1968年9月特大号
テンプレート - ノート
プロジェクト アニメ漫画
ポータル アニメ漫画

冒険少年シャダー』(ぼうけんしょうねんシャダー)は、1967年(昭和42年)9月18日から1968年(昭和43年)3月16日まで日本テレビ系列局で放送されていたテレビアニメ。日本テレビと日本放送映画の共同製作。

概要

[編集]

放送時間は毎週月曜 - 土曜 18:35 - 18:45 (日本標準時)。その後も、1968年3月18日から同年9月28日まで同じ時間帯に再放送された[1]。全26話(全156回)。前番組『とびだせ!バッチリ』と同様に10分間の帯番組として放送されたが、本作は1週間(6回分)をかけて1つのストーリーが完結する連続作品の体裁を採っていた。

物語の中盤、狼の呪いに取り憑かれた一家の悲劇を描いた「狼家族」の回より、マンボ博士とピンボケは登場しなくなる。そして、全滅した一家の中でただ一人生き残った少年ロコがシャダーの助手として活躍するようになる。同時に、人語を解し人間的にふるまうギャグマンガ的なキャッ太は、人間味のないリアルな黒猫ブラックに変更された。

本作の放送期間中、秋田書店の『冒険王』1967年10月号 - 1968年9月特大号に本作のコミカライズ作品が連載された[NDL 1][NDL 2]。作画担当は中城けんたろう

あらすじ

[編集]

古代文明の生き残りで、富士山洞窟から現代に復活した少年シャダーは、変身能力と悪魔的な呪術を使う魔人ゴースターが世界征服をたくらんでいることを知る。マンボ博士の協力で現代科学を学んだシャダーは、博士の作ったイオンカーに乗り、助手のピンボケ(犬)とともにゴースターの野望に立ち向かう。

登場キャラクター

[編集]

シャダーと仲間たち

[編集]
シャダー
- 北條美智留
本作の主人公。富士山の洞窟から現代によみがえった古代人の少年。俊敏な運動神経とブランチ能力(分身能力)を備えており、金の秘剣マジックナイフを武器として用いている。コスチュームは、赤を基調とした中世風の服装である。
最終回で、シャダーは現世と死後の世界の間に存在する異世界レムリアにあるゴースターの本拠地へ乗り込む。そしてシャダーの母親を含む死者たちをゴースターの支配から解放し、死後の世界へ送ることができた。
ロコ
声 - 白川澄子
「狼家族」事件の舞台となった家庭で唯一生き残った少年。この回以降シャダーに引き取られ、助手として活躍する。
マンボ博士
シャダーの協力者である科学者。「狼家族」以降のエピソードにはピンボケ共々登場しなくなった。
ピンボケ
マンボ博士の飼い犬兼助手。コメディタッチのキャラクターで人語を解する。
イオンカー
マンボ博士が開発した円形反射板飛行艇。シャダー一行はこれに乗って世界中に出動する。マンボ博士が登場しなくなって以降も、シャダーとロコが使用した。

ゴースター一味

[編集]
ゴースター
声 - 内海賢二
スーパースペクタ能力と呼ばれる変身能力と呪術を駆使して世界征服をたくらむ悪党。シャダーのマジックナイフから放たれる光が弱点、現代的な黒いコスチューム、そして猫が従者であるなど、シャダーとは対照的な意匠となっている。
シャダーとの最終決戦後、レムリアの崩壊と共に生死不明のままとなり、決着がつかなかった。
キャッ太
声 - 愛川欽也
ゴースターの従者である黒猫。
ブラック
キャッ太に代わって「狼家族」以降に登場した黒猫。

スタッフ

[編集]

主題歌

[編集]

放送当時、朝日ソノラマおよび東芝音楽工業(東芝レコード、現:ユニバーサル ミュージック ジャパン)から発売された。

オープニングテーマ「���ャダーのうた」
作詞 - 寺山修司 / 作曲・編曲 - 増田豊利 / 歌 - 鈴木忠、CAポップス
挿入歌「怪人ゴースターのうた」
作詞 - 寺山修司 / 作曲・編曲 - 増田豊利 / 歌 - 長弘

各話リスト

[編集]
回数 話数 サブタイトル 放送日
1 1 シャダー復活 1967年
9月18日
2 マンボ研究所の危機 9月19日
3 ゴースターの逆襲 9月20日
4 ドクロ島の罠 9月21日
5 光線砲を奪え 9月22日
6 ドクロ島の最後 9月23日
7 - 12 2 アルファーランド作戦 9月25日 - 9月30日
13 - 18 3 戦慄のインカ帝国 10月2日 - 10月7日
19 - 24 4 生きていたジャンゴ 10月9日 - 10月14日
25 - 30 5 呪いの塔 10月16日 - 10月21日
31 6 湖府人間の謎 10月23日
32 湖府からの復讐 10月24日
33 謎の海獣 10月25日
34 恐怖の唄声 10月26日
35 湖府の宝 10月27日
36 湖上の対決 10月28日
37 - 42 7 恐怖の妖怪城 10月30日 - 11月4日
43 - 48 8 悪魔の街 11月6日 - 11月11日
49 - 54 9 ジャングルの対決 11月13日 - 11月18日
55 - 60 10 ミイラの復讐 11月20日 - 11月25日
61 - 66 11 妖怪の使者 11月27日 - 12月2日
67 - 72 12 呪いの島 12月4日 - 12月9日
73 - 78 13 魔女の森 12月11日 - 12月16日
79 - 84 14 狼家族 12月18日 - 12月22日
85 - 90 15 呪いの人形屋敷 12月25日 - 12月30日
91 - 96 16 ゴルヌの亡霊 1968年
1月1日 - 1月6日
97 - 102 17 姿なき魔神 1月8日 - 1月13日
103 - 108 18 さようなら幽霊船 1月15日 - 1月20日
109 - 114 19 ゴッドホルムの騎士 1月22日 - 1月27日
115 - 120 20 復讐の街 1月29日 - 2月3日
121 - 126 21 アッサムに鳴る鈴 2月5日 - 2月10日
127 - 132 22 妖鬼の花園 2月12日 - 2月17日
133 - 138 23 北極のアリサ 2月19日 - 2月24日
139 - 144 24 悪魔の子守歌 2月26日 - 3月2日
145 - 150 25 地獄の島 3月4日 - 3月9日
151 - 156 26 恐怖のレムリア 3月11日 - 3月16日

放送局

[編集]

備考

[編集]

本作がビデオソフト化されたことはないが、オープニング映像についてはハミングバード(現:ワーナーミュージック・ジャパン)から発売された『マニア愛蔵版 懐かし〜いTVアニメテーマコレクション』(規格 - VHSLD)に収録されている。

脚注

[編集]
  1. ^ 冒険少年 シャダー”. 文化庁. 2018年10月8日閲覧。
  2. ^ 河北新報』1970年1月1日付朝刊テレビ欄。
  3. ^ 『河北新報』1972年2月1日 - 4月25日付朝刊テレビ欄。
  4. ^ 福島民報』1972年4月7日 - 10月4日付朝刊テレビ欄。
  5. ^ 『北國新聞』1976年4月5日 - 4月9日付朝刊、テレビ欄。

以下のリンク先については、ページ左フレームの「目次・巻号」を参照のこと。

外部リンク

[編集]
日本テレビ系列 月曜 - 土曜 18:35 - 18:45
前番組 番組名 次番組
とびだせ!バッチリ 再放送
(1967年4月17日 - 1967年9月16日)
冒険少年シャダー
(1967年9月18日 - 1968年3月16日)

再放送
(1968年3月18日 - 1968年9月28日)
夕やけ番長
(1968年9月30日 - 1969年3月29日)