二酸化臭素
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二酸化臭素 | |
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Bromine dioxide | |
識別情報 | |
CAS登録番号 | 21255-83-4 |
PubChem | 5460629 |
ChemSpider | 4574124 |
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特性 | |
化学式 | BrO2 |
モル質量 | 111.903 g/mol[1] |
外観 | unstable yellow crystals |
融点 |
0°C付近で分解 [2] |
関連する物質 | |
その他の陰イオン | 酸化臭素 三フッ化臭素 五フッ化臭素 |
その他の陽イオン | 二フッ化酸素 一酸化二塩素 二酸化塩素 酸化ヨウ素 |
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。 |
二酸化臭素(にさんかしゅうそ)は、臭素と酸素からなる化合物で、化学式はBrO2である。黄色[2]から黄橙色[1]の不安定な結晶を形成する。1937年にローベルト・シュヴァルツとマルティン・シュマイサーによって初めて単離され[3]、臭素とオゾンの大気中での反応に重要な役割を果たすと仮定されている[4]。周期表で1周期上のハロゲンの塩素の酸化物である二酸化塩素と類似している。
反応
[編集]二酸化臭素は、臭素と酸素の混合気体に低温・高圧で電流を流すと生成される[5]。
二酸化臭素は、トリクロロフルオロメタン中で臭素ガスを-50 ℃のオゾンで処理することによっても生成できる[1]。塩基と混合すると、二酸化臭素は臭化物と臭素酸塩を与える[5]。
出典
[編集]- ^ a b c Perry, Dale L.; Phillips, Sidney L. (1995), Handbook of Inorganic Compounds, CRC Press, pp. 74, ISBN 0-8493-8671-3 17 March 2009閲覧。
- ^ a b Lide, David R. (1998), Handbook of Chemistry and Physics (87 ed.), Boca Raton, Florida: CRC Press, pp. 447, ISBN 0-8493-0594-2
- ^ Robert Schwarz, Martin Schmeißer (1937). “Über ein neues Oxyd des Broms der Formel BrO2, I. Mitteil”. Ber. Dtsch. Chem. Ges. 70 (6): 1163–1166. doi:10.1002/cber.19370700602.
- ^ Müller, Holger S. P.; Miller, Charles E.; Cohen, Edward A. (1997). “The rotational spectrum and molecular properties of bromine dioxide, OBrO”. The Journal of Chemical Physics 107 (20): 8292. Bibcode: 1997JChPh.107.8292M. doi:10.1063/1.475030. ISSN 0021-9606.
- ^ a b Arora, M.G. (1997), P-Block Elements, New Delhi: Anmol Publications, pp. 256, ISBN 978-81-7488-563-0 17 March 2009閲覧。