レフト&ライト
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『レフト&ライト』 | ||||
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ローランド・カーク の スタジオ・アルバム | ||||
リリース | ||||
録音 | 1968年6月17日(#4, #5, #6)、18日(#1, #2, #3, #7, #8) ニューヨーク[2] | |||
ジャンル | ジャズ | |||
時間 | ||||
レーベル | アトランティック・レコード | |||
プロデュース | ジョエル・ドーン | |||
専門評論家によるレビュー | ||||
ローランド・カーク アルバム 年表 | ||||
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『レフト&ライト』(Left & Right)は、アメリカ合衆国のジャズ・ミュージシャン、ローランド・カークが1968年に録音、1969年にアトランティック・レコードから発表したスタジオ・アルバム。
解説
[編集]16人編成のストリングス・セクションと共演したアルバムで、「ブラック・ミステリー・ハズ・ビーン・リヴィールド」のストリングス・アレンジはカーク自身、LPのB面に収録された曲のストリングス・アレンジはギルバート・フラーによる[3]。「エクスパンションズ」は20分近くに及ぶ組曲で、「Kingus Mingus」はチャールズ・ミンガス、「Frisco Vibrations」はサンフランシスコの人々、「Hayne's Brains' Sayin's」はロイ・ヘインズに捧げられている[4]。なお、ヘインズはLPのB面に収録された6曲でドラムスを担当した[3]。
Thom Jurekはオールミュージックにおいて5点満点中4.5点を付け、「エクスパンションズ」に関して「荒々しいほど野心的な上にスウィングしている、コルトレーンの次世代の組曲」「ビリー・ストレイホーンの"A Flower Is a Lovesome Thing"や、"Quintessence"といった曲の傑出した解釈もあるとはいえ、この組曲こそアルバムの目玉であり代表曲である」と評している[5]。
収録曲
[編集]特記なき楽曲はローランド・カーク作。オリジナルLPでは1. 2.がA面、3. - 8.がB面に収録されていた。
- ブラック・ミステリー・ハズ・ビーン・リヴィールド - "Black Mystery Has Been Revealed" - 1:18
- エクスパンションズ - "Expansions" - 19:37
- A. Kirkquest
- B. Kingus Mingus
- C. Celestialness
- D. A Dream of Beauty Reincarnated
- E. Frisco Vibrations
- F. Classical Jazzical
- G. Ellington Psalms
- H. Hayne's Brains' Sayin's
- I. What's Next - Overture
- レイディーズ・ブルース - "Lady's Blues" - 3:46
- IXラヴ - "IX Love" (Charles Mingus) - 3:40
- ホット・チャ - "Hot Cha" (Willie Woods) - 3:23
- クィンテッセンス - "Quintessence" (Quincy Jones) - 4:11
- アイ・ウェイテド・フォー・ユー - "I Waited for You" (Gil Fuller, Dizzy Gillespie) - 2:53
- ア・フラワー・イズ・ザ・ラヴサム・シング - "A Flower is a Lovesome Thing" (Billy Strayhorn) - 3:56
参加ミュージシャン
[編集]ブラック・ミステリー・ハズ・ビーン・リヴィールド
[編集]+ストリングス・セクション
エクスパンションズ
[編集]- ローランド・カーク - テナー・サクソフォーン、フルート、マンツェロ、ストリッチ、チェレステ、サム・ピアノ他
- アリス・コルトレーン - ハープ
- リチャード・ウィリアムズ - トランペット
- ディック・グリフィン - トロンボーン
- ベニー・パウエル - バストロンボーン
- ペッパー・アダムス - バリトン・サクソフォーン
- ダニエル・ジョーンズ - バスーン
- ロン・バートン - ピアノ
- スティーヴ・ノヴォセル - ベース
- ジミー・ホップス - ドラムス
- ジェラルド・ブラウン - パーカッション
- ウォーレン・スミス - パーカッション
- ジョー・テキシドール - サウンド・カラーリング
その他の楽曲
[編集]- ローランド・カーク - フルート(on #3)、テナー・サクソフォーン(#4, #5, #7)、マンツェロ(on #5, #6)、ストリッチ(on #8)
- ギルバート・フラー - ストリングス・アレンジ
- フランク・ウェス - 木管楽器
- ジュリアス・ワトキンス - フレンチ・ホルン
- ジェイムス・バフィントン - フレンチ・ホルン
- ロン・バートン - ピアノ
- スティーヴ・ノヴォセル - ベース
- ロイ・ヘインズ - ドラムス
- ウォーレン・スミス - パーカッション、ヴィブラフォン
+ストリングス・セクション
脚注・出典
[編集]- ^ ジョン・クルース 著、林建紀 訳『ローランド・カーク伝 溢れ出る涙』河出書房新社、2005年、294頁。ISBN 4-309-26825-0。
- ^ “Roland Kirk Discography”. Jazz Discography Project. 2017年9月24日閲覧。
- ^ a b オリジナルLPジャケット裏に記載されたクレジットに準拠
- ^ オリジナルLPジャケット裏ライナーノーツ(アイラ・ギトラー)
- ^ Jurek, Thom. “Left & Right - Rahsaan Roland Kirk, Roland Kirk”. AllMusic. 2017年9月24日閲覧。