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ロイヤルアカデミー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ロイヤルアカデミー
クラシック・サラブレッズ社の勝負服
欧字表記 Royal Academy II
品種 サラブレッド
性別
毛色 鹿毛
生誕 1987年
死没 2012年2月22日(25歳没)
Nijinsky II
Crimson Saint
母の父 Crimson Satan
生国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
生産者 Tom Gentry
馬主 Classic Thoroughbreds Plc.
調教師 Vincent O'brienアイルランド
競走成績
生涯成績 7戦4勝
獲得賞金 19万2578ポンド
45万ドル
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ロイヤルアカデミー II[注 1] (Royal Academy II[注 2]) は、アメリカ合衆国生産の競走馬種牡馬。競走馬としてのおもな勝ち鞍はジュライカップブリーダーズカップ・マイルなど。競走馬引退後にアイルランドで種牡馬となったのち、シャトル種牡馬として世界的な成功を収めた。

半姉にアメリカで重賞5勝を挙げたターリングア、半兄に同3勝で種牡馬のパンチョヴィラ(ともに父セクレタリアト)。ターリングアの産駒に2度のアメリカリーディングサイアーを獲得したストームキャットがいる。

経歴

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当歳時に出品されたキーンランド当歳馬セールにおいて、この年の最高価格となる350万ドルでヴィンセント・オブライエンに落札される。2歳時にアイルランドに送られヴィンセント・オブライエン厩舎に入り、オブライエンが経営に関わるクラシック・サラブレッズ社の所有馬として競走馬となった。

競走馬時代はアイルランド、イギリス、アメリカで走り、ふたつのG1競走を含む重賞3勝を挙げた。引退レースとなった生国アメリカのブリーダーズカップ・マイルでは、主戦騎手を務めていたジョン・リードが負傷したことにより、脱税による収監から仮出所したばかりの大騎手レスター・ピゴットが手綱を取って優勝し大きな喝采を浴びた。この競走をもって3歳で競走馬を引退し、アイルランドのクールモアスタッドで種牡馬となる。

早くからアイリッシュセントレジャーを2勝したオスカーシンドラーサセックスステークス優勝馬アリロイヤルなどのG1優勝馬を輩出し、種牡馬としても一定の成果を上げる。1994年からはシャトル種牡馬としてオーストラリアでも種付けを行うようになり、同地でも多くの活躍馬を送り出して名種牡馬との評価を確立した。1996年には1年限定のリース契約で日本でも供用され、1998年からはアメリカで供用されている。また2000年からは南アメリカでも種付けを行い、ブラジルで多くの活躍馬を輩出している。

種牡馬の父、繁殖牝馬の父としても実績を残しており、ベルエスプリからはオーストラリアの連勝記録を無敗でマークした最強スプリンターのブラックキャビア、ヴァルロイヤルからはイギリスアイルランドの2000ギニーを制したコックニーレベルが出ている。母の父としてはイギリスとアイルランドの1000ギニーなどG1を3勝のフィンシャルベオハットトリック産駒でフランス2歳G1を2勝してカルティエ賞最優秀2歳牡馬を受賞したダビルシムなどが出ている。

2007年からはオーストラリアに定住し、2010年に種牡馬を引退。その後も功労馬としてクールモア・オーストラリアで余生を送り、25歳で老衰のため世を去った。それまでにステークスを勝った産駒は160頭以上、獲得賞金は1億2000万USドルに及んでいた[1]

おもな産駒

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※日本調教馬(カナ表記)以外はG1競走優勝馬のみ記載。

血統表

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ロイヤルアカデミー血統ニジンスキー系) / Menow 4×4= 12.50%) (血統表の出典)

Nijinsky II 1967
鹿毛 カナダ
父の父
Northern Dancer 1961
鹿毛 カナダ
Nearctic Nearco
Lady Angela
Natalma Native Dancer
Almahmoud
父の母
Flaming Page 1959
鹿毛 カナダ
Bull Page Bull Lea
Our Page
Flaring Top Menow
Flaming Top

Crimson Saint 1969
栗毛 アメリカ
Crimson Satan 1959
栗毛 アメリカ
Spy Song Balladier
Mata Hari
Papila Requiebro
Papalona
母の母
Bolero Rose 1958
栗毛 アメリカ
Bolero Eight Thirty
Stepwisely
First Rose Menow
Rare Bloom F-No.8-c

父については同馬の項を参照。母クリムゾンセイントはアメリカでG3競走を含む7勝を挙げた活躍馬である。同馬は繁殖牝馬としても抜群の成績を挙げており、その同世代までの近親に目立った活躍馬はほとんどいなかったが、同馬以降からは孫世代までに8頭の重賞優勝馬を輩出している。ロイヤルアカデミーや前述のストームキャットを筆頭に種牡馬となった子孫はいずれも活躍種牡馬となっており、世界の生産界に大きな影響を与えた繁殖牝馬といえる。

出典

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注釈

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  1. ^ 日本産で1985年産まれの同名馬(繁殖牝馬)が存在したため、カタカナ馬名でもIIが付される
  2. ^ 1954年に本馬と同じくアメリカ合衆国で生産されたRoyal Academyが存在するため、血統表記上では「2頭目」を表す「II」が付与され、「ロイヤルアカデミーセカンド」と読まれる。なお「I」はステークス競走2勝を含む8勝を挙げている。

外部リンク

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